雑文の旅

猫爺の長編小説、短編小説、掌編小説、随筆、日記の投稿用ブログ

ぼやき爺

2012-11-30 | 日記
 当地の地域性なのか、それとも全国的だろうか。 アラフォーの女性は、気が付かない人が多い。 たとえば、銀行のATM。 20台近くあるのに、前に列が出来ている。 年の瀬だからか、月のみそかだからだろうか。 ATMに用が済んだ筈なのに、一向立ち去らず、モニターの上で手提げバッグを開いてゴソゴソしている。 最初は記帳すべく通帳でも探しているのかと思っていたが、ただただ整理をしているだけなのだ。 待っている人のことなど、眼中にないらしい。 そのために、別の場所にライトデスクが置いてあるのに…。

 スーパーの陳列棚前の狭い通路。 二人のご婦人が喋り込んでいる。 近付いても一向に気が付かない。 こんな場合、一人が気付いて相手によけるよう指示をだしてくれるものなのに、二人とも他の客のことなど無視し続けている。 引き返して、別の通路へまわるのもしんどいし、「ごめんなさいよ、ちょっと通して下さい」と声をかけると、二人して冷ややかにジロッと睨んで、「なに? この厚かましいじじい! 他の通路にまわれよ!」と、言っている風。 しかしじじいは、この通路の奥に用があるのだから。

 レジの列に並んだ。 ようやく次の番が来て、前の人が篭を前に進めたので空いた台に私の篭を乗せようとしたら、前の人は進まない。 またしても、「ちょっと、荷物を置かせてください」と声をかけたら、「ふん!」と、うそぶいて、渋々一歩前に。 年をとったご婦人であれば、「あ、ごんなさい」くらい言って軽く頭を下げるのに。 

 障害者でもないのに車椅子用の駐車場に車を止めて、駆け足で店内に消えるのも、駐車場内の通路に車をとめるのも、少し若めのご婦人。  

ショート漫才再掲・「師走」

2012-11-30 | 日記
 今年も押し迫った。 街は早くもクリスマスムード。 丁度去年の今頃、アホなショート漫才を書いたりしてこのブログを埋めていた。 こうして、再び読んでみると、恥かしい限りだ。 どうせ恥ずかしがるのなら、開き直ってもう一度UPしてみようと思う。 

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(A)いよいよ師走に入りましたなァ
(B)はァ?「しわす」って何です?

(A)師走知らんのかいな、ほら、先生も忙しゅうて走るって言うやろ
(B)先生て、何の先生です? 学校の先生ですか? それともお医者さんですか? 国会議員の先生ですか?

(A)何の先生でもええがな
(B)何の先生でもええて、そんな無責任な

(A)うるさいなァ、わかったわかった、学校の先生や!
(B)それで、学校の先生が走って、どうや言うんです

(A)年の瀬が迫ったなァと言うとるんや
(B)その迫る「年の瀬」言うのは、借金取りですか? それともゲイバーのママですか? 親父狩りですか?

(A)それは、お前の体験やろ!
(B)そうですねん、同じ迫られるんやったら、横町の踊りのお師匠さんに迫られたいものですわ

(A)横町の踊りのお師匠さんて、お前は江戸時代の人間か? 
(B)落語の世界で「横町の、踊りのお師匠さん」言うたら、色っぽい年増美人の代名詞みたいなもんですわ

(A)お前の顔は、そんな美人に迫られる顔やない。 迫る方の顔や、鬼気迫る言うてな
(B)ひと、化けもんみたいに言わんといて下さい

(A)誰がこんな話にしてしもうたんや。 俺は、いよいよ師走やなあと言うただけやで
(B)それで、その走る学校の先生は国語の先生すか? 数学の先生ですか? それとも英語の先生ですか?

