国スポ開催・スポーツセンタ建設等再考

2021年04月21日 | 日誌


作成日:2021.4.21|更新日:



第79回国民スポーツ大会関連事業
今月25日の彦根市長選挙が迫っている。現在進行中・
計画中の事業アイテムを簡単におさらいする。まずは、
第79回国民スポーツ大会・第24回全国障害者スポーツ大
会開催(2025年)があいついで内定された(2020.10.8)。
2020年9月19日に、県議会9月定例会議で三日月知事は受
け入れの理由を「新型コロナという国難ともいうべき事
情によるもので、日本全体で影響が少なくなるよう考え
る必要がある」と説明、「延期は今回限り」と強調。国
スポ主催団体である日本スポーツ協会とスポーツ庁が8
月に滋賀県庁を訪れ延期を要請していた(滋賀県、国ス
ポ1年延期受け入れ コロナで2025年に: 日本経済新聞)。


【経過】
2013.10.15 平成25年10月31日に、大津プリンスホテル
にて、第79回国民体育大会滋賀県開催準備委員会の設立
総会および第1回総会が開催された。様々な分野から総
勢268名の皆さんが出席。当日の設立総会に、嘉田由紀
子知事、宇賀武県議会議長、(公財)県体育協会河本英
典会長からあいさつ、その後、設立趣旨、会則、役員な
ど、開催準備委員会の組織に関する議案が審議され、原
案どおり承認。それを受けて、嘉田知事が開催準備委員
会の会長に就任。このときの国民体育大会の概要の目的
には「大会は、広く国民の間にスポーツ精神を高揚して
国民の健康増進と体力の向上を図り、併せて地方スポー
ツの振興と地方文化の発展に寄与するとともに、国民生
活を明るく豊かにしようとするである」と掲載されてい
る。
2016.05.26 平成26年5月26日に開催された第79回国民体
育大会滋賀県開催準備委員会常任委員会で、主会場が滋
賀県立彦根総合運動場(滋賀県彦根市松原町地先)に決
定。
2019.07.18 7月17日第3回理事会において、第79回国民ス
ポーツ大会(本大会)の開催地を滋賀県に内定し、伊藤
雅俊JSPO会長から、三日月大造滋賀県知事に開催内定書
が手渡された。尚、前回、1981(昭和56)年に開催され
た「びわこ国体」以来から43年ぶりとなる2巡目の国体
の誘致となる。また、「国民体育大会」は2023年開催の
第78回大会から、大会名称が「国民スポーツ大会」(略
称:「国スポ(こくすぽ)」に変更された)。

2019.09.06 2024年の国民スポーツ大会の主会場整備の
うち、陸上競技場(彦根市)の県の建設工事入札が不調
に終わったことを受け、県庁で6日に開かれた三日月大
造知事と県議会の最大会派・自民党県議団の政策協議で
は、複数の県議から県の姿勢に批判が相次いだ。三日月
知事は再入札に向け、建設費を見直した補正予算案を県
議会に提案する考えを示した。8月20日の陸上競技場の
一般競争入札は、業者の入札価格が予定価格を大幅に上
回って不調に終わった。関係者によると、開きは20億円
ほどあった。この日の協議で三日月知事は「民間建築は
高い需要が続き、業者は手持ち工事も多い」と説明。「
(陸上競技場は)曲線や高さなど特殊工事が必要と判断
され見積もりが割高になった」と不調の要因を示した。
(国民スポ大会 入札不調で自民県議から批判続出;朝
日新聞デジタル)


