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Hidenori Nodera 野寺秀徳『輝く路の上で』

SHIMANO Racing野寺監督のブログ

シクロクロス年代別選手権でなんと!

2013-12-09 17:52:38 | インポート

昨日、私はシクロクロス年代別選手権に参加してまいりました。

日本一を決める全日本選手権と同時に開催されたレースで、私が走ったレースは30-39歳までの選手が参加するクラスです。

永遠(とわ)の18歳でるはずの私が、30歳からのアダルトなクラスに参加したことに違和感を感じる方もいらっしゃるでしょう・・・え、いない?

とにかく結果は、なな何と優勝!

見ていた方の中には、私がロード選手として走っていた時のイメージから「そりゃ楽勝でしょ?」「大人げない」とおっしゃる方もいましたがとんでもない!!

このレースにエントリーした時は運動不足解消程度の軽い気持ちでしたが、一週間前に公園で行った練習の時思い出したレースの苦しみと、当日のレース会場の雰囲気で緊張気味。

午前のウォーミングアップ走行と緊張の影響か?スタート前の一時間は手足のあちこちが既に痙攣し治りません。

レーススタート前は自分の体力が未知数であったため、勝つことなど考えて居なかったのですが、レースが始まり半周ほど走ったところで先頭の選手が数十メートル先を走っているのを見てスイッチが入ってしまったようです。

「あそこまでいけるかも!」

と。

追いかけたくなるのは人間の本能なのでしょうか。

ウィリーやシケイン越えで目立とうと不純な動機と共にスタートした私でしたが、開始僅か3分で体力は既に限界付近に達し到底そんなことができる状況ではありませんでした。

が、やってしまいました、ウィリーやシケイン越え。

目立とうとしてしまうのは人間の本能なのでしょうか。×

と、いうことで徐々にポジションを上げ、先頭選手に何とか追い付き後ろで耐えるのですが、すでに身体のアチコチが攣りはじめます。

しばらくは、後ろにつき放されないように粘ります。

二人の一騎打ちとなり相手もきつい筈!

と、思い前に出ると相手の選手から数秒のギャップを奪いました(ミスをされたようです)。

力を振り絞り、ジワジワと差を広げラスト1周に突入。

相変わらず土踏まずや、手足の指が痙攣を繰り返しますが何とか集中力を保ちます。

ギリギリの状況で差を広げられ、2位の選手は気持ちが切れたに違いありません、一気に差が開いた事でしょう。

と、ラスト3分の一周で後ろを振り返るとなーーーーんと!!!

すぐ後ろに迫って来ているではありませんか・・・

焦った私の身体は制御不能。

腿や腕が激しく痙攣し、一瞬全く動きません、もはや絶望的状況に追い詰められています。

なんとかごまかし、数秒のギャップを最大限利用して逃げ続けます。

ゴールまでの直線。

「野寺ウィリー!」

と、いう声が聞こえますが、そんなことしたら途中で脚が攣って転がってしまいそう。

ゴールでは1~2秒差まで詰め寄られ、何とか勝利しました。

って、なんで本気で頑張ってるの!

と、自分で突っ込みを入れたくなりますが、先頭を追う感覚、駆け引き、逃げ切れるかギリギリに追い詰められた精神。

そして、勝つことの喜び。

久しぶりに選手という立場で競技の楽しさを味わう事ができました。

ゴール後「え?みんな『野寺は大人げなく、楽して走ってる』って思ってますよ」と言われましたがそんな事はありません。

青少年の見本となる大人代表として、全開の真剣勝負をしたのです!!

と、言うことで今日はアチコチの筋肉に強打したかのような痛みを抱えています。。。

本場のシクロクロスを知り尽くした三船氏が監修したというテクニカルコースは、常に上下左右に振り回され、エキサイティングなレイアウトで実に楽しかったです。

またシクロクロス出ようかな。

優勝を争っていただいた鈴木さん、ありがとうございました!

またご一緒に大人勝負してください。

Photo_3 

写真提供:offcourseyassさん

コメント (9)
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