(A)まだ言うとるんかいな、そんなもん決まっとるやろ、体育の先生や

墓穴(ぼけつ)

2012-11-29 | 日記
 昨夜、寝付かれないのでテレビの深夜放送を観ていた。 アナウンサーと、二人のレギュラーが出されたテーマでトークを進める番組だったが、

 「もし、無人島で生活すること(期間不明)になり、なにか一つ持って行けるとしたら何を持って行くか?」

 アナウンサーの女の子は植物図鑑、レギュラーの一人はナイフ、もう一人はどうせ何か道具を持って行っても、使い方が分からないから何も持って行かないと答えていた。 

 植物図鑑? あんなもの、役に立つかい? と思って聞いていると、食べられる植物を見極める為らしかった。 無人島と言っても、何処とは限定していないのに、世界中の植物が網羅された図鑑が手に入るとしても、相当重いものだろうなと思った。 スマートフォンだって、届くかどうか不明だし。 届くとしても、携帯だけでソーラーバッテリは持っていけない。(二つになるから)

 ナイフ? 必需品だけど、火もなくてはならない。 短期間ならマッチやライターで事が済むかも知れないが、独りで長期間であれば、火を点し続けていては安眠も出来ない。 虫眼鏡の方が長期に有効かも知れないぞ。

 何も持って行かない? 木の実を探して食べるのだそうである。 長期間になった場合、一年中木の実が生っている島であることに願うばかりだ。

 他に、調味料とか、「女」とかが出ていたけれど、調味料が必要なら、海水から「塩」を造ればよい。 「女」は、命を守る対象が二人になって、双倒れになる可能性が大。 朝な夕な愛を育むことが出来るほど、水も食料も豊富な島とは限らないだろうから…。

 で、猫爺なら、何を持って行く? シャベルだろうな。 取り敢えず、自分の墓穴を掘っておこうと思う。 若くないのに、何をあがくことがある。

 
  

かんとだき

2012-11-28 | 日記
 最近では関西でも「おでん」という呼び方が多くなったが、昔は私たちは「かんとだき=関東煮」と呼んでいた。 鰹と昆布のだしに、濃口醤油と砂糖、味醂で味付けをしたちょっと黒めのおでんである。 独身で自炊をしていた時代は、鍋を持って近所の「かんとだき屋」に買いに行っていた。 それは、給料が入ったときの贅沢であった。 好きな種は、現在では見られなくなった「クジコロ」。 鯨の皮下脂肪の部分である。 鯨油をすっかり搾り取ったあとに残る白いスポンジ状のもので、これを「コロ」と呼んでいた。 薄くスライスして、水に晒したものを「さらし鯨=おばけ」と呼び、冷やして酢味噌で食べる。 すこし油が残って、黄色いものを「クジコロ」といい、関東煮の種や、粕汁の具にした。 

 昨日の夕餉は、「おでん」を作った。 砂糖、みりんは一切使わず、だしと薄口醤油だけでたっぷりのつゆを作り、すじ肉、大根、じゃがいも、蒟蒻、練り物、ゆで卵、手作りの餅きんちゃくだけのシンプルなもの。 昔食べた「かんとだき」とは違うが、あっさりしていてたくさん食べれた。 

 昨日、病院の帰りがけに業務スーパーへ寄ったら、北欧産の松茸が売られていた。 大きく傘が開いた(開きすぎた)のを5~6個盛り上げて1500円程度だった。 手に取って嗅いだら、まさしく松茸の香りだった。 形の良い松茸ならば、「もしや、合成香料?」と疑うところだが、傘がだらしなく開いているうえ、破れたりしていたので、こんなものにわざわざ香り付けをしないだろうと思う。 安いけれど、買う気は全くなかった。 そもそも、松脂(マツヤニ)臭い松茸などに、1500円も出せるものか。

 おや、もう3時半か。 お茶でも入れて、羊羹なと一切れ…。

  

 

 

 

