二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

午後の紅茶を飲みながら

2015年08月26日 | Blog & Photo
台風の影響で昨日から急激に気温が下がって、本日の最高21度。
気温がさがると、写真を撮りに“シティクルーズ”に出かけたくなる♪
ところがあいにくの雨。
音もなく糸のような銀色の雨が、天から降っている。

午前中は父のつきあいがあり、病院と花木センターへ。
昼ご飯は焼きソバと巻き寿司ですませ、高崎のBOOK OFFへ散歩。
なにを買おうというあてはないが、星新一さんの出物がないかなあ・・・と思ってさがした。ほしいものが置いてなかった。べつにこれで困ることもない。手塚治虫さんの文庫全集(講談社)があったので、一冊だけ、

「メタモルフォーゼ」

・・・という短編集を買ってきた。
この全集、買ってきてから眺めていたら、なんと全200巻もあるとのこと(@_@)
寡作の人つげ義春とは比較にもならない大きな開きがある。
治虫さんはだれ知らぬ者のないマンガ・コミックの世界の巨匠だが、わたしは長らくご無沙汰している。

短編マンガはおもしろいぞ!!
しかも、わたしがいま書こうとしている短編小説(昔はやったショート・ショートに近いもの)の中心テーマが、メタモルフォーゼなのだ。治虫さんご自身、カフカのパスティーシュを書いている。パロディといってもいいが・・・。
わたしの世代には手塚治虫ファンという人が、いまでも大勢いる。友人にもむろん。
ほかに「奇子」なんかも読みたくなってきたぞ(^^)/
文庫版「ブラックジャック」は、寝室のベッドの脇でホコリをかぶっているが、そろえてからまもなく10年が経ってしまう(^^;)


ところでトップの一枚は玄関のスツールにのってくつろいでいるわが家のオス猫。
なぜかとても思慮深い生き物のように見える。
「なにを感じ、なにを考えているんだろう?」
「哲学者・・・と~~んでもない、たっくらテンちゃん。だわな(^o^)」
でもあと何年?
テンちゃんを見送ってから死にたいとかんがえるけれど、どっちがさきか、それは神様だけが知っている。






テンテコといっしょに、宅内外を歩いた。
南天の葉には油分が多いとみえて、しずくがビーズ玉のようにつらなっている。
撮影したあとで、お葬式の引き出物を開けてみたら、オニオンスープ、コーヒーのティーバックにまじって、紅茶のティーバックがあらわれた。
「紅茶、飲む?」
「にゃ~お」
「そっか、猫舌だからな。紅茶のうまさは、人間にしかわからんなあ(/_;) あ」
フレーバーティの一種、アールグレイにくら、くら、くら♪

「テンテコ、あの世で、この一日を思い出そう、いっしょに」
・・・アールグレイの香りとともに、2015年8月26日が過ぎていく。
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