二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

三毛ネコの近況 ~2016年3月

2016年03月21日 | Blog & Photo
今日はめずらしく、わたし自身の近況について、少し書いておこう。
午前中は父をクルマに乗せて、先祖の墓まいり。欠かすことのできない、大切な行事であ~る。母屋の片づけを終えて、両親や妹と食事したあとは、カメラをぶらさげて、先日のつづきとなる高崎散歩をしようと考えていたが、あいにく北風が吹いて、砂塵が舞っているため、あきらめた。

わたし自身の近況は普段はめったには語らないが、すでに60歳を越えていて、会社と自宅をいったりきたりの毎日、さしたる変化もなく、おもしろおかしい事件も、そうはないから、お読みになる方が退屈だろうと推測しているからである(^^;)
いや、不動産屋をしていると“事件”はたまに起こる。それを書けばいいのかもしれないけれど、守秘義務にしばられているから、微妙な問題をふくんでいる。



これはわたしが貸主からお預かりしている鍵のほんの一部。こういう管理物件の鍵が、数百本ある。不動産物件の管理とは、お部屋の鍵の管理でもある。

トップに上げた一枚は、わたしのプライベート・キー。
クルマの鍵、会社の鍵、自宅の鍵の3種で、いつもポケットに入っている。受付のデスクに西日が射していたので、その上でパチリ(^^)/ チェロキー郵便車を置いたのは、ほんのいたずら心。長い影が美しいだろうと思ったのだ。



また、こちらは先日撮影したわたし三毛ネコの「ある日のシルエット」。風のため髪が逆立っている。みっともないけど、まあ、年相応、こんなものだろう。仕事をやめたら、酒はやめられないだろうけれど、タバコはやめる(つもり)。



さてこっちは、数週間前から咲きはじめたオトメツバキ。このオトメツバキ、ツクシ、ハクモクレンが、わたしにとっては、春をつける植物たち♪
そういえば、今日東京ではソメイヨシノの開花宣言が出された。たまには妙齢の女性にお声をかけて、お花見としゃれこうもうかしら(?_?)
心当たりは、むろん・・・ある。


さてつぎは「本日のお買い物」について、簡単にしるしておく。



■「フォトグラフノート」のバックナンバー。2009年4月1日、誠文堂新光社発行。
操上和美、十文字美信、森山大道、松江泰治、内山英明、尾仲浩二の各氏の作品が収録され、しかもインタビュー記事が掲載されているのだ。
わたしの推測では、この雑誌は廃刊になっているはず。表紙はともかく、やたら内容をコピーするのはいけないと思われるが、まあ、mixiサイズということでお許しいただこう。
そこに尾仲浩二さんと、自主ギャラリー「街道」の記事が載っていて、これが興味深かった。





「街道」もいずれ出かけてみようと考えていたら、1-2年前にクローズされたという記事を読んだ覚えがある^^; 残念!
こういう本が100円+税の棚にあるところが、BOOK OFFなのだ。



■夏目漱石
「文鳥・夢十夜」
「硝子戸の中」いずれも新潮文庫
漱石はわが国の近代作家のうちでは、なんといっても、いちばん読んできた小説家。しかし、代表作といわれる「こころ」「道草」「明暗」など晩年の大作は胃にもたれるから、めったには読み返さない。
わたしが好きなのは、この2冊と「坊っちゃん」くらいだ。「文鳥」「夢十夜」「永日小品」「思い出す事など」の4編はこれまで数限りなく読み返している愛読書といえる。
この2冊は、古本ではなく、新本で買い直した。



■クラシックの名盤
1.エドウィン・フッシャーの芸術vol.4(東芝EMI)
モーツァルト ピアノコンチェルト22番(変ホ長調) 25番(ハ長調)
とくに22番のほうはJ・バルビローリ&バルビローリ室内管である。
モーツァルトのピアコンの中では比較的人気薄の渋い選択である。

2.エドウィン・フッシャーの芸術vol.9(東芝EMI)
ベートーベン ピアノコンチェルト4番(ト長調) 5番(変ホ長調)「皇帝」
とくに後者は、フルトヴェングラー&フィルハーモニア管である。

わたしはドイツの一時代昔のピアノ弾きが大好き。エドウィン・フッシャー1960年没、バックハウス1969年没、W・ケンプ1991年没。バックハウス、ケンプと較べて、フッシャーは早死にして損をしている。良質な音源に乏しいと聞いていたが、どうして、どうして♪ わたしはいま、ラジカセでフッシャーのピアノに聴きいっている。

3.A・ブルックナー 交響曲第7番(D・G版)
指揮ジュリーニ ウィーンフィル
これは名盤中の名盤ともいえる一枚。ジュリーニの1枚というなら、わたしはこれを選ぶ。
聴き返すたびに、なんといったらいいのか・・・胸を掻きむしられるような感動がある。
ブルックナーについては、過去に日記やブログに何回も書いている。4番、7番、8番、9番どれも凄い。
交響曲のまさに至宝といっていいだろう。人間の悲哀は、ここに極まっている。深い濃霧にとざされた向こうから、やがてゆっくり姿をあらわすもの。わたしは胸のふるえなしに、それを迎えることができない。

読書、写真、音楽。
だから三毛ネコなのだ。
わたしにとっては、欠くことのできないトライアングル・・・まあ、心のご飯というやつだ(笑)。

さて、本格的な撮影のシーズン、まもなく開幕!
モノクロームの世界から脱して、カラーに戻っていこう(^^)/
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