新婚さんいらっしゃい

2012-11-26 | 日記
 前回の「新婚さんいらっしゃい」は、「あそこの大きい亭主スペシャル?」だった。 それも、一組の夫婦は、夫72才、妻74才で、あちらの方は現役だそうである。 なんとも、「羨ましい」カップル。 いえ、羨ましいと書いたのは、「72才で現役」にでも、色気的にでもない。 年を取ると、少なからず前立腺の病気になる。 普通なら開腹手術になるところでも、あそこが大きくて尿道が太いと、尿道から内視鏡を挿入して行う手術で済むと聞いた。 72才の亭主殿の場合、奥さんが「缶コーヒーの太さ…」と言いかけたのを文枝さんが遮ったが、それならば、そうとう太い内視鏡を突っ込まれても平気だろう。 前立腺肥大気味の猫爺としては、やがて来るだろうその日を考えて「治療は痛そうだ」とビビっているので「あゝ羨ましい、羨ましい」

 手術直後、眼科医に「歯槽膿漏があるか」訊かれた。 歯科クリニックには、3ヶ月に一度は通って診て貰っているので、少しでも悪いと治療してくれる。 そのように説明して「無いと思う」と答えた。 入れ歯は無いし、どういう意味合いで聞かれたのだろう。 また、「前立腺肥大は?」とも訊かれた。 診察を受けたことはないが、小便の勢いがなくなって来ているので、「あるかも知れない」と答えた。 何だったのだろう。 その時は気にも留めなかったが、退院してから気になってきた。 明日、外来診察の日なので訊いてみようかと思うが、恥かしくもある。 年甲斐もなく。

 
 
  

100円グッズランキング

2012-11-26 | 日記
 録画しておいた100円グッズのランキング番組を見た。 セリアとキャンドゥのガチ対決の態をとっていた。 トップ10の中には、猫爺も使っているものも有って、その他も特に目新しいものはなかった。 

 例えば、フランス刺繍の丸枠に少し厚めのラップが張ってあるグッズ。 食品に、いちいちラップを切って張らずとも、このグッズを乗せて抑えるだけでよいというもの。 大きさが大小2種類しかなく、「大は小を兼ねる」を実行することになる。 縁の枠が太いため、そのまま冷蔵庫に入れると嵩張る。 おまけに使用後は洗わなければならない。 それなら、ゴミを増やしてエコロジーに反するかも知れないが、業務スーパーで買った安価なラップを使い捨てにする方が、面倒くさがりの猫爺には向いている。 

 布団を陽に干すときに使う「布団挟み」。 片手で挟めるのが特徴である。 片方が(長)くなっていて、それを布団の向こう側に当てて短い方を片手に持ち、手前に引くと布団挟みが開く。 そのまま押し込むと挟めるグッズだ。 ただし、布団を干すフェンスや竿が低くて、片手が布団の向こう側に届く場合は、文字通り無用の(長)物だ。 

 ちょっと興味を持ったのが、食パンで「ランチパック」風のサンドウィッチを作るグッズ。 学童の「おやつ」に喜ばれそうだが、猫爺は貧乏家庭に育っているので、パンのみみは大好物である。 サンドウィッチは、みみごと食べたい。 

 「ウワー、すごい」「なんと便利」「これが100円?」と感嘆の声がスタジオに飛び交ったが、「あれは、番組用に演じられた盛り上がりだな」と、猫爺は冷めた目で見た。 


猫、文句たらたら

2012-11-24 | 日記
 娘が飼っている猫(写真)の話。 暗い部屋で彼が寝ていて、明け方など不意に電灯を点けられると「ビクッ」と驚き、その後しばらく「ニャーニャー」と文句を言っているのか怒っているのか鳴き続けるそうで、一向に慣れなくて困っているとか。 元が野良猫の子供だからかも知れない。 

 「あのなー」と猫爺。 「今はLEDという最新の電灯があるやないか」と威張る。 LEDのシーリングライトが、かなり安価になっている。 「蛍光灯を止めて、LEDに代えろ」とアドバイスした。 

 「全灯」ボタンを押すと、「スーッ」と自動で徐々に明るくなる。 それでもまだ驚くようだったら、メモリー釦を使えばよい。 メモリーは、明→暗の好みのところを記憶させておいて、いきなりメモリー釦を押すと、その好みの明るさで点灯する。 使い方は、一番暗いところをメモって置いて点灯させる。 続いて明暗を16段階に上げていく↑釦を手(指?)押しで、好みのスピードで上げてやればよい。 もちろん↓釦もある。 

