二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

雨の日には雨の写真

2012年06月22日 | Blog & Photo

昨日出勤すると、事務所にツバメが飛び込んできた。
わたしはよくたばこを吸うので、観音開きのガラスドアは開けておくことが多い。
はじめ一羽、しばらくしてもう一羽。
どうやら番のようで、カーテンレールの上にちょこんと止まって、囀りかわしている。カーテンレールは、窓・ドアあわせ、4カ所ある。エアコンの室内機の上にも止まる。

「ここがいいんじゃないか?」とオス。
「うーん、だめだめ。こっちがいいわ。安全だし、部屋の中がよく見渡せるから」
「こっちだっていいぞ。ほらほら、正面の出窓から、畑が遠くまでよく見える」
ツバメの夫婦は室内をあっちへいったり、こっちへいったり飛び回る。オスのほうは、ホバリングも得意で、メスよりすばやく、ツーイと一直線にやってきては、パタパタ羽ばたいて、カーテンレールに止まる。

ツバメは幸運をもたらす使者。



中之条へいったときも、佐久へいったときも、たくさんのツバメを見かけた。
田舎ではツバメがいまでも大切にされている。
稲につく害虫をとってくれる益鳥なのだ。
餌をくわえて飛来した親ツバメに向かって、雛たちがいっせいに口をあんぐりとあけて催促する光景は、なかなか微笑ましい。
やがて、オスが巣作りのため、藁クズのようなものをくわえて戻ってきた。
「おいおい、いよいよ本格的に巣作りかね!?」
だけど、来客がある事務所だぜ。玄関庇や、バルコニーの樋あたりならともかく、室内でフン公害はちと困る(^o^)

――というわけで、わたしはドアを閉めてしまった。

ツバメたちは、しばらくのあいだ、困ったように外を飛びめぐったり、道路の向かいの電線に止まって、事務所のほうを観察したりしていた。それから、意を決したとみえて、空たかくオスが舞い上がり、そのあとにつづいて、メスが身をひるがえし、大空たかく飛翔して姿を消した。

そういう季節の真っ只中に、いま・・・わたしたちが、いる。わが家の東の物置では、子猫が3匹生まれたし、このシーズンは子育てのシーズンでもある。


これを書いている窓の外では夜来の雨が降っている。
スズメがうるさいほど、ジュ、ジュと啼きかわしている。
眠りから覚めて、ほの暗い部屋の中で手許のスタンドを点ける。
外はしらじらあけてきているが、本が読めるほど明るくはない。
雨。
たぶん、今日は一日・・・雨、雨。



起きあがってパソコンのスイッチをONにする。
聴きたくなった歌があるので、YouTubeを検索。
大好きなルビー・ボイスの持ち主、薬師丸ひろ子を聴こうか、いや、こんな雨の日には、雨の歌。
「雨音はショパンの調べ」小林麻美
http://www.youtube.com/watch?v=zRAfHBuFHCQ

ハハハ、甘すぎ、甘すぎ(^^;) いまはもっとポップな気分なのだ。
「雨に濡れても」
http://www.youtube.com/watch?v=yAoznLKG8XE
うん、こっちのほうがピッタリだ(^_^)/~
こんな気分で、街角に立ち、カメラを濡らさないようにしながら、シャッターを押そう。
雨の日には、雨の写真を。


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