雑文の旅

猫爺の長編小説、短編小説、掌編小説、随筆、日記の投稿用ブログ

かんじの悪い間違い

2012-02-29 | 日記
 今日、テレビ「珍百景」を見ていたら、大衆食堂らしき店のメニューに「カツ丼 汗だく」と書いてあるのが映っていた。 店のお客さんにインタビューしていたが、「気持ち悪い」とか答えていた。 それを見て昔のことを思い出してしまった。 華道家の塩月弥栄子さんだったかな? これもテレビで話されていたのだが、ある中華料理店のメニューに、「人肉入り」と書かれていたそうである。 それを見た先生、「吐きそうになった」と仰っていらした。 「汗だく」は「汁だく」の書き間違い。 「人肉入り」は、「大蒜(にんにく)入り」の間違いだが、どちらも相当気持ちの悪い間違いだ。 

 今しがた、TVドラマ「相棒Ten」を見ていた。 私は水谷豊さんの演技のファンだ。 以前の相棒、寺脇康文の時も良かったが、及川光博版も面白い。 すごくスケールの大きさを感じるドラマかと思うと、4~5人の俳優でチマチマっとまとめたものがあり、飽きずにみせてくれる。 韓国時代劇「イ・サン」とともに、楽しみにしている。 


 

う~ん、かなり速くなった

2012-02-29 | 日記
 かなり速くなった私のPCだが、「究極の快速設定」には、まだまだ項目がたくさんある。 次に、「XPを徹底的に高速化する」を試みた。 フリーソフト「Comfortable PC」をダウンロードして、項目を選んで高速化するというもの。 特に、エクスプローラやインターネット接続を高速化する設定の適正化があったので、喜んでやってみた。 IE や Outlook Express が更に見違える程速くなった。 アイコンをクリックすると、約1秒程度で起動する。 それが当たり前で、これまでの我がPCが異常だったのかも知れない。 あの遅かった時を起点にすると、改善されたこの速さは実に嬉しい。 980円のこの本、まだまだ遊べそうだ。

 なんだか、本の宣伝をしているようだが、他愛のない年寄りの一人遊びである。 これを読まれた方々、どうか黙認して頂きたい。

 

Mosaicって?

2012-02-28 | 日記
 私の会社務めの現役時は、PCと言えばNEC PC-9801の全盛時代。OSはMS-DOSだった。 やがて富士通SUNの機器が導入され、UNIXの性能と難しさに驚いたものだった。 ブラウザは Mosaic が入っており、パソコン通信から、インターネットにとって代わった。 やがて Netscape が主流になり、社員一同競ってマスターに努めたものだ。 一方、PC/AT互換機の出現と、Windows3 が発売されたことで、ブラウザも Netscapeから、Internet Explorer 一色になっていった。

 ブラウザの Mosaic をネット検索してみたら、全くヒットしなかったことに驚いた。 検索の仕方が悪かったのだろう。 はじめて扱った時の感動が思い出されて、ちょっと寂しくなったりして・・・。 

 さて、我が「機嫌が悪かったPC」が、見違えるほど機嫌よく動いてくれるようになった。 不要なソフトを削除したり、起動ロゴを非表示にしたり、休止状態を有効にして通常は電源断ではなく休止にして置いたりで、使い勝手も良くなってきた。 娘に捨てられたPCも、親父と仲良くなれて満足しているのだろう。 

PCの機嫌がなおった

2012-02-27 | 日記
機嫌の悪かったPC、アプリケーションの起動がかなり速くなった。 シャットダウンも速くなった。 それと、Windowsの起動も改善された。 問題は、電源投入からWindowsの起動にかかるまで(ポインタが出現するまで)の間が遅い。 そこで、「起動ファイルの断片化を解消」を実行してみた。 フリーソフト(日本語化のパッチを含)をダウンロードし、実行してみた。 ソフトは「TuneXP」と、日本語化パッチ「tunexp15j」

