ナイスティーライフ in LA

米国在住30年。 ドイツフェイラー社、北米総輸入元オーナーかつホームコンシェルジュサービス業オーナーのビジネス徒然日記。

忘れな草

2006年06月17日 | 日記
アメリカへきてずっと通っている(時にはずる休みもしますが)教会があります。
そうそう、実は16歳の時にプロテスタントの教会で洗礼を受けて以来、住んでいる近くの教会になんとか通っているクリスチャンなのです。
もちろん、アメリカへ着てからも、居心地のいい教会をさがして今の教会に落ち着いて早や15年の年月が経ちます。
その当時からいるメンバーは、ますます年をとり、何人かは天国へ召されていきました。その中でとってもユーモアのあるおじいちゃんがいて、いつも私にきつい冗談を言っていたのですが、その方のお葬式では、参列した人全員に、忘れな草の種が配られたのでした。(英語ではForget-me-not)
小さなメモがついていて、どうぞわすれないでって書いてありました。どんな花が咲くのか、どうやって育てるのか分からないまま暫くは放っておいたのですが、たまたまプランターに空きが出来たので、何気なくばら撒いておいたのです。
そうしたらちょっと前から芽が出て、葉がどんどん大きくなり、昨日花が咲きました。忘れな草っていうとブルーの小花ってくらいの知識しかなく、もちろん本物を見た記憶も無かったのですが、実際咲いたのは本当にカリフォルニアの青空のような真っ青な可憐な花なのです。確かに5月ごろに咲く一年草で、寒さにも強いそうで、これからも大事に育てて、おじいちゃんのこと忘れないでいようと思いました。
きつい冗談も面白かったけど、年取って奥さんに先立たれてからは、アダルトスクールでピアノのクラスを取ってがんばっていたおじいちゃん。若い頃はかっこよかったんだってよく自慢していました。奥さんとはハイスクールスイートハートで、プロムではベストダンスカップルに選ばれたほど二人のダンスの息はぴったりだったんだってこれまたよくのろけていました。英語のよくわからなかった私にもいろいろ楽しい話をしてくれて本当に感謝しています。今頃天国で奥さんと息ピッタリのダンスを披露していることでしょう。

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