mamo style 楽園ハワイの地味暮らし

楽園ハワイで地味ーに暮らす日々

オヒア・レフアの物語

2014-01-16 | 花とか木とか鳥とか


こないだの、ウィリウィリヌイトレイルでみつけた、オヒア・レフア。

オヒアが木でレフアが花。

木と花で別々の名を持つこの植物には、悲しい物語があるんです。




火の神ペレは、オヒアという人間の青年に恋をします。
しかし、オヒアにはすでにレフアという恋人がいたのです。
猛烈にアタックするペレに、オヒアは答えません。
嫉妬で怒り狂ったペレは、オヒアを醜い木に変えてしまったのです。
レフアはそれを知ると、その木の下でいつまでもいつまでも泣き続けました。
それを見てかわいそうに思った他の神様は、レフアを真っ赤な花に変え、オヒアに咲かせました。
それからずっと、オヒアとレフアはいっしょ。
もし、レフアの花をつむと、悲しみの雨が降る、と言われています。




ったくさー、ペレって嫉妬深いにもほどがある。

だいたい、なんで自分が好きになった人を木に変えなきゃいけないの?
どうしても別れさせたいなら、レフアをなんとかすればいいじゃん。
っていっても、「じゃあペレとカップルになります、」ってオヒアが言うわけないんだけどさ。

これは、自分が可愛いだけの話。
自分のほうを向いてくれないものには制裁を加える、っていうのは幼稚な精神。


ペレはとんでもない神様で、他にも余罪があるのです。

ペレの言いつけを必死に守った妹を、恋人を横取りしたと勘違いして殺してしまうという、勘違い殺人、

あっ、人間じゃないから、勘違い殺神。



こんな理不尽なことをしても許されるのはペレが神様だから。


ハワイの火山は活火山で、今も噴火を続けている。

その象徴が、女神ペレ。

ペレは怒りで火山を噴火させ、その溶岩流は、野を焼き、家々を飲み込み、すべてを破壊する。
そこには、理屈はない。

そうやって、ハワイの島々は時を重ね、今もまだ、噴火は続く。

理性で制御できないのが自然なのか。
理不尽な自然の行いに、わたしたちはただ飲み込まれるしかない。


ペレの悪行伝説は、こんな自然の一面をフォーカスしたものなんだろうと思う。



このウィリウィリヌイトレイルの記事の中で、ネコミミ山トレッキングのことにもちょっと触れた。
その翌日、ネコミミ山(オロマナ)で、滑落事故があった。
若いファイヤーファイターだそうだから、わたしよりはるかに、体力も運動能力も優れているはずなのだが、雨で濡れたロープを持つ手が滑ったのだそうだ。

ほんの一瞬の気の緩みや判断で、命を失ってしまうことがある。
自然は恐ろしい。





ペレに睨まれないように、自然に敬意を払って生きていこう。
そうしたら、花になったレフアのように、優しい神様が救いの手を差し伸べてくれるかもしれない。










富士山も同じかな。







ブログランキングに参加しています
ボタンを押して応援してね



人気ブログランキングへ





mamo style shopping

日本帰国時に合わせて、ネットであれこれお買い物。
今まで買ってよかったもの、失敗したもの、次の帰国に合わせて買いたいもの、など、
お買い物記録(覚え書きもふくめて(^_^;))を別ブログにアップしてみました。
海外の人へのお土産選びの参考になるかも?

この文字か下の画像クリックでショッピングページヘGo!







最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (yこ)
2014-01-17 16:43:55
そんなペレ様が好きな私。嫉妬でそこまでのパワーは羨ましい。
そうですね、自然相手には勝てないのです。
返信する
Unknown (mamo)
2014-01-18 04:34:30
ÿこ-san

そうね、いっそペレ様のように、自分勝手に奔放にできたら楽ちんなんだけどねー。
返信する

コメントを投稿