 ちょっとばかり、起動が速くなったかな? もっとも、機嫌の悪いときの起動があまりにも遅すぎたので、少し改善されたのかな? と思う程度。 

 起動時に、頻繁にフリーズしていたのは直ったみたい。 次は「不要サービスの削除」を実行しようと思ったが、他の用事が出来たので深夜にでもやってみようと思う。

今夜は粕汁

2012-02-26 | 日記
 朝、上天気だったので溜まっていた洗濯をしたら、乾す頃には曇天。 こりゃあ本日中には乾かないだろう。 夜は部屋干しになるだろう。

 機嫌の悪いPCのお相手は、「メモリー領域を強制解放」するフリーソフトをダウンロードしてみた。 効果の程はよく判らないが、使っていれば判るものだろう。 その他、スタートアップを整理したり、不要な常駐ソフトを削除して、見違えるほど動作が速くなった。 電源ONをして、Windowsの起動へ行くまでにフリーズしていた悪い癖も、今のところ止まっているようだ。 

 昨日作った洋服掛けに、そーっと軽いシャツなど掛けてみたが、今のところ落ちていない。 もうちょっと重いブルゾンなど掛けてみようか。

 私は、酒が飲めないくせして粕汁とか甘酒が大好きである。 今夜あたり粕汁を作ろうと材料を買ってきているが、出汁に使うぶりアラが無かったので、塩サケのアラにした。 甘酒は、カップのものをストレートでは甘すぎるのて2倍に薄めて塩を少々加えると私好みの味になる。 カップ甘酒は、酒粕で作ったものではなく、注意して米麹のものを買っている。 

  

究極の快適設定…

2012-02-25 | 日記
 今日は一日中雨だった。 トンカチ、ノコギリ、ドリルなどに遊んで貰いながら、機嫌の悪いPCの機嫌どりもしたりして、何とか一日が終わった。 

 「究極の快適設定・XP版」を見ながら、まずフリーソフトを使ってレジストリの最適化と不要レジストリの削除に挑戦した。 最適化には、本の指示に従って「NTREGOPT」をダウンロードし、日本語化パッチを入れ、これを実行。 不要レジストリの削除には、「CCleaner」をダウンロードして実行。 これにより、Windowsの起動と、アプリケーションの起動が速くなった。

 次に、「視覚効果をオフにして、システムの負担を軽くする」を順次実行して行った。 めっちゃシンプルになり、動作速度が改善されていることが感じられた。 

 あと、PCの電源投入からWindowsの起動に進むまでが遅いままであるが、これは仕方がないのかも知れない。 折角、980円もする本を買ったのだから、この本に沿って徹底的に「快適設定」を実行してみみようと思う。 それでペシャってしまったら、リカバリするだけだ。 かなり使い込んだPCだが、とことん使ってやろうと思う。 

 

春なのに・・・

2012-02-25 | 日記
 24日、暖かい一日だった。 朝一番の仕事は「燃えるゴミ」出し。 今ふうに書くと「萌えるゴミ」かな? 朝食は、ピザトースト擬ぎ(もどき)。 食パンにケチャップを薄く塗り、薄切りのチャーシューと、ピザ用のとろけるチーズを乗せてオーブン・トースターで焼いたもの。 結構美味くて、後を引きそうな予感。 飲み物は青汁。 青汁は大匙一杯の牛乳を加えると、飲みやすい。 

 午前中は部屋の片付けと、遺品の整理。 午後はジョーシンとコーナンへ買い物に。 昼食はとんかつ屋さんの定食を食べたが、とんかつが不味かった。 肉は脂身が全く無くてパサパサ。 衣は揚げ直しかと思うぐらい焦げて、バリバリ。 ダイエー内のファースト・フーズで食べるカツ丼の方がよっぽど安くて美味い。 あのとんかつ屋へは二度と行くまいと心に決めた。

 ジョーシンでは、ラジオ付き置時計を買った。 レーザー光で天井に投影できるプロジェクターが付いているが、あまり実用的ではなかった。 ラジオは、感度最悪。 時計の文字は、電光式なのと文字が大きいので非常に見やすい。 

 コーナンでは、短い角材を一本買って来た。 ちょこっとDo It My self.ついでに、本屋さんに寄って、「Windows XP」の「究極の快適設定」と云うのを買って来た。 これで、機嫌の悪くなったPCを少しでもなだめることが出来ないものかと・・・。

 深夜になって、冷え込んできた。 柏原芳恵の歌「春なのに」が頭をよぎった。 春なのに、まだ寒い日が続くのか?

