文字をもたない、ということ 2008-07-31 | 日々 文字を持たない文明がある。 記録がないので、どんな文化があったかは不明だ。 インディアン(ネイティブ・アメリカン)や、ハワイアン、アイヌなど、 文字による記録に頼らなかった文明では、物語や歌やダンスや絵で大切なことを伝えてきた。 文字による記録が、どれほど重要なのだろう。 今、わたしが書いているブログのなかで、 未来に残さなければいけない重要なものがどれほどあるのか。 何もない。 ブログだけでなく、わたしの一生のうち、未来に伝えなければいけないことなど、何もない。 本当に、伝えなければいけないことは、ほんの少し。 文字は、いたづらに情報量を増やし、それをジャマする。 インディアンたちは、それを知っていたのだろう。 彼らの残した、物語の、歌の、ダンスの、絵の、なんと力強く、美しいことか。 それらは、本当に伝えたいこと、のエッセンス。 だからこそ、美しいのだ。 彼らは、文字を持たないことを、「選んだ」のかもしれない。 「言葉」すら、いらないのかもね。