 ゆっくり説明する時間がなくて、「LEDのシーリングライトを買え」と言っただけだったが、ブログを使った「公開家族談話」で説明しておこう。


 100円ショップで買ったディジタルアラーム時計は、順調に目薬を注す時間を教えてくれている。 というか、「もうすぐアラームが鳴るぞ」と思うと、アラーム時計の前に「チン!」と座って待っているのだから、 アラーム時計はナンセンスかも知れない。 しかし、それによって点眼忘れも、時間のずれもなくきっちり点眼しているのだから目的は達成できている。

 
 今夜、テレビ番組で100円ショップのグッズランキングをやっていた。 見る間が無くて録画しておいたが、どんな便利グッズが上位なのか、楽しみではある。 今夜は、ドラマ「積み木くずし」と、東紀之主演のサスペンスを録画してあるので、楽しみだらけ。 ささやかすぎて、憐れを誘うくらいの楽しみだけど。 (^^)v

雑感日記

2012-11-23 | 日記
 CMというものは、多少の差こそあれ「あいうえお」が仕組まれていると思う。 特に栄養食品や医薬部外品などが顕著だ。

  「あ」…曖昧 (…ような気がする)(私に合っているのかなァ)(なんだか)
  「い」…いいかげん (98%の人がもっと早く来ればよかったと言っている)
  「う」…嘘 (皮膚から浸み込んでうるうるに)(お客さまの感想)
  「え」…英語 (草の汁を、ハーバルエッセンス)
  「お」…大袈裟 (10才若返る)(なぜそんなに元気か?)


 看護師に、「今回の選挙、何党を支持する?」と訊かれた。 民主党には裏切られた感があるし、また自民党に戻るのも「なんだかなァ」って感じ。 最近の共産党はまったく魅力が消え失せているし、バラマキ主義のコバンザメは嫌いだし、維新の会はタカ派丸見えだ。 「やはり、自民党指示にもどるわ」と答えた。 何年か前にも多党乱立の時があり、選挙向けに庶民受けのする党名が目立ったが、とても投票する気にはなれなかった。 

 

    

霊媒

2012-11-22 | 日記
 霊媒者の話を聞いて、昔のテレビ番組を思い出した。 ある男と霊媒師のやりとりで、「残酷な奴や!」と思ったので薄っすらながら記憶に残ったのだ。 とは言え男が誰だったか、霊媒師が誰かも憶えていないし、両人のやりとりも定かではない。 多分こうだったと思うことを書いてみた。

 霊媒師「あなたのお名前とお年は?」
 男  「中村一郎、48才です」
 霊媒師「誰に逢いたいのか?」
 男  「3年前に交通事故を起した親父です」
 
 霊媒師は、暫くなにやら呪文を唱えていたかと思うと霊媒師の身体に降霊したのか「バタッ」と倒れた。 不意に起き上がると、「痛い、痛い」と悶えながら「お前は誰だ?」

 男  「親父? 親父、俺だ、一郎だ!」
 親父 「おお、一郎か、元気でやっとるか?」
 男  「俺は元気にやってる。 親父はあの世でどうしている?」
 親父 「のむ、うつ、かうで明け暮れておるわ」
 男  「ええっ!あの世で飲む、打つ、買う!?」
 親父 「儂らは飯を食わんでのう、阿弥陀如来様の鎮座なされる蓮池の水を飲むんや」
 男  「ほう、水だけか? なんや蛍みたいやな」「で、何を打つんや?」
 親父 「阿弥陀堂の鐘や」
 男  「親父、鐘は打つんやなくて、つくもんやないのか?」
 親父 「あの世では、そんな細かいことは言わんのや」
 男  「それで、買うのは?」
 親父 「阿弥陀様が出かける時は、牛車に乗られる。 儂は牛車の牛を引く牛飼爺をやっとる」
 男  「それで飼うか?」
 親父 「いいや、COWや」
 男  「ほんまかいな、その話」
 親父 「嘘や」
 