老体に鞭打って

2012-02-23 | 日記
 少し暖かくなって来たので、途絶えていた妻の遺品整理を再開した。 未完成のかぎ針編みが傷ましく、つい目頭を押さえてしまった。 退院の日に、迎えを待ちきれずに妻自身が荷造りをした日用品が、次の入院を考えて解かずに置いてあったのも悲しい。 老いた妻を亡くしてさえも、こんなに愛おしく思うのに、震災で我が子を亡くした人々の悲しさ、悔しさは如何なるものだろう。 日が経つとともに、立ち直ることが出来ても、亡き我が子を思う親の悲しみは募るばかりだろうと思う。

 何故だろう。 その罪のない我が幼子を「邪魔になった」と殺す親がいるのだ。 どんな事情があろうとも、たとえ児童養護施設に委ねようとも、殺すのだけは留まって貰いたい。 子供は親の私有物ではなく、生きる権利をもった人間なのだ。 

 ちょっと脱線したが、私にとって役に立たないものでも、妻が残したものは捨て難い。 妻の生きた証しなのだから。 ただ、私が買い与えたものは捨てよう。 ついでに、娘たちが必要としない私の物も、ぼちぼち始末しておこう。 

 気持ちだけは張り詰めているのだが、思うように体が動いてくれない。 今、重いものを持ち上げていたかと思うと、すぐ横になって休憩をしている有様。 老体は鞭打っても老体なのだ。  

  

 

 

ぽかぽか日記

2012-02-20 | 日記
 今日は晴天。 肌に陽射しを受けると少し暑いくらいだが、陽が陰ると途端に風の冷たさを感じる。 朝は「燃えないゴミ」出しから始まって、洗濯をしたり、布団を陽に乾したり、部屋を片付けたり、少し芽の出たヒヤシンスを買って来ていたので、植木鉢に移してやったり、金魚の水槽を掃除したりと、進んで動きまわりたくなるような気持ちの良い一日であった。  

 Mind controlが、ある、お笑い芸人の所業から俄にマスコミを賑わした。 私が持っている英語の辞書にMind controlという名詞は無い。 もしかしたら、和製英語なのか。 それは兎も角、私は占いとか、まじないとか、宗教などは絶対に信じない人間なのだが、知らず知らずにMind controlされることがあるのだろうか。 よく判らないが、案外頑固で疑り深い奴ほど脆いのかも知れない。 

ブログに記事を書くとき

2012-02-15 | 日記
 ブログに記事を書こうとする時、「新規投稿」画面を出して、見出しの画像を適当に決める。 それから書き込み画面に向かうのだが、とぶっつけ本番で書いてゆき、書ききれない程思いつく時と、一向に思い付かないことがある。 今回は、その思いつかない時である。 他愛ない身近なテーマで、ぐたぐた書くだけなのに、なぜ何も出て来ないのかを考えると、自分の行動範囲の狭さに原因があると行き着く。 そこでつい引用するのがテレビ番組である。

 例えば家電製品紹介の場合、メーカーのCMはあてにならない。 自社の製品が如何に他社のものより優れているかをアピールするのは良いが、必要以上に誇張するからだ。 では、通販店による商品紹介はどうか。 やはりその製品を売るために、誇張が入る。 私が信用するのは、ワイドショーやトーク番組での新商品紹介コーナーである。 良いところは良い、悪いところは悪いと、商品のスポンサーの影響を受けずに喋ってくれるからだ。 とは言えスポンサーと放送局は、どこかで馴れ合っているところがあるから、ぼろくそに商品を貶すことはないだろうが…。

 最近買ったカタツムリ型の掃除機は、仏壇の横にちょこんと置いてある。 これも、ワイドショーの新商品紹介コーナーを見てアマゾンで購入したものだ。 灰や花粉や菓子の屑を零した時など重宝している。

 記事を書いた後に、タイトルを考える。 このやり方だと、よくタイトルを入れずに投稿してしまうので、記事を書く前にタイトル欄をクリアして置くように心がけている。 

食べる話

2012-02-14 | 日記
 活花として買ってきた菜の花の葉っぱがたくさんあったので、「これ食べられるかな」と娘に訊いたら、「食べたらあかん!」と膠も無い返事。 訳を訊くと、生け花用は農薬をたくさん使っているからだとか、「なるほど」と納得。 

