環境工学と中西準子

2010年03月14日 | 日誌






中西準子(旧姓:近藤準子)教授とは、全国
の流域下水道計画反対運動の理論的指導者で
あり市民の会(彦根市民の飲み水を守る会の
略称)が主催した講演会の講師として会場ま
で来ていただいた経験がある(同時講演とし
て故鈴木紀夫滋賀大学教授にも講演していた
だいた)。現在は交流は途
絶えているが、彼
女の協力がなければこの運動体(組織)の存
続はなかったと考えている。

【経歴:Wikipedia からの抜粋】

中西準子は(独)産業技術総合研究所・安全
科学研究部門長、専門は環境工学(環境リス
ク学)。工学博士。1938年中国大連市生まれ
(父は当時満鉄調査部の中西功)。神奈川県
立湘南高等学校卒業。61年、横浜国立大学工
学部工業化学科卒業。67年、東京大学大学院
工学系研究科合成化学専攻博士課程修了。東
京大学工学部都市工学科(衛生工学コース)
助手となり汚水処理、下水道計画を研究。国
の当時の下水道行政の誤りを厳しく指摘し、
その後の行政にも影響を与えたが、都市工学
科内では疎外され助手の地位にとどめられる
(同じ時期、宇井純も都市工学科の万年助手
であった)。90年、都市工学科を去り、東京
大学環境安全センター助教授となる。93年、
東京大学環境安全研究センター教授となった
が、東京大学工学系で女性が教授になるのは
開学以来初めてのことであった。95年、横浜
国立大学環境情報研究院教授となり、環境リ
スク管理、リスク評価につき研究。2001年、
産業技術総合研究所・化学物質リスク管理研
究センターの発足に際しセンター長となった。
2003.4.29、紫綬褒章受章。 2004年、横浜国
立大学を退任したが、その際の記念講演等を
まとめた『環境リスク学-不安の海の羅針盤』
(日本評論社 2004年)は毎日出版文化賞を受
賞した。2008.4.1より組織変更により、化学
物質管理研究センター・ライフサイクルアセ
スメント研究センター・爆発安全コアの3セ
ンター・コアの合併により新しくできた安全
科学研究部門の研究部門長となった。環境リ
スクについては、いたずらに危険性を騒ぎ立
てるのではなく、リスクの程度を可能な限り
定量的に評価・比較し、それをもとに合理的
な対策をとるべきであると主張。そのための
リスク評価手法の確立に尽力している。



【著書】



・『都市の再生と下水道』(日本評論社 1979年)
・『
下水道-水再生の哲学』(朝日新聞 1983年)
・『飲み水があぶない』(岩波書店
1989年)
・『いのちの水』(読売新聞社
1990年)
・『東海道
水の旅』(岩波書店 1991年)
・『水の環境戦略』(岩波書店 1994年)
・『
環境リスク論』(岩波書店 1995年)
・『環境リスクマネジメントハンドブック (共編著) 』
 (朝倉書店
2003年)
・『環境リスク学-不安の海の羅針盤』(日本評論
 社 2004年) (第5回日経BP・BizTech図書賞、第
 59回毎日出版文化賞受賞)
・ 『食のリスク学-氾濫する「安全・安心」をよみと
 く視点』(日本評論社 2010年)