雑文の旅

猫爺の長編小説、短編小説、掌編小説、随筆、日記の投稿用ブログ

俳句をちょっと

2011-11-24 | 日記
 柿無くて 鐘が鳴らない 法隆寺
      突っ込み「法隆寺は、誰かが柿を食わんと鐘を鳴らさんのか!」

 こそ泥に 釣瓶盗られて 貰い水
      突っ込み「ただの窃盗事件じゃん! 季語無いし」

 秋深き 隣は空き家 誰も居ず
      突っ込み「それで?」


      総合突っ込み「三つとも盗作や」
    
 

催眠商法

2011-11-24 | 日記
 もう、何十年も前に横行した悪徳商法が、今でも存在するのをニュースで知った。 この商法に、私の母も引っかかって、説得するのに苦労したものだ。 ポリ容器だの、肩たたきだの、アルミの雪平鍋など、今なら100円ショップで売っているような物をどっさり貰ってきて、その代わりに50万円近くもするようなマッサージ・チェアを契約させられて来た。 

 只でものが貰えると近所の主婦を30人ほど貸店舗に集めて、「これもあげる」「これ欲しい人はてを上げて」と、一つ一つ配り、客達が高揚してきたところで商品の説明を始める。 今なら、2万円くらいで買えるようなものを、すごい効果があるように説明して契約させる。「月賦でいいよ」の声に、何人もの人が契約したそうだ。 多分、さくら(偽客)が何人か居たのだるう。

 私が「騙されている」と言っても、母は頑として聞く耳を持たなかった。 詐欺にかかった人は、「自分は詐欺になど引っかからない」という自信が有って、家族の説得をなかなか聞き入れてくれない。 オレオレのように当の孫や息子と連絡が付いて、はっきりと嘘だと判るまで、ATMの前で「詐欺では?」と注意されても、「ほっといて」と、頑なに振り込もうとする老人が居ることでもわかる。 

 たった一度、妻も元気な時に近所の主婦に誘われて出かけたことがある。 妻は何も貰わずに、もちろん契約もせずに帰ってきて「あんなもの、インチキよ!」と、吐き捨てるように言っていた。 私が母のことを妻に話していたし、妻も図太いところがあるので、「結構毛だらけ、猫灰だらけ」とは言わなかっただろうが、縁日のたたき売りでも見物してきたような様子だった。 これは、後々妻の自慢話になつた。