方向音痴

自慢じゃないが、ものすごい、方向音痴である。
いまだに、アラモアナＳＣでは行きたい店に一発で行けたためしがない。
ワードの近くのマッサージ用のプロショップに行こうとしても、
なぜかチャイナタウンまで行ってしまう。
いっそ、飲茶でもするか？

そんなわたしだが、よく道を聞かれる。

今日もニコの散歩中、車が止まり、「ココヘッドのトレイルの入り口はどこか？」と聞かれた。
「２ブロック先を左に曲がって公園からいけるよ。」
と答えたが、車は次の角を曲がっていった。
「ああー！」
わたしのつたない英語がいけなかったのか？

家の近所には老人ホームがあるが、
そこもまた、小道をちょっと入ったところにあってわかりにくく、
ここもよく聞かれる場所のひとつ。
しかし、こちらもやはり、わたしの教えたとおりに車が走ったためしがない。
こちらは散歩なので、ゆっくりと歩道を歩いていると、
さっき道を教えたはずの車が、また戻ってくる。
しばらくすると、またＵターンして走っている。
「ああー」
もう一度ちゃんと教えてあげようと思うのだが、
車はわたしを行きすぎでぐるぐる徘徊している。
あちらもわたしが歩いているのが見えるはずなので、
「あいつにはもう聞かん！」とでも思っているんだろう。

英語力のなさか？とも思うが、
いやいや、
日本にいるときからわたしはよく道を聞かれていた。
よほど声をかけやすい気の抜けたオーラが漂っているのだろう。
そのときは、もちろん日本語で、日本人に説明する。
一度なんか、今ここの交差点を右です。と説明したにもかかわらず、
「どうも」と車は左に曲がっていった。

日本語だって、ダメなのよ。
説明能力か？
なんとなく、自分がダメダメちゃんになった気分だ。

でもさ、「道を聞く人」というのは、きっと方向音痴なのだ。
だから道に迷うのだ。

わたしの説明ではなく、これはきっと相手の方向感覚能力のなさ。

わたしも、新しい場所に行く時は、人から行き方を聞いてもさっぱりわからない。
なので、かならずグーグルで、地図を調べ、（写真のヤツまで確認して）
２・３個前のストリート名まで確認して、プリントアウトしていざ出陣！する。
それでも迷っちゃう。

方向音痴の人は、どのみち道に迷うということだ。
初めての場所に行く時は、知ってる人と一緒に行動しようね。



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