2019.09.06 三日月知事は、5年後の国民スポーツ大会
で県が彦根市に整備する陸上競技場の入札が不調に終わ
ったことについて、大会への影響を避けるため予定価格
の引き上げも視野に早急に再入札を行いたいという考え
を示す。三日月知事が、9月定例県議会の開会を前に議
会側との協議の場で明らかにした。滋賀県では2024年に
県内で開催される国民スポーツ大会の会場として1万6000
人を収容できる大規模な陸上競技場を彦根市に整備する
計画だが、先月行われた入札では予定価格を大幅に上回
り不調となった。これについて知事は、原因として、東
京オリンピックに絡んだ建設需要の高まりによる工事費
用の高騰などを挙げたうえで、予定どおり3年後の2022年
中に工事完了するには、予定価格の引き上げも視野に早
急に再入札を行いたいという考えを示している。知事は
会場全体の整備費を改めて精査することで、予算につい
ても当初どおり200億円以内に収めたい考えで、関連す
る補正予算案を今月18日から始まる9月定例議会に提案
する予定(陸上競技場 予定価格引き上げも, NHK 滋賀
県のニュース, 2019.09.07)。
2019.09.09 彦根市役所庁舎耐震化の事業完了時期につ
いて、市は引っ越し作業を含めて2021年9月末までに終
える方針を示した。9日の市議会一般質問の会派代表質
問で公政会の杉原祥浩議員の質問。市は次回の入札で施
工業者が決まった場合として、工事請負契約の締結の議
決後に着工し、耐震工事を2020年度中に完了させて21年
3月中旬に竣工。5月のゴールデンウィークに駅西口仮庁
舎から移り、市民会館や中天町の仮庁舎の部署を7月に
移動、仮庁舎の復旧を経て9月に全事業を終えるスケジ
ュールを示した(2019.09.11, 滋賀彦根新聞)。

2013..05.15 第79会(平成36年)国民体育大会の招致に
ついて(滋賀県文教・警察常任委員会資料・教育委員会
事務局スポーツ健康課国体準備室)
2013.10..31 大津プリンスホテルにおいて、第79回国民
体育大会滋賀県開催準備委員会の設立総会および第1回
総会開催
2017.02.09 滋賀県の平成29年度当初予算案;平成36年
の国体関連では彦根総合運動公園(仮称)の整備費とし
て11億2,200万円(,滋賀彦根新聞, 2017.02.13)。滋賀
県が9日に発表した平成29年度の当初予算案のうち、平
成36年の国体関連では彦根総合運動公園(仮称)の整備
費として11億22,00万円が計上された。彦根総合運動公
園の整備施設のうち、第1種陸上競技場は延べ床面積約
2万3000平方㍍で、トラック・フィールドが400㍍×9レ
ーン、収容人員1万5,000人以上(うちスタンドの固定席
7,000席)、メインスタンドとバックスタンドに屋根、
両スタンドの屋根に照明が設置される。ほかに、トラッ
ク・フィールド400㍍×8レーンの第3種陸上競技場、砂
入り人工芝コート12面の庭球場、約1,100台分の駐車場
が整備。野球場は既存の建物のまま活用される。平成29
年度は今年度に引き続いて実施設計と第1種陸上競技場
の建築設計を進めると共に、第1種陸上競技場の建築実
施設計に着手。また公園整備に必要な用地確保、野球場
以外の施設の解体などを行う。
2017.03.24 滋賀県は、「(仮称)彦根総合運動公園第
1種陸上競技場建築基本設計業務委託」の簡易公募型プ
ロポーザルを実施し、佐藤総合計画を特定した。次点は
梓設計。業務は、第1種陸上競技場新築工事、同電気設
備工事、同機械設備工事、外構工事の設計業務と景観に
阿智する環境調査一式。競技場の規模は、RCまたはSRC
造延べ2万3000平方㍍程度で、収容人数は1万5000人以上。
競技場の予定工事費はフィールド部分の工事費を除き約
88億円を上限とする。建設地は、彦根市松原町3028。履
行期限は2017年12月26日まで。実施設計業務は別途発注
するが、基本設計業務受託者は除外しない。「(仮称)
彦根総合運動公園整備基本設計」はパシフィックコンサ
ルタンツが担当した。
2018.03.19 第79回国民体育大会滋賀県開催準備委員会
の設立について(報告)
2019.07.18 第79回国民スポーツ大会(2024年)の開催
地を滋賀県に内定
2019.08.22 国スポ大会の主会場 入札不調で完成遅れ
る可能性(朝日新聞デジタル);2024年の国民スポーツ
大会(国スポ)の主会場として、滋賀県が彦根市で整備
する陸上競技場の建設工事入札が、予定価格の上限を上
回ったため不調に終わった。県は不調の原因を調べて再
入札する方針だが、23年秋目標の完成が遅れるおそれが
出てきた。メインの競技場(1万5千人収容)は、現在の
県立彦根総合運動場の一帯に整備され、サブグラウンド
や駐車場なども造る。メインの競技場の建設費は約106
億円で、県は全体の総事業費は200億円程度と見積もっ
ている。県監理課によると、一般競争入札は県庁で20日
にあった。4 者が参加。1者が入札前に辞退して3者が入
札したが、いずれも予定価格を上回ったという。このた
め21日に予定していた電気など関連工事2件の入札も中
止になった。


