雨期になってきた。
最近、夜半から朝方にかけて、風とともに雨の音が聞こえている。
朝、中庭に面したブラインドを開ける。
水鏡に打つ雨粒を見ながら、ニコの散歩のタイミングを見計らう。
空は明るくなってきた。
そろそろ雨は止みそう。
急いでニコと散歩に出る。
雨はいつも、コウラウ山脈からくる。
強い風に乗って、雨雲が流れてくるのが見える。
「しまった、第二弾!!」
雨は、これが終わりじゃなかった。
まだコンドミニアムの裏庭を出たばかり。
「ニコちゃん、早く早く、チーチーだよ。」
用事(う○ち)を済ますためのこのコマンドは、最近は効かない。
濡れるのがきらいなニコは帰りたそうな素振りだが、済ますものを済まさなければうちに帰れない。
次第に雨は激しくなってきた。肌に打ち付ける雨が冷たい。
「にげろー!!」
慌てて小走りでニコとコンドミニアムの裏玄関の木陰に避難する。
「濡れた濡れた! ニコちゃん、濡れちゃったねー。寒いねー。」
ニコの方を向くと、隣の茂みに隠れて休憩していた(サボっていたというべきか)掃除の人と目があった。
「It's a beautiful day!」
彼は、笑いながら大声でそう言った。
あわてふためいて走ってきた私達が可笑しかったんだろう。
(サボってるという後ろめたさはないのか(^_^;))
避難してすぐ、雨は上がった。
ハワイの雨は、局地的だ。
ほんの数メートル先、流れていく雨雲の下にだけ、雨が降っている様子が見える。
レースのカーテンのように、ゆらゆらと揺らぎながら、そこだけ色が違うのだ。
雨のカーテンは風にのって、わたしたちの目の前を左から右に流れていった。
光が強くなってきて、雨粒がキラキラとかがやく。
「beautiful day」
ああ、本当に。
雨の日も、晴れの日も、世界はいつも美しい。
散歩を再開する。
濡れた芝生が生き生きと、大地はふっくらと息を吹き返した。
慈雨。
天の恵み。
「任務完了!」
出すものは出た(^^)。
さあ、帰ろう。
裏庭に戻ると、掃除の人は、まだ休憩中。
素敵な言葉をありがとう。いい一日になりそうです。
「神は天にいまし、世はすべてこともなし。」
赤毛のアンの、こんなセリフが浮かんできた。
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去年、ホノマラの前夜ありえないほどの嵐でビビッてしまいました
今年もそうなのかな?
でも、雨が多いと虹との遭遇率が高いですよね。楽しみだぁ^^
ニコちゃんに会いたいなぁ
風がビュービュー唸ってます。
ホノマラの時は、朝、寒いですよね。
走りだしちゃえば、気温がある程度低いほうが走りやすいと思うけど、待ちの時にカラダが冷えちゃうのはイカンですね。
ニコと公園散歩、一緒にします(^^)?
ニコちゃんといっしょにお散歩したいです^^
いつも何時頃出られるのですか?
ニコさんぽ、れんまるさんのスケジュールおしえてください。
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