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Hidenori Nodera 野寺秀徳『輝く路の上で』

SHIMANO Racing野寺監督のブログ

疲労は定期的に取りましょう

2019-06-05 23:48:26 | 日記

「ツアー・オブ・ジャパン」「ツール・ド・熊野」2週間にまたがり計12日間のレースをこなす期間が終了しました。

 

そのための準備等を含めると、もう随分と休めていなかった事で選手はもちろん、チームスタッフとして動いていた私も身体は想像以上に疲労しているようです。

 

昨日はお休みを頂き休養に専念しようと考えていたのですが、この2週間ほぼ毎日、朝5時半の起床から深夜の入眠まで身体と(のろまながら)思考を全力で働かせていたことが習慣になってしまったか、せっかくの休みなのにきっちり朝5時半に目が覚めてしまいました。

 

もちろん、外で忙しかった分、家でもやらなくてはいけない事はたくさんあるので、折角だから片づけてしまおうと思い立ち、朝食の後に早速取りかかろうとしました、が、身体と思考が全く働きません。

 

もしかしてまだ多少寝られるかな?

 

と思い立ち布団に入るとあっという間に寝てしまい、そして数十分後に何かに追われるようにハッと飛び起き、また活動しようとして、できず、今度は2時間寝てしまい、飛び起き・・・。

 

というリズムが段々伸びてゆき最終的に熟睡から覚めたのは夕方16時前でした。

 

休めば休むほど自らの疲労度の大きさを理解して、興奮から解放されてゆくような感覚です。

 

この感覚、頻繁ではないものの選手の時にもありました。

運動選手は真面目に取り組むほど、「休養」というレベルアップに不可欠な要素を無視してしまいがち。

 

目標とするイベントの日時が近づくにつれ、自らの疲労蓄積をようやく理解してゆき、いざ本当に休息が必要と気が付いた時には本番前のトレーニング~超回復のプロセスをこなす時間が不足していることに気付く。

 

なんて事はよくあることです。

 

しかし「手遅れ」と気づいた時に絶望感を抱え続けるか、その状況で最善と思える術を見出す努力ができるか、いずれかで可能性は大きく変化することも私は経験しています。

 

もちろん良い結果を生み出すのは後者と考えています。

 

絶望感は脱力感に変化し身体能力の向上はおろか、緊張感や集中力を失い、戦う事に必要な脳内物質の分泌すら抑制してしまう事は容易に想像されますからね。

 

まるで、私を含む少数が後者のようにポジティブに思考を変えられるように書いてしまいましたが、現チームメイトやそのレベルに居るライバルチームの選手のほとんどは出来ているのでは、と考えています。

 

だからこそ、こんなにハードな活動を続ける事ができるのでしょうから。

 

がしかし、忘れてはいけません、手遅れになる前に

「戦略的に休養を取る事は最重要事項の一つです」。

 

と、強調したのは、ちーとも休もうとしなかった自分に言い聞かせたかったから。

 

遠征中、異動後の宿の部屋に用事で立ち寄ると、あまりの疲労に『5分だけ』と倒れ込むように伏せるのですが、5分後の行動開始時には起き上がる前、気合いを入れる意味で無駄に腕立て50回から活動を再開してしまっていた私。

 

5分の休息の後に、何故かそれ以上の負荷を自らにかけてしまう。

 

もはや何かの病気です。

 

でもあれです、身体的な活動により、思考的なストレスを軽減する術は、思考がもろく身体を動かすことが得意な私にとっては有効なのかもしれません。

 

ということで、次回は遠征期間中におとずれた思考の限界とバランスを取るため、身体の限界を引き出すべく山頂を目指して走り出してしまった話でも。

 

なんのことだか。

 

 

自宅に帰るとスモークツリーが花穂をフワフワとなびかせておりました。しばらく空にフワフワと浮かんで過ごせたら。と、夢見てしまいそうな光景です。

 

本日、久しぶりにマッサージを受けました。先生も驚くカチコチ具合。身体を動かくことが得意、と思い続けているといつか痛い目にあいそうです。。。

 

 

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