琵琶湖の水質推移

2010年03月11日 | 日誌



【水質推移:化学的及び生物化学的酸素要求量】



図1 化学的酸素要求量の平面分布



表1 化学的酸素要求量推移

・北湖、南湖とも過年度と比較すると少し高い値。
・経年変動をみると、北湖、南湖とも昭和59年度
 以降上昇傾向にあり、平成10年度以降は横ばい
 の傾向にある。


表2 生物化学学的酸素要求量

・北湖のBODは報告下限値(0.5mg/l)付近で推移。
・南湖のBODは前年度に引き続き、過年度に比べて
 少し高い値。平成元年以降、横ばい傾向にあり。

【解説】

・化学的酸素要求量(COD, Chemical Oxygen Demand
 とは、水中の被酸化性物質量を酸化するために
 必要とする酸素量で示したものである。代表的
 な水質の指標の一つであり、酸素消費量とも呼
 ばれる。

・生物化学的酸素要求量(Biochemical oxygen demand
 は、生物化学的酸素消費量とも呼ばれる最も一
 般的な水質指標のひとつであり、主に略称のBOD
 
が使われている。水中の有機物などの量を、そ
  の酸化分解のために微生物が必要とする酸素の
 量で表したもので、特定の物質を示すものでは
 ない。単位は O mg/L または mg-O2/L だが、
 通常 mg/L と略される。一般に、BODの値が大
 きいほどその水質は悪いと言える。

・化学的酸素要求量だけが改善傾向を示さないと
 ころが気になる。溶解性化学物質などの影響が
 あるとすればTOC(全有機的炭素などの指標
 がいる。

※データベースリンク

琵琶湖・瀬田川の水質概況速報(平成21年度
                    第3四半期分)
(10/01/27)」