【見解】
入札価格が総事業予算に対し、200oku÷106oku×100-
100=89%と大幅に上回ったということ。買収などが絡
んでいると、経験則として、往々にし予定価格の数倍
(最大例;106oku×5倍=530okuもありうる)に高騰し、
工期も、道路拡張事業でみられるように大幅に遅れるこ
とがある。そして、その超過差額分が減価償却などの引
当金として負債となり、関連自治体の予算に占める割合
の多寡に遭わせ住民サービスに影響する。しかし、この
種の事業は竣工日が質とされているため施主(滋賀県・
彦根市)は「前門の虎、後門の狼」状態の窮地追い込ま
れる。さて、巡回市長室(会場:南地区公民館)で参加
者から指摘していように、国立競技場にサブトラックが
なく競技者の調整不良につながり、国スポ以降の事業展
開の障害となるとの懸念も残っている。また、該競技場
名神高速の彦根インターバイパス及び隧道工事などのア
クセス整備事業も施設利用効率向上に繋がり、延いては
県民・市民の健康増進と体力の向上を図り、併せてスポ
ーツの振興と地方文化の発展に寄与できればそれにこし
たことはない。(環境工学研究所 WEEF 2019.12.10)

                                      このつづく


【エピソード】 





 ひこにゃん15歳の誕生日
4月13日、彦根市の人気キャラクター「ひこにゃん」
が15歳の誕生日を迎え、彦根城でお祝いの催しが開催
されている。彦根藩二代当主である井伊直孝公をお寺の
門前で手招き雷雨から救ったと伝えられる "招き猫”と
、井伊軍団のシンボルとも言える赤備え(戦国時代の軍
団編成の一種で、あらゆる武具を朱塗りにした部隊編成
のこと)の兜(かぶと)を合体させて生まれたキャラク
タ。「ひこにゃん」は、名前が決まった平成18(20
06)年4月13日が誕生日とされた。15歳の誕生日
を迎えた。お祝いの催しには、観光客やファンなど20
0人が集まり、ファンクラブ会長の彦根藩井伊家の18
代目当主、井伊直岳さんなどから花束とバースデーケー
キが贈られ、「ひこにゃん」が首にぶら下げた鈴を鳴ら
し喜こんだという(ひこにゃん15歳の誕生日 彦根城
でお祝いの催し、NHK 滋賀県のニュース)。

【脚注及びリンク】
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  1. 謎の感染拡大〜新型ウイルスの起源を追う〜」
    NHK、2020/12/27
  2. ESG地域金融』で地域を元気にする 環境ビジネス
  3. スウェーデンでゴミの99%を有効利用する「リサ
    イクル革命」が起きている(動画) ハフポスト
  4. 『環境ビジネス 2020年夏季号』
  5. 滋賀県に根づく『三方よし』の経営を実現,環境
    ビジネス,2020年冬季
    号   
  6. 環境への取り組み CSR(企業の社会的責任)佐
    川急便株式会社
  7. 彦根市一般廃棄物処理基本計画の進捗状況評価に
    ついて(平成30年度) ,
  8. 滋賀県出身の人物一覧Wikipedia

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