韓国政府元高官「正義連は利益追求団体…文政権、正義連を被害者と勘違い」
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千英宇(チョン・ヨンウ)元青瓦台外交安保首席秘書官(現:韓半島未来フォーラム理事長)が24日、慰安婦被害者支援市民団体「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」(正義連)元理事長の尹美香(ユン・ミヒャン)氏(共に民主党当選人)の寄付金流用疑惑に関連して、「(正義連は)自分の利益を追求する団体だ」と語った。
また、文在寅(ムン・ジェイン)政権に対しては、「慰安婦ではなく正義連を被害者と勘違いした」と言った。千英宇氏は李明博(イ・ミョンバク)政権時の青瓦台外交安保首席秘書官で、慰安婦被害者問題解決のための対日交渉を担当した。
千英宇氏は、2011年12月に京都で行われた韓日首脳会談で李明博元大統領が野田佳彦首相に慰安婦問題の解決を迫った翌年の春、斎藤勁官房副長官が解決に向けた腹案を持ってソウルの同氏の事務所を訪れた、と言った。この腹案は、駐韓日本大使が慰安婦に1人ずつ会って日本の首相の謝罪親書と日本の国家予算による補償金を直接手渡すことが骨子だった。
千英宇氏は斎藤氏と会談した後、当時挺対協代表だった尹美香氏と会ってこの案を説明した。読売新聞はこれについて、「挺対協が『法の上に君臨していると言っても過言ではないほど絶大な影響力』を持っていたから」と書いている。千英宇氏によると、尹美香氏は当時、この案を喜ぶと思ったが「困惑に満ちた表情を浮かべた」という。千英宇氏は「尹氏は純粋に慰安婦被害者の利益を代弁していると思っていたが、慰安婦被害者と利害関係が違うのだとその時悟った。斎藤案は慰安婦被害者にとって悪いものではないが、尹氏にとっては自らの役割を終える死刑宣告に等しかったのかもしれない」と語った、とのことだ。
2015年12月に朴槿恵(パク・クネ)政権下で行われた韓日慰安婦問題合意に基づき、「当時生存していた慰安婦被害者47人中の7割以上にあたる36人が1億ウォン(約870万円)の支給を受けた。にもかかわらず、文在寅政権は合意に反対する正義連の主張に同調し、合意を事実上白紙化した」と伝えた。
千英宇氏は「文政権は慰安婦被害者ではなく、正義連を被害者と勘違いしたのが大きな問題だ。文政権の言う被害者中心主義は、正義連中心主義だったということだ」と批判した、とのことだ。