 最近テレビを見ていると、ものを食べる番組が多いように思う。 それも、大食いや、無理矢理に食べさせる番組。 厭々食べているタレントを見ていると、「戦争難民の子供たちに分けてやってほしい」と思ったりする。 今に日本も食糧飢饉の時代が来て、これから生まれてくる人々が昔のアーカイブを見たとき、「馬鹿な番組が流行っていたものだ」と嘲笑するかも知れない。 昔の人々が野生動物を殺しまわり、絶滅に追い込んだのを「なんて愚かなことをしたんだ!」と現代人が思うように。

 今日は朝から雨がしょぽついている。 寒くて鬱陶しい一日になりそう。 動くのも面倒くさいから、ヒグマみたいに冬眠したいものだ。 

 

機嫌の悪いPC

2012-02-14 | 日記
 最近、愛用のPCが臍を曲げている。 電源を入れてWindowstの起動に進むまでにフリーズしてしまうのだ。 何度か電源を切ってやりなおすと立ち上がるが、ただでさえ起動が遅いのに、これでは使い終わっても電源を切る気にならない。 節電のために部屋の照明をLEDに替えたのに「意味ないじゃん!」と、PCをどついている。 

 このPCは娘のお下がりで、「熱暴走をするから」と買い換えたお古を貰い、ファンを買ってきて私が廃気網に取り付けて使っている。 1年位は機嫌よく動いていたのに、ここへ来て「気難し屋」になってしまった。 デカバリでもしてやったら、機嫌を取りむすべるかな?

 このブログの「ノスタルジャー」の記事を見た娘が、「固焼き煎餅」を買ってきてくれた。 固いのは固いが、こんな贅沢な味ではない。 私が好んで食べた「小判焼き煎餅」は、粉っぽくてもっと粗末な味だった。 食べるのに時間がかかって長持ちするので、同じ僅かな小遣いを使うなら味よりも長持ちをとったというだけのこと。 そんなものが懐かしく思えるのは、年を重ねた所為か。

 もう一人の娘が、バレンタインだとかで、チョコをプレゼントしてくれた。 「ちょっと、趣旨が違うだろ」と思うが、なにしろ私は「甘いもの好き」なので、有難く頂戴した。 日本のバレンタインデーは、製菓会社の商業ペースに若い女性がうまく乗せられたもので、義理チョコだの、逆チョコだのと、ただチョコ会社の景気に加担する習慣も付け足されたようだ。

 会社務めの頃、女性たちがお金を出し合って男性全員に小さな義理チョコを配ってくれた。 そのかわりに、ホワイトデーには絶対的に多数だった男性陣がお金を徴収されて、わりと豪華なお返しををしていた。 こんなことが毎年くりかえされると、なんだか女性群の策略みたいに思えたものだ。 
 
 で、チョコを呉れた娘に、ホワイトデーに何を返そうか。 甘いもの好まない人なので、好きな「カニみその瓶詰」にでもしょうかと、思いっ切り現実的に…。

  

 

 

素晴らしきハーフ

2012-02-12 | 日記

 ニューハーフのことではない。 ハーフタイムとかでもない。 混血のハーフであるが、異人種のハーフでもない。 人間と狐のハーフのことを書いてみよう。 

 昔々、狩人に追われた狐を心優しい「安倍保名(あべのやすな)」という武士が助けた。 その時に安名は傷を負ってしまう。 丁度その時、通りかかった「葛の葉」という若く美しい女に、安名は傷の手当をしてもらい、しかも屋敷まで送ってもらう。 美女はそれから毎日のように屋敷に来ては、傷の手当をしてくれる。 保名の感謝の気持ちが、やがて恋にかわり二人は結婚して男の子を儲ける。 その子は「童子丸」と名付けられ、親子三人仲睦ましく暮らしていたが、童子丸が5才のとき、葛の葉は安名が助けた白狐であることを知られてしまう。 正体が知れたからには、保名のもとには居られない葛の葉は、次の歌を残して信太(しのだ)の森に帰ってしまう。

 恋しくば 尋ね来て見よ 和泉なる 信太の森の うらみ葛の葉

 恋しく思ってくれるなら、和泉(今の大阪和泉市)の信太の森へどうぞ尋ねてきて下さい。 「うらみ葛の葉」は、「葛の葉の裏を見て下さい」と、「枕詞+恨みが逆になったもの」の掛詞だと思う。

