二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

和歌と俳諧 その4 ~正岡子規へのアプローチ(1)「小園の記」をめぐって

2016年11月19日 | 俳句・短歌・詩集
昨夜正岡子規の「小園の記」を読み返していたら、つぎのような一節が眼に止まった。 《折ふし、黄なる蝶の飛び来りて垣根に花をあさるを見ては、そぞろ我が魂の自ら動き出でて共に花を尋ね香を探り、物の芽にとまりて、しばし羽を休むるかと思へば、低き杉垣を越えて隣りの庭をうちめぐり、再び舞ひもどりて松の梢にひらひら、水鉢の上にひらひら、一吹き風に吹きつれて高く吹かれながら、向ふの屋根に隠れたる時、我にもあらず . . . 本文を読む
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