子どもの頃は、あれも欲しい、これも欲しいと、欲しいものがいっぱいあったように感じます。
もちろん全てを買ってもらえるはずはなく、クリスマスに
ひとつ買ってもらえると思うと、本当に悩んだ記憶があります。
でも大人になると、特にこの年になると、欲しい物がだんだんなくなっていると感じます。
実際、欲しい物が無いわけではないのですが、簡単には買えなかったり、手に入れにくいものだったりするので、容易に表現できないのかもしれません。
とにかく、私は、クリスマスに欲しい物は何?っと訊かれても答えにくくなっていました。
それでも、娘に、「何が欲しい?」と訊かれ、
「詩織のオールAのレポートカード!」と冗談交じりに答え、希望的観測と少なからずの期待を込めてみました……。
オールAまではいかなかったものの、今までで最高のレポートカードと、心のこもったクリスマスカードをもらいました。
形にしにくい、娘の努力の成果を具体化したものだったので、今の私が一番欲しかったものが手に入った気がしました。
でも、子供達には、まだまだ欲しい物がいっぱい。
まるで夢や可能性というものが、彼らにたくさん在ることを反映しているかのように。
親としては出来ることなら、子供が欲するものを全て与えてあげたい、叶えてあげたい……、でもそれは不可能だし、将来子供の為にならないかもしれません。
欲しいものを厳選する力、選択する力が、将来、いろんなことを選択しつつ生きていく際に必要となるのでは…と思うのですがいかがでしょう。