虫干し映画MEMO

映画と本の備忘録みたいなものです
映画も本もクラシックが多いです

ドン・キホーテ (1933/仏)

2004年04月27日 | 映画感想た行
 世紀の歌手、シャリアピンが出てるから、という価値の映画かしらと思ったのだが、なかなかどうして、シャリアピンというのは堂々たる役者であった。
 姿が決まる。本当に。表情も豊か。
 その上に、古い映画でテレビ放送というあまりいい条件でないのに、声はさすがに堂々たるもの。(映画見るときはさすがにステレオ音源でスピーカー3個通してテレビ見てます)水源の量が豊かで、懇々と湧き出す泉って感じです。だから張り上げない声でも響き渡る。
 映画としても悪くない出来で、永遠を求めてしまう人間のおろかさと崇高さもそれなりにでていたと思う。コスプレシーンが華やかで素敵だった。

DON QUICHOTTE 
監督: G・W・パプスト
出演: フョードル・シャリアピン ドルヴィル
昼のBS放送。DVD1本見て、ものはついでだ、と見てしまった。 

鯨とり(1984/韓国)

2004年04月27日 | 映画感想か行
ビデオ屋さんで見つけて、いそいそ再見。

記憶通り、気持ちのいい映画だった。
ちょっと泥臭くて、情けなくて
日本のふる~~~い青春ドラマのような味わいもあって
主人公がのびた君みたいで
でも最後の爽やかさは前に見たときと変わらない!

音楽が声に迫力のある
ご当地的ロックという感じで、それは今回再認識させられた。
売春宿主人、ここではアブラギッシュな悪役なんですが、
最後になかなかびしっと決めてくれて、こんな甘いわけはないっ、
と思っても、こういう映画はこれでなくてはね!