地域循環共生圏概論㉑

2021年06月05日 | 日誌


作成日:2021.6.4|更新日:


地域循環共生圏概論㉑
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地方簇生の鍵となるローカルSDGs=地域
循環
共生圏ビジネスとは
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頻発する自然災害や予期せぬコロナ禍(変異ウイル
ス感染症対策の戦略的防衛政策の不備)の。先の読
めぬ時代(野放図な欲望が引き寄せる混沌)に必要
なものは、各地域の人間力をはじめとする資源を活
用し支えあう自立分散型の社会が求められています。
環境省では、『ローカルSDGs(地域循環共生圖)』を
提唱し、環境で地方を元気にすると共に、持続可能
な篠塚共生型の社会を構築するべく、取り組みを進
めていますが、その前に、『眼の前に有る環境変動
影響①』(2020.9.14)で文献引用させていただいた
国立環境研究所の五箇公一氏の『人間社会の安全保
障としての自然共生社会』(環境ビジネス 2021.sp)
を新型コロナウイルスパンデミックを通してみた「
安全保障 vs 自然共生社会」を考察を参考として、
地域循環共生圏ビジネス」とはなにかを考察し、強
い地域経済づくりといま保留中の彦根市政改革のゴ
ールとシンクロさせ考察しこのシリーズを終えたい
えたいと考えています。

注.ローカルSDGsプラットフォーム:潤いのある豊
かな生活を安心して営むことができる地域社会」を
目指し、誰一人として取り残さないを誓うSDGsのア
プローチが役立っている。住民、事業者、農家、行
政、 NPO、自治会、商工会、農協、学校などの個別
の立場や組織を越え、産業・環境・ 教育・医療・福
祉・防災・まちづくりなどの領域を超えて、持続可
能な地域の未来を実現するための活動(SDGsにもと
づく地方創生の活動)が求められている。
vir 「SDGs de 地方創生」;https://sdgslocal.jp/


図1 日本に迫りくる危機(環境ビジネス 2021.sp

環境クライシス~人類存続の危機
このまま環境破壊を続ければ存続危機に立たされる
人類と自然の共存共栄のゴールの助言を探ります。

 新型コロナウイルスのパンデミックが始まって
 から1年の歳月が過ぎましたが、人類は未だこ
 のウイルスの制圧には成功していません。コロ
 ナウイルスのような新興感染症に限らず、いま
 人間社会は地球環境変動に伴う、様々な自然災
 害の脅威にさらされています。日本では巨大台
 風や記録的豪雨による深刻な被害が、ここ数年、
 連続して発生しており、異常気象による自然災
 害の模は目本に限らず、全世界で年々巨大化を
 続けています。こうした気象の変化は、地球温
 暖化が原因とされ、今後、さらに深刻な気象災
 害が頻発すると考えられています。
 人為的な環境破壊がもたらす生態系の劣化によ
 り希少種の絶滅が危惧される一方で、害虫や害
 獣など、人間社会にとって不都合な生物種はそ
 の数を増やし続けています。異常気象によって
 大量発生したサバクワタリバッタがアフリカか
 ら西アジアにかけて移動しながら、農作物に甚
 大な被害を与えたニュースも記憶に新しいと思
 います。日本でもヒアリやアライグマなどの外
 来有害生物が都市環境に適応して分布を広げ続
 けています。

 40憶年にもわたる生命進化によって構築され持
 続してきた生物多様性・生態系は、人聞か考え
 るほどヤワな存在ではなく、全球凍結や天眼石
 の衝突など数限りない歴史的な大異変をかいく
 ぐって幾度も再生を繰り返してきました。人為
 的な環境破壊は、確かに、生物界に対してかつ
 てないほどの大きなダメージを与えているとい
 えますが、生物はそれでも、この劣悪な環境に
 も適応し、再び生態系のバランスを取り戻して
 いくように進化を続けることでしょう。自らの
 手で引き起こした環境変動のなかで、生物学的
 にもっとも脆弱な我々人間のほうが壊滅的な事
 態を迎える可能性が高いと懸念されます。
 二足歩行する裸のサルである我々人間は、文明
 や文化を手にして、自らの生息環境を作り変え、
 自然界から分離した生息域を確保することで生
 きながらえてきました。つまり、生物学的な進
 化を経ずして、地球上の様々な環境の中に自ら
 の「王国」を築いてきたのです。それゆえに、
 文明や文化を喪失すれば、簡単に自然淘汰を受
 けて滅んでしまう恐れが高い、極めてもろい存
 在でもあるのです。そして
いま、その文明や文
 化を支える自然資源(水・空気・食料)が、自
 然環境の悪化とともに、次第に供給が絶たれよ
 うとしています。
       五箇公一『人間社会の安全保障としての
       自然共生社会』(環境ビジネス 2021.sp) 

