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Hidenori Nodera 野寺秀徳『輝く路の上で』

SHIMANO Racing野寺監督のブログ

寒さを楽しむ

2018-01-27 22:39:18 | 日記
先週まで2週連続で連休を頂いたことが祟ったか、今週後半は2日連続で帰宅が深夜になってしまいました。

原因の一つは新バージョンのウエア配布です。
2時間もあれば終わると思って夕方開始したのですが、実際には5時間ほどかかってしまいました。

来週から始まる合宿を前に、性能の高いウェアを配給できれば少しでも寒さから逃れられるはず。




そんな思いもあり、何としても完了させたかったのです。

早速次の日に選手から、「このアイテムすごく良いです!」と言ってもらい、寒さの中、ダルマのように服を着込んで配布した甲斐がありました。

休日の今日はしっかりと寝た後に久しぶりにゆっくり朝食タイム。

外は今日も寒さが強く、家の中でストーブにあたりながら過ごすのが得策です。

得策なはずです。。。

。。。忘れていました。

わたくしそーゆー性分でないことを。

外は寒いですが、寒さの中でしか体験できないこともあります。

今日がそれをできる今年唯一の日になるかもしれません。

そう考えると居ても立っても居られない。

と、言うことで早速一人きりで山を目指しマウンテンバイクで出発しました。



期待通り、寒波の影響で山はいつもと異なる景色が広がっています。





水が流れる場所にはつららが垂れ、標高が高くなると道を雪が覆い始めます。


途中まで私以外のマウンテンバイクのタイヤの跡が2台分ありましたが、雪が深くなって折り返していったようです。




そこからは、獣の足跡がひたすら続き道案内をしてくれます。

山の稜線となる場所に着いたのは14:00頃。

1日で最も気温が上がる時間帯にもかかわらず気温は-6℃から-7℃を推移します。

5〜15cmほどの積雪の道が1時間以上続きますが案外、自転車に乗って走っていけました。



大阪の日常には無い雪に覆われた景色の中に身を置くだけで、贅沢な気持ちになります。

山を降りて行き、雪が無くなり民家までもうすこしと言う場所にもまた、素晴らしい光景が。



つらら壁。

気温はマイナスでしたが、西日を受けもろくなった10キロほどもあろうかと言う大きなつららが、時折落下して派手に粉砕します。

やっぱり自然すごい、素晴らしいですね。



マウンテンバイクはロードバイクと比べ速度もでないし、バイクを担いで階段や斜面を登ったりする事で身体への負荷が大きくかかります。

今日、4時間半ほど外に出ていた平均気温は-2℃と厳しい環境でしたし、写真を撮ったり止まる回数も多かったですが平均心拍140ほど、最高心拍も184まで上がっていました。おそらく自転車を担いで階段を登っていたときでしょうか。おかげで凍えること無くライドを終えました。

マウンテンバイク、真冬のトレーニングの一つとして、取り入れる価値は十分あるとおもいます。

が、やはり山は自然が相手。危険も常に付きまといます。

食料、水を十分に持ち、ダウンジャケット等の防寒着も持ちます。もしものために火をおこせるような道具も持つため、背中のバックは5kgは下回らないほどヘヴィー。

それもまた、トレーニング効果を上げる負荷と考えれば無駄と思いません。

って、今気がついたのですがどこ目指してるんだ俺。


とにかく、季節を全力で感じ、素晴らしい自然を守りつつも大好きな自転車を走らせる。

滅多にないチャンスをしっかりと使い、充実した一日となりました。
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