虫干し映画MEMO

映画と本の備忘録みたいなものです
映画も本もクラシックが多いです

アビエイター(2004/アメリカ)

2008年06月08日 | 映画感想あ行

THE AVIATOR
監督: マーティン・スコセッシ
出演: レオナルド・ディカプリオ   ハワード・ヒューズ
   ケイト・ブランシェット   キャサリン・ヘプバーン
   ケイト・ベッキンセイル   エヴァ・ガードナー
   ジュード・ロウ      エロール・フリン
   アレック・ボールドウィン    ホアン・トリップ
   ジョン・C・ライリー     ノア・ディートリッヒ

 18歳で父母を亡くし大富豪となったハワード・ヒューズ。1927年、21歳の彼は、その莫大な財産を全て注ぎ込み、航空アクション映画「地獄の天使」の製作に着手。30年に同作を完成させると大ヒットを記録し、ハワードは一躍ハリウッド・セレブの仲間入りを果たす。やがて、人気女優キャサリン・ヘプバーンと出会い、2人は恋に落ちる。彼はその後も次々とヒット作を生み出す一方、航空会社TWAを買収し、自らの操縦で世界最速記録を次々と更新するなど、大空への夢も実現させていく。

 ハワード・ヒューズという名前は、アメリカ史でちょこっと、ハリウッド女優の逸話にちらほら見たかなという程度の知識で見ました。
 ハワード・ヒューズという人間が、成功したのも、まともな生活ができなくなったのも、あの「コダワル性格・性向」のなせるもの、結局彼に心の平安は無い。私の感想なんてそこに収まっちゃって大作なのにすいません…なんて申し訳なく思ってしまいました。あんなに長い映画なのに、見終わってなんとなく未消化な気分。
 ヘプバーン役のブランシェットはがんばりました。しかしベッキンセイルはきれいだし、悪くはないのに、私がエヴァ・ガードナーに対して持っている「美女の迫力」に対する畏敬の念に邪魔されてか、どうも不満。ジュード・ロウは何のためにわざわざ登場したのであろうか?など思い…きっと私は映画ビジネスについての描写が足りなく感じたのでしょう。航空機ビジネスについては何も知らないせいか、そういう不満は一切なしですから。

 TWAにしろ、パンナムにしろ今は昔の物語で、感慨を禁じえないってところがあります。
 ただ、ゼロ戦についてはどうなの?私の愛読書の一つが柳田邦夫「ゼロ戦燃ゆ」。ヒューズの設計図を剽窃したように言わせといていいのか、などつい本を引っ張り出してしまった。