赤潮とアオコ

2010年03月13日 | 日誌


【赤潮】



・平成20年度は、ウログレナ・アメリカーナによ
 る淡水赤潮の発生は確認されず。
・なお、赤潮が初めて確認された昭和52年度以来、
 赤潮の発生が確認されなかったのは、昭和61年
 度、平成9年度、平成10年度、平成13年度、平成
 14年度、平成16年度、平成18年度、平成19年度、
 平成20年度です。

【アオコ(水の華)】



・平成20年度は、これまでで最も早い7月23日に大
 津市浜大津で発生が確認されて以降9月1日まで
 に、18日間7水域(延べ45水域)で確認。

解説1

赤潮は、プランクトン異常増殖により、琵琶湖な
どが変色する現象。水が赤く染まることが多いた
め「赤潮」と呼ばれるが、水の色は原因となるプ
ランクトンの色素によって異なり、オレンジ色、
赤色、赤褐色、茶褐色等を呈する。赤潮を引き起
こす生物は、色素として
クロロフィの他に種々
カロテノイドを持つ場合が多く、細胞がオレン
ジ色や赤色を呈するためにこう見える。


図 北湖の赤潮

解説2



アオコ(青粉)とは、富栄養化が進んだ湖沼等に
おいて微細藻類(主に浮遊性藍藻)が大発生し水
面を覆い尽くすほどになった状態、およびその藻
類を指す。粒子状の藻体がただよって水面に青緑
色の粉をまいたように見えることから「青粉」と
呼ばれるようになったと考えられ、水の華(みず
のはな、英: algal bloom)は、微小な藻類が高密度
に発生し水面付近が変色する現象。日本では淡水
域における浮遊性藍藻や緑藻、ユーグレナ藻の大
発生を指すことが多い。欧米では海水域において
珪藻や渦鞭毛藻などが大発生して水面が褐色にな
る現象も water-bloom と呼ばれるが、日本語では
こうした褐色や赤系統の変色は赤潮と呼んで区別
する傾向が強い。温帯では冬季に水塊中の躍層が
消滅して水面近くの有光層に栄養塩が供給され、
春季に気温の上昇とともに水の華が生じる現象が
見られ、これをspring bloomと呼ぶ。



図 南湖のアオコ