以上のように述べ、世界的な自然資源の劣化・不足
の人間社会の持続性に関わる危機を加速する背景の
グローバル経済は世界経済の結びつきが強めたこと
で資本と資源の偏りの地域格差を助長➲自然環境
の乱開発を進行させる開発途上国という南北格差が、
持続性を無視した森林資源・水資源の濫用、化成品
廃棄物処理を開発途上国に押し付け、マイクロプラ
スチックに代表される深刻な環境汚染を招き、地球
温暖化を加速続け、過度な国際的な経済リンケージ
は、新型コロナウイルスを瞬く間に全世界に蔓延さ
せ世界各国の経済に大きなダメージ(例、中国制マ
スクの輸出停止)を与えたと指摘し、新型コロナに
よる被害は、ウイルス自体の病原性以上に、行き過
ぎたグローバル・サプライチェーンの脆弱さが招い
た人災だと言っています(下図2参照)。


図2 COVID-19パンデミックの世界サプライチェーン
      の貿易量減少と賃金・給与所得の損失
 2020 Jul 9. doi: 10.1371/journal.pone.0235654
解説:ベクトルは、直接およびマルチノードのサプ
ライチェーンの最終的な起点と終点を接続する。ベ
クトルの太さは各サプライチェーンにおける失われ
た取引量を表す。特に中国、ヨーロッパ、および米
国を結ぶサプライチェーンにおける損失額が大きく、
裏を返せばこの経済ラインが国際経済の主軸であっ
たことがうかがえる。そのほか世界中の国や地域も
国際的サプライチェーンに組み込まれており、資源・
製品の海外依存が過度に進行していたことが示され
ている(提供:五箇公一氏).

✔ グローバル社会の弊害=環境危機と日本の危機
このように、日本も、新型コロナのパンデミック初
期には深刻な医療品不足に陥り。さらにインバウン
ド収入の冷え込みにより、経済全体が急速に下降し、
あらゆる資源を海外からの輸入に依存して生きてお
り環境危機に対して最も脆弱な側面を露呈させまし
た。それはまた、❶新型コロナウイルスのような感
染症リスクだけでなく、❷資源の枯渇、❸気候危機
がもたらす巨大台風、❹過疎化・里山放棄がもたら
す野生動物の襲来、❺海外から侵入を続ける危険外
来種。❻激動する海外情勢危機、❼技術流出、❽国
際競争力の低下、❾首都直下型地震など日本に迫り
くる危機の列挙にいとまがありません(図1参照)。
                この項つづく
【エピソード】


体調を崩すも、"座り地蔵"状態は変わらず、状況変
化追認に終始の日々。従って、「小鮎つり」の企画
も中止させていただきます。鮎釣りの師匠の今井さ
んすいません。"We can it out ♫" ができません。
                   m(_ _)m
 
      
【脚注及びリンク】
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  1. 謎の感染拡大〜新型ウイルスの起源を追う
    〜」 NHK、2020/12/27
  2. ESG地域金融』で地域を元気にする 環境ビジ
    ネス
  3. スウェーデンでゴミの99%を有効利用する「
    リサイクル革命」が起きている(動画) ハ
    フポスト
  4. 『環境ビジネス 2020年夏季号』
  5. 滋賀県に根づく『三方よし』の経営を実現,
    環境ビジネス,2020年冬季
    号   
  6. 環境への取り組み CSR(企業の社会的責任)
    佐川急便株式会社
  7. 彦根市一般廃棄物処理基本計画の進捗状況評
    価について(平成30年度) ,
  8. 滋賀県出身の人物一覧Wikipedia

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