
10月2日に、日帰りで行ってきちゃぃました。

おととし見たとき(2009年・HP『にゃー語』7/2記事参照)同様、素晴らしかったです。
今回は1Fで見ました。電話でチケット取ったとき、OFC(この公演を主催する団体)の係の人が「この列ならかなりいいはずです」というので、十何列目なので、ちょっと後ろかなぁと思ったのだが、そこにしたのだ。
ら、自分てきには、もっと前がよかった。

係りの人の言う「ドストライク」の意味は、合唱隊も含めた、全体の舞台の見え方と「音」を重視した上で言っていた(音的には余り前でないほうがいいらしいです)のだと、行ってみたらわかったのですが・・・
自分、映画はちょい後ろ目がいいのだが、舞台は、出演者の汗なり「つばき」が飛んできそうなくらい(いえ、ほんとに飛んできたらヤですよ、さすがに・汗)「かぶりつき」(実際には最前列を指す)くらいに近いところでないと、満足できないタチなんでした。
特に、ダンサーなら汗の光っているのが見えるくらいがね、いいです。
そういえば一桁だと、もう右寄りか左寄りしか残ってないといわれ、ど真ん中ならこの列、と言われたのだが、実際行ってみたら、真ん中枠のもっと前の列がいっぱいあいてたって・・・

ぐすん・・・
あー、そんした。
充君、主役だったのに。
もっと前で見たかった。
せっかくS席、奮発したのに。
ぐじぐじ・・・



って、こんなことを書くんではなくってよ。

やはり、主役の「イエス」をやった、堀内充さんは、素晴らしかったですね。
充くんは、前出の尊敬する堀内完先生の息子さんで、日本でも有数のダンサー兼振付家。
かつて通っていた完先生の主催されているスタジオの、手の届かないくらいの大先輩でもあります。
そしてなにより、熊川哲也、ファルフ・ルジマトフを超えて、私が世界中で最も大好きなダンサー。

(充さんはクマテツとも仲良しなんですよ)
充君が19のときからのファンなので、もう28年来のファンですね。う~ん、長いな、しちこいな・笑。
(28年来といえば、真弓先生もアルフィーも、同じファン歴!!
私にとって23歳の年というのは、その後の人生を左右する、様々な出会いのあった年なわけです。v(^^)v)
充さんは私より4つ下なので、ルジマトフより2つ下というわけですが、
やはり、失礼ながら、この年齢でこれだけのものを見せられるというのは、並大抵のことではないはず。
イエスの体にぴったりとした衣装は、途中からは上半身は何も身につけなくなるので、
その、容姿を一目見るだけで、そのダンサーがどれほど鍛錬を積んできているかというのが、観客にはすぐにわかってしまうのです。
バレエは、例えば森下洋子ほどのプリマでも、毎日地道にレッスンしないとできないもの、と言われていますが、
その日々のレッスンに加えて、彼の、腕や胸の筋肉のつき方や閉まり具合を見ると、
レッスンとは別のトレーニングを積まないと出来上がらないはずだとわかるので、その努力たるや、想像するだけで気が遠くなりそうです。
若い頃より、疲労の回復やケアがかかると思うので、なおさらです。
そしてジャンプも、しなやかで、高い!
さすがです。
充さんは身長が160センチ台と小柄なのですが、
私が思うに、バレエやフィギュア、体操などは、小柄なほうが、小回りも効くし、ジャンプもキレて映える気がしますね。
私てきにも、あまり縦にも横にも大きすぎる方よりも、小柄で華奢な(線の細い)感じの男性の方が、かわいらしいし、セクシーで好きです。
(ちゃんと鍛えてバランスがよく、色気と気品とも併せ持っていないとダメなので、貧相な人とは違いますので、念のため。)
とにかく、どこをとっても素晴らしい。
特に、この「イエス」の役は、それなりの年齢を積み重ねた方でないと、その苦悩や重厚な雰囲気が出てこないと思うので、
まさに適役だと思います。
ただし、やはりこの曲は、題名どおり「難解」ですねぇー。

マチネ(昼公演)のせいもあったかもしれませんが、2日公演の落日(らくび・千秋楽ということ)だというのに、観客数が少なかったのが、残念すぎ。
前回見たときは、上で見ていた限りは満席だったので、もしかしたら、前回見た人が、もう一度、というのが難しかったのかもしれません。
充君の踊りだけでも、見ごたえがあるのに・・・
といっても、この作品の醍醐味は、合唱、バレエ、管弦楽とのコラボにあるので、
その「全体図」が、作品の総て。
自分は、「合唱」が大好きで、
今回もそのハモリの美しさと、コロス隊といって、簡単な振りのついている合唱隊の動きの迫力に感動して、そういうのは文句なしによく、
もちろん、バレエも、佐多達枝先生の振りはけっこうバレエの美しい基本を活かしつつも斬新なところがあって好きなので
(特に男性ダンサーを多用して良さを生かした、迫力ある「群舞」が素晴らしいです!)、
体にぴったりとしたシンプルなデザインの衣装と、それが映える、非常に研ぎ澄まされた肉体の美しさ(男女ともに)もあいまって、非常に満足できるのですが・・・
なぜか、「独唱」というものに、魅力をあまり感じないのですよね、私。
しかも、オペラなので、当然のこと「英語」だし・・・。
この、「わからない」ことほどつまらないことはなくて、
ではなぜ「合唱」も英語でわからないのに、いいと思えるかと言われると困るんですが、
それは「合唱」だからなのでして。
とにかく、すばらしい迫力の声量と美しい歌声を披露してくださった、独唱者の方には大変失礼ながら・・・
・・・
なにしろ、この舞台で誰が主役かといったら、たぶんダンサーではなく、 「独唱者さんたち」 なのです。
だって、独唱の方は、ダンサーより前の最前列ですし、中には真ん中に立っていた独唱者に隠れて、ダンサーが見えないときもあったくらいですからね。