 話はここまでではない。 其の後、安倍さん父子は信太の森まで葛の葉に逢いにでかける。 葛の葉に逢った安倍父子は、お土産に「水晶玉と金の箱」を貰って帰る。 童子丸は長じて名を「晴明(せいめい)」と改め、陰陽師(おんみょうじ)となって母親白狐に貰った宝物を使い、村上天皇の病を治す。 ここからの晴明の活躍は、映画「陰陽師」「続陰陽師」で知られるところ。 もちろん、フィクションである。 晴明は、死んだ父親安倍保名を生き返らせたりするのだから、フィクションでなくて何なのか。 


朝日記

2012-02-10 | 日記
 日記を朝書くなんて反則技かもしれないが、時間つぶしである。 今日はどんより雨模様。 間もなく降り出すのだろうか。 こんな心配をしているのには訳が有る。 ゴミ置き場の掃除当番なのだ。 今朝5時50分に起きて、準備をしてきた。 この後クリニックの予約を入れてあるので、10時40分のバスで出かけなくてはいけない。 それまでにゴミ収集車がきてくれるただろうか。 もし、10時20分までに来ないとクリニックの後、ゆっくり昼食をとって買い物もして帰って来ると14時頃になる。 その後、ゴミ置き場を片付けて掃除しておかなければならない。 年を取ると、こんな簡単なことが大儀でしかたない。

 つい最近のニュース番組で、机の上に置けるカタツムリ型のハンディ掃除機を紹介していた。 アマゾンで見ると、置物のようでなかなか重宝しそうに思えた。 机の上や周りに落としたケシゴムのカス等を掃除するのに適しているようだ。 仏壇の周りにこぼした灰や花弁等の掃除にもいいだろう。 早速注文した。 妻が生きていたら「また下らないものを買った」と思うだろう。 

 仏壇にデジタル・フォト・フレームが供えてある。 実家が浄土真宗だったので、阿弥陀仏の像、西本願寺の写真、親鸞聖人の絵、供花の写真などのスライド・ショーが始まる。 音量を上げると、読経。 遊び心のつもりだが、信心深い人が見たら呆れ果てるだろう。 

 今日も寒い一日になりそう。 クリニックでインフルエンザのウィルスなど頂いて来ないように、マスクをして出かけよう。  

丑三つ時の日記7・切腹

2012-02-09 | 日記
  新渡戸稲造の著書「武士道」のうちより「切腹」を取り上げて解説したテレビ番組を見た。 責任のとりかた、罪の償い方で、潔く美しい死の儀式だと言う。 私には武士の遺伝子を引き継いでいないのか、全く理解のできない「惨たらしい」刑罰だと思う。 自らの意思というよりも、そうせざるを得なくさせて、逃げることが出来ない刑場に追い込んだ「刑罰」だと思うからだ。

 切腹ですぐに思い浮かべるのは「浅野内匠頭」。 殿中で吉良上野介への刃傷沙汰をやらかし、即日切腹を申し付けられた事件である。 吉良から嫌がらせを受けた浅野が、堪忍袋の緒を切って刃傷事件に及んだもので、「喧嘩両成敗」と、すべきところを、内匠頭だけに切腹をさせた幕閣のやりかたを批判するのはおかしいのでは無いだろうか。 私は決して吉良上野介贔屓ではない。 喧嘩の裁きを云々する前に、浅野内匠頭の犯した「ご法度破り」に注目すべきではないだろうか。 殿中(江戸城内)での刃傷沙汰は、厳しいご法度である。 刀を三寸(約9センチ)抜いただけでも切腹に値するところ、抜刀して相手を傷つけているのだから、絶対に切腹は免れないところである。 吉良上野介がどのような悪人だったかという以前に、浅野内匠頭は、刀を9センチ抜いた時点で、既に大罪を犯しているのである。

 赤穂浪士は、自分の命を捨てて主君の名誉を守った。 これぞまさしく武士道の美学とばかりもて囃され、年末になると映画やドラマがテレビで流される。 あの仇討に、私は疑問を抱いている。 武士道を貫いた美学ではなく、大石内蔵助の賭けではなかったのだろうか。 赤穂贔屓の江戸の風評に乗り、仇討をすることにより幕閣に反省を促し、あわよくば断絶になった浅野家を再興する望みを抱いて、ことに及んだように思われてならないのだ。  (写真は野良猫)