二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

美しい生活(ポエムNO.3-48)

2020年04月30日 | 俳句・短歌・詩集
   (2019年4月のある日、裏庭にて。)


晴れのち曇り 曇りときどき雨。
気象情報の画面を昨日見た
今日も 明日も見るだろう。
重大ニュースをつぎからつぎへと伝えつづけようとするTVの
スイッチをOFFにすると
窓から朝の冷気が流れ込んでくる。
やれやれ
やれやれだな・・・といつもややうんざり。
重大ニュースのほぼ99%は
ぼくには関係のない遠い世界の出来事だから。
こんなにも多くの不幸について
だれがいったい知りたがっているのだろう。
日本人の多くは本来の仕事から逃れて
評論家だったり 世捨て人だったり タレントだったりしている。
その人たちがいなくなっても 困ることはないだろう。
ぼくのような 現役からリタイアした詩人(かりにそういっておく)もね。
あれはいらない これもいらない
・・・と列挙していったら
この世で本当に必要なもの は
ごく限られている。
だけど だあれもその話はしない。
あたりまえすぎて話題にはならないから。
スイッチをONにすれば照明が灯ったり
水栓をまわせばおいしい水が飲めたり
カップラーメンならいつだって三分で食べられたり
それが当然 だとかんがえているから。
あたりまえなことは 話題にはならない。
話題にはならないものの中に この世の要諦がある。
そういってはいけないだろうか?
ええと今日の天気は
晴れときどき曇り。
ぼくの人生みたいだ。

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