でも、私にはその良さが、全然知らないクラッシック音楽を聞かされるくらいに、ちょっとわかりづらいし、困難です。
それと、ほんとのことをいったら、充くんは、明るい曲や美しい曲の方が似合っているし、私も好きなのです。
バッハは、重厚で、やや重苦しく、充さんが役柄とはいえ、ずっと、邪悪なものに苦しめられて、それに耐えて辛そうにしているのが、なんだかこちらも見ていてつらくなる。
と、ゆーのが、少し残念かしら。
ご本人をよく知っているだけに、本人とリンクして見てしまうのは、よくないことですが。
でも、この作品の最大の見せ場は、前回も書きましたが、やはり最後の 「甦生」 の部分ですね。
イエスは、一端息絶え、地上から姿を消しますが、一般の普通の人間として蘇る。
その、永遠の命の営みが、人間の持つ限りない可能性と希望と、生きる喜びを持って、繰り返されてゆく。
そこに、見ている私達も希望と生きる力とを見出していくのです。
その中で、イエスではない、一般の人間として生き生きと踊る堀内充さんが、
それまでの苦悩に満ちたイエス(もちろん、こちらも圧巻ですが)を超えるほどに、素晴らしいし、私は好きです。
同世代でもある堀内充さんが、いつまでも現役で舞台に立ってくださっていることは、私たちにとっても大きな励みです。
そして何より、充さんの、詩や音楽を奏でるかのような美しい踊りが大好きだから、
これからもできるだけ長く、いつまでも、ずっと見ていたいと願わずにはいられません。
終演後に、楽屋まで行かなくても、ここの舞台は出演者の方がロビーに出てきてくださるので、それを待っていて
(その時間を考慮して高速バスでは間にあわないので電車にしたくらいだもん。(^^)v)
少しばかり充さんとお話しをさせていただく。
相変わらずの、物腰の柔らかなジェントルマンぶりには、うっとり。
もっと聞きたいことが色々あったのに、ご本人の前だと緊張するのと(なんといっても雲の上の大先輩ですからね)、
後にも待っていらっしゃる方がいるので遠慮して?、聞きそびれたこと、多々あり。
それが聞けるのは、来年に持ち越し?(質問事項をメモに書いておかないと、忘れるな


お疲れなのに、写真も一緒にとっていただき(って、いつものことなんですが・笑)、
せっかくなので、差し上げたお花も持っていただいちゃいまシタ。(^^;)ゞ (ご本人の掲載許可済みです)
元々が童顔で優しいお顔立ちなので、役柄でおひげを伸ばしてらっしゃいます。
ご本人もあまり気に入ってないのか、「すぐ剃ります・笑」って言ってらっしゃいました。
舞台上だと彫刻のようにすごい筋肉も、
お洋服を着られると、バレエダンサー特有の、長い首から「撫で肩」のラインの美しい、華奢な感じ(もちろん、ホメ言葉ですよ)になられます。
うーん、うらやましい!!
それにしても、充さんがスマートなので、私がますますドーンとして見えるって。

え゛っ!? 充君のせいじゃないでしょって?
へへ。

そのとおりでがす。(このところ、また太りつつある

どうも書いてるとイライラして、つい、何かと間食をしてしまうのよね。
しかも、書いてるときにダイエットしようだなんて、ふたつの大変なことするのは、ぜってー、ムリムリ。←言い訳?

と、ゆーワケで、ワタクシ、「また」、 “昨日から” ダイエット始めたでごわす。

(いつぞやの「糖質オフダイエット」は、炭水化物(ご飯、パン、麺はおいしいもの)とアイスのユーワクに勝てず、早々と挫折・涙。


あー、過ちは繰り返す、の人生。








でもなー、私、肩幅と骨盤の張っている、がっしりとした「骨太人間」。
どんなにヤセても、憧れの、小枝が折れそうなくらい華奢な体形、首長、撫で肩のデコルテ美人にはなれないのよね、たぶん。

もちろん、骨は削れないので、せめて、肉(?脂肪?)だけでも落として、
あとは、お腹は引き上げるのだけど肩は下げる、という「バレエの基本的な立ち方」(これが難しいので、なかなかでけんのですよ)を何十年もやれば、それに近づけるのかと思いますが、
今更バレエはもう、できないし・・・
と、美しかった充さんや他の女性ダンサー(みなさん、細い細い。そして一般公募からなるコロス隊に至るまで、皆お顔もちぃちゃくて姿勢がよく、とてもエレガント)のことを思い出すにつけ、
どう見てもフツーの50の垢抜けないオバサンにしか見えない自分に、タメイキをつく私、デシタ。 とほほ。

土台、比べる方が無理だって!?
へへ。

