虫干し映画MEMO

映画と本の備忘録みたいなものです
映画も本もクラシックが多いです

はだしのゲン テレビ版

2007年08月12日 | エンタテインメント
 立秋過ぎてもとってもお暑うございます。私は暑さと忙しさでバテバテです。皆様はいかがお過ごしでしょうか。
 仙台からは10日の深夜に帰ってまいりました。11日はだるい身体を引きずって町内会のお手伝い。本日は近所の神社のお祭りで、今年からお神楽はやめて、神社本庁から日本神話のお話をするということで、見学に行き、図書館に行き、やっぱり暑い中を駆けずり回ってきました。

 昨日は、PCも立ち上げずに夜は「はだしのゲン」テレビ版後編を見ていました。
 印象としては、漫画より怖くなかった、というものです。

 今は中学校の図書館にテニプリとかスラダンがあるのが珍しくないそうですが、少し前までは、学校図書館においてある漫画はこの「はだしのゲン」だけなのがほとんどではなかったのでしょうか。
 それで「図書館にマンガだ!」と喜んで読み出すと、内容にショック!という小中学生が普通のパターンでした。でも漫画だから、とやめずに読んでたりして。
 昨日のテレビはさすがにテレビだからひどすぎるシーンが差し控えられているせいでしょうが、漫画を読んだ時に一番強く感じた「怖い」という感情よりも、あの状況でなおも未来へ向かっていくゲンのたくましさを感じていました。見逃した全編を見たら、印象が変わってくるかもしれません。
 原作の絵柄のくどさ(悪い意味でなくストーリーに合っていると思います)や、気の滅入るような被爆者差別、それに負けてないゲンのストレートな怒りと仕返し(道徳的には決して褒められないかも…でも良くやってくれましたと思わせられる)にどうしても作品にこめられた激しい怒りと憎悪を突きつけられずにはいないのですが、テレビではかなりやわらげられていて、まあ、テレビだからしょうがないかな、と思います。やっぱりこれをきっかけに原典を読んでいただきたいな、と思った次第でした。