ロボットは一回プログラミングしたら必ず正確に同じように動くものだと思っていたのだけれど、これが・・・。うまくいったと思って次に試すと全くうまくいかなかったりする。光の具合、揺れ、バッテリー容量、角度、ちょっとした要素で動かなくなったり障害物にぶつかったり違う方向にいってしまったり。
うまくいくときもあれば、散々のときもある。散々な場合は予選通過なんてはるか遠くのこと。ギャップが大きすぎ、結果が読めない・・・そう思ってきた。
昨日の予選。長男長女と先に会場に出かけていた夫から昼前に電話、「テーブルの長さが少し違うらしく、あと多分家のガレージはほんの少しだけ坂になっているせいか、今までのプログラミングが全然うまくいかない」
午後からロボットのミッション審査。午前には、コアバリュー、ロボット機能デザイン、プロジェクト審査。その合間に練習台を用い必死に午後に向けプログラミングを調整していると。
お昼ごはんをもって出かけようとしていたところ。ああ今までの努力がこういう結果になってしまうのかと何ともやりきれない気持ちになりつつも、今日は皆落ち込むことになるだろうからどうやって元気づけてあげようか、と次女と三女と言い合いながら出かける。
11月19日、12月3、10日とアラスカ州の各地で行われてきた予選、100チーム近くが登録し昨日が最後。早朝から南アンカレッジの12チームが参加した。長男長女のチーム、小中学校やホームスクールの名前が並ぶ中、「friends of Anchorage」と無所属、プロジェクトのテーマが「貝毒」なだけにチーム名「クラムチャウダー」、そしてなぜか白シャツに蝶ネクタイ!(笑)
「PSP(貝毒) it ain't for me」と後ろに・・・。
本当に最後の最後の一分までプログラミングの調整を続け、
とうとう本番。
隣り合わせの台で2チーム同時にミッション遂行。
間を空けて3回のラウンド、その内1番いいスコアが選ばれる。
1回目のラウンド。116ポイント、なんと2位につける!
2回目。長女が取替えのパーツの入った箱をしょっぱな床に落とし、パーツを直しながらのラウンド。限られた2分半、こなせるミッション大幅減少。95ポイント。やってくれました長女、い、胃が痛くなってくる。(笑)
ラウンドの間にも、それこそ一分前までプログラミング調整変更。
3回目。162ポイント!1位だった124ポイントを引き離し、なんとロボットミッション部門優勝!
大興奮で歓声をあげるチームと親。あとで長女にママ叫びすぎとたしなめられ・・・。(笑)
最後の授賞式、コアバリュー、ロボット機能デザイン、プロジェクト、ロボットミッションそれぞれの部門優勝チームにトロフィーが渡される。この162ポイント、なんとアラスカ州全ての予選の中で最高得点だと司会者が!(最後の予選なのでそれだけ準備期間があり有利でした。州外ではより高いスコアも続々と。オランダのチームは310ポイント獲得とユーチューブに!)
そしてコーチPさん、ベスト・コーチ賞受賞。日中、子ども達審査員に何度か訴えに。どうかうちのコーチを選んでくれ、どれほどいいコーチかと。コーチがいかに慕われているかを実感。だからというわけでなく、総合的な評価を合わせての受賞。
最後にプロジェクトからミッションまで全部門総合チャンピオンの発表。司会者が叫ぶ。
「クラムチャウダー!」
歓声に包まれ階段を駆け下りトロフィーを受け取りにいくチーム。
何だか夢の中にいるような。度重なる試練にめげず、チーム本当によく頑張りました。
3つのトロフィー大切に。
コーチに出会えたこと、こうしてリーグに参加できたこと、そして応援して下さった皆様に、心よりの感謝を込めて。アラスカ州大会まであと一ヶ月。やれるだけのことをやり切ろうと気持ち新たに。