二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

夫・車谷長吉とともに  ~詩人・高橋順子の愛情告白(2024.6.13 記)

2024年06月14日 | エッセイ(国内)
   (新刊で手に入るのは、現在「夫・車谷長吉」のほかは文春文庫では「赤目四十八滝心中未遂」、新潮文庫では「鹽壺の匙」だけのようだ) 一昨日からこの文春文庫「夫・車谷長吉」を読みはじめた。 買おうか買うまいか、迷っていたのだ。本書の文庫が2020年2月刊行なので、まあ、目にとめてから約4年の歳月がたつ。 高橋順子さんは、詩集も、1冊か2冊どこかにあったはず。ただし、じっくり腰を据えて読んだ . . . 本文を読む
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寝返りを打つ  ポエムNo.2024-01

2024年06月12日 | 俳句・短歌・詩集
ああ あ。ああ あ。とつぶやきながら 深夜のベッドで寝返りを打つ。 そうして 深い淵のようなところから 這いあがったり ずり落ちたりしている。 そこに横たわるきみよ いいかげんにしたらどうかね。 何年こんなありさまですごしている。 何年? ごわんごわんとブルドーザーのようなものが通りすぎていった。 その轟音がいまでも耳元で響いている。 ムクドリや女たちのざわめきや木の葉をゆらす風。 反響はも . . . 本文を読む
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信号待ちで

2024年06月12日 | シャッフル/photos
うけている、ずいぶん大げさに(*^。^*)  アジア系は間違いないけど、もしかしたら日本人じゃないかも。 ギャハハという声が聞こえてきそう。 なにを話しているんでしょうね♪  よほど仕合せなのか、右の女性が漫才師なのか!?  おいらは四車線道路の反対側で信号待ち。 . . . 本文を読む
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寝室から出てきた

2024年06月11日 | シャッフル/books
一週間のうち、半分は本を探しているか、本屋へいって本を物色している(^O^)ナハハ  どうなっているんだ、あんた。 右の本が行方不明となって、もう1年はたつ。そうしたら、白秋の「フレップ・トリップ」と一緒に寝室から出てきた。 この樺太の旅は友人から数年前にすすめられて買った、そして積読。詩人白秋の童心があっちこっちで炸裂し、読者を別天地へと誘う紀行文。 Cheerfulという英語を連想する人もい . . . 本文を読む
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見かけたときが買い時

2024年06月08日 | シャッフル/books
「おかしいなあ、おかしいなあ」と、一つの本を3日も4日も探している。現役時代には想像できなかった(;^ω^)  ずばりいえばそれだけヒマなのだ。 「近代日本人の発想の諸形式」はすぐに見つかった。 有名な近代小説論だけど、出版社もおそらく品切れなのだ。 「小説の認識」ぜひ読みたい論攷が4つほどある。  「小説入門」は古めかしい新書版で手にしたことがある。 講談社文芸文庫だと、ん!? ¥12,735 . . . 本文を読む
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世間師を知っていますか ~小栗風葉「世間師」を読む

2024年06月05日 | Blog & Photo
新潮文庫の「カフカ断片集」を戸田書店に買いにいって、あっちにふらふら、こっちにふらふらしばしヒマつぶししていた。数種の本を物色するが、そこから1冊か2冊買って帰る。 そのとき。 「日本近代短篇小説選 明治2」をぱらぱら立ち読みしていたのだ。 わたしの眼は「世間師」ということばに引き寄せられた。 小栗風葉・・・か。 う~ん。 小栗風葉は読んだことないけど「世間師」ということばは聞いたことあるぞ(。 . . . 本文を読む
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