猫田ジャレの 『 天然!にゃー語 』

~ 見ネコ聞くネコ言うネコの とびきり天然な日常 ~

野田秀樹の 『 THE BEE 』 ・・・6/17(日)  まつもと市民芸術館

2012年06月18日 | その他芸術(舞台、映画、TV等)


松本在住の従姉妹のK子ちゃんと、お芝居を見てきました。  

野田秀樹 演出、脚本(コリン・ティーバンとの共著 原作:筒井康隆「毟(むし)りあい」より)、主演の 『 THE BEE 』 です。



まつもと市民劇場の実験劇場で、この日の昼が 「千秋楽」 でした。



出演者はこの4人のみで、野田さん(左端)以外の3人は、一人で何役もを演じ分けます。

殺人犯に家に立てこもられ、妻と子どもを人質にとられた主人公(野田)が、いつのまにか、自らが銃を手に、殺人犯の妻(宮沢りえ)と子どもを人質にして立てこもる、という、シュールで、かなりコワイお話。   

日常生活の中に潜む 「悪と狂喜」 を、野田が好演。 

善良な人にも悪が潜んでいると言いたいのか、善良な人も切羽詰ると狂喜の沙汰になってしまうのか、それともあるいは、善良な人ほど、より狂喜を持ち合わせていたりするのか、

その、全部なのか。

さしたる大道具はなく、舞台上の巨大スクリーン (茶色の模造紙) を広げたり、破いたり、窓や扉に見立てたり、あるいはくしゃくしゃにしたりして、不思議な舞台空間を作り上げている。
演出の小道具として、ロープやクリップなどをうまく利用しているのも興味深い。

その、空間造りの面白さと、

野田がその小柄な身体を駆使して、56歳とは思えぬほど、実に軽快、かつしなやかに飛んだり跳ねたり、踊ったり、あるいはマイムを演じたりして、観客を飽きさせない。

台詞回しも非常に早く、野田秀樹という人物の、超人的な頭の構造と回転の速さ、緻密さ、演技力の確かさと身体能力の高さをうかがわせる。( これは、文句なく、絶賛!! ← 皆さんも機会があったら、彼の演技を、ぜひご覧になってみてください。 )

そうして、楽しく笑っているうちに、観客はとてつもない恐怖へといざなわれてゆく。

きゃぁ~~~!!!  

コワイ、コワイ・・・   


「お芝居」というものを久しぶりに見たが、やっぱ内容が重過ぎて、今の私には、ちと疲れるワ・笑。     

いえね、若いときは、理屈っぽくて小難しいの、大好きでしたけど・・・笑。 

( もちろん、お芝居自体はとてもおもしろかったし、演じられたみなさん、とても素晴らしかったですよ。   )


 
表題の 『BEE』 とは、たぶんミツバチの羽音のことで( パンフレットやポスターのデザインもミツバチで、人間の「二面性」を現していると思う )、この羽音が聞こえると、主人公の「井戸」は、気が動転しておかしくなる、という設定。出演者が実際に「ビー」という音声で模写している点もおもしろい。

最後は、ミツバチが舞台を埋め尽くして、衝撃的に幕を下ろす。


劇中で、ピアノなどでは速弾、超絶技巧の曲とされるハチャトゥリアンの『剣の舞』に、内容はしっかりと判明できなかったが歌詞をつけたもの(歌詞をつけると、原曲とかなり違う曲に聞こえる点も面白い)を、舞台テーマのように、効果的に導入しているのも興味深かった。




野田秀樹さんのお芝居、一度見てみたかったけど、それほどファンというわけではない(失礼)ので、中々(東京時代も)機会がなくて、(Kに戻ってから)松本に来たので、やっと見れた。と、従姉妹もいってました。

ニューヨーク、ロンドン、香港と海外を回り、東京、大阪、北九州を経て、最後から2番目が松本での4公演。この後、静岡( 6/22~24 )へと行くらしい。

やはり、まつもと市民芸術館、串田和美(かずよし)さんが芸術監督だから、いいのが来ますね。  


そのあと、2人でお茶して、焼肉やさんで食べて飲んで、楽しく帰ってきました。( 去年も、別のお芝居を二人で見ました。  )

K子ちゃんは舞台 (芝居とミュージカル) と絵画の鑑賞、あと福山雅治さんのライブなどが趣味なので、とても気が合います。 

また行こうね、と言って別れました。


電車で午前中について、待ち合わせまでに色々お買い物もできたし、いい、息抜きになりました。  

そうそう、スタバの 『コーヒージェリー・フラペチーノ』 は、コーヒー、コーヒーゼリー、フラッペに、生クリームも入れると、なんと4つの味が楽しめて、欲張りさんには、サイコーのお飲み物 、 ですね。(^_-)☆   ( 欲を言えば、生クリームがバニラアイスだとなおベストなのだが・笑。  )

夏の必須アイテム・笑。  大好き!!  ( ただし、Kには、ない・笑。  )




さぁて!! 

気分を入れ替えて、

続きをガンバラナクッチャ。  


( ほんの少しですが、先日ここに書いたときより、行く先が見えてきたカモ?  ってカンジです。でも、ここで安心しちゃぁいけねぇよっと・笑。  
油断大敵、なのだ。    )