 みたいな、涙の感動再開があって、番組が終わるのだが、その寸前に男が言った。

 男  「そや、親父は交通事故にあったけど、生きてる。 今では怪我も治ったし、ピンピンや」

 猫爺は思うのだ。 この世に「霊」など存在しないことを一番分かっているのは、科学者や医師よりも、霊媒師ではないかと…。

また、100円ショップが…

2012-11-21 | 日記
 我が家から歩いて行ける距離のところに、「マツモトキヨシ」や、100円ショップが開店した。 100円ショップはすでに3店も有ったのに、また1店増えてた。 このほか、車で10分程のところに1店と、20分ほどのところに1店あるので、私が知っているだけでも合計6店舗もある。 どうでもいいのだけれど、100円ショップばかり増え過ぎじゃないかい?

 と、言いつつも「ちょっくら入ってみよう」と思い、この前に玩具みたいなアナログ時計で懲りた筈なのに、またディジタルの100円アラーム時計を4個買って来た。 今度は24H時計なので、うまくいきそう。 というのは、手術後の目薬を当分の間1日4回注さないといけないので、忘れと重複防止対策だ。 
 今日行った100円ショップでは、1000円以上買うと、500円割引だった。 これが、一度きりではなくて毎回だったら……、 更に余分なものを買ってくるだけか?  中国では日本製品の不買運動が行われているというのに、私が100円ショップで買ってくるのは中国製ばかり。 何か間違ったことをしているような、していないような。  

 ←この写真は、100円グッズの攪拌機だ。 一人分の味噌汁を作るのに重宝している。 味噌汁を簡単に作るのは、袋に入った即席のものが定番であるが、手作り感がない。 だし入り味噌をこの攪拌機の先ですくい取ると小さじ山盛り1杯位になるので、そのまま熱湯を注いだ汁椀に突っ込んでSWを入れると直ぐに混ぜることが出来る。 後は「とろろ昆布」、豆腐、ハンペン等を入れ、刻み葱を浮かせると出来上がり。 これでも、手作りの味噌汁感があって満足できる。 

 ハンペンとゆで卵は、病院食のおかずのうちで一番(と、二番)美味かったものだ。 病院流の味付けがされていなかったから。(+o+)

セピア色にたそがれて

2012-11-17 | 日記
 眼の手術のために入院していた。 たった5日間だったが、非常に長く感じた。 妻は度々、それも長い時は連続して1年以上も入院していた事を思いやると、今更ながら身につまされる。 

 今日は一日中雨だった。 迎えにきて貰い、病院の建物から駐車場まで行く間にずぶ濡れになった。 医者から「2週間くらいは人ごみのなかには行くな」と注意されていたのに。 眼のレンズというものは、年月で随分汚れてしまうものだと実感、若い人と同じように青だ、赤だ、黄色だと言っていても、年寄りのそれはかなり汚い。 真っ白だと思い込んでいたものが、実はセピア色に濁った白だったのだと実感する。 眼の手術は片方を行ったあと、期間を開けてもう一方を手術する。 その期間は、片方は真っ白、もう片方はセピアなんてことになるのだ。

 大阪に住む娘が見舞いに来てくれた。 入院前買った「さつま白波」を狙っていると言っていたので、帰宅してすぐに調べてみたが減ってなかった。 どうやら遠慮したらしい。 

 娘がメモ用紙に落書きをして帰った。 看護師がこれを見て「可愛い!」と叫んでいた。 自分が連載しているマンガの宣伝をするなら、タイトルと雑誌名を書いとけばいいものを。 

ご都合主義

2012-11-10 | 日記
今日は土曜日、クリニックへ行った帰りにスーパーへ買い物に寄ったら、学生だらけだった。 ゆとり教育は見直されることになったとか、ならないとか。 「今はまだ土曜日は休みなんだな」と気付く。 私たちの学生の頃は、足が短く頭がでっかい「ドラえもん型」の学生が多かったが、今の学生は昔とはすっかり変わって手足が長く顔が小さい「鼻の縮んだピノキオ型」が多くなった。 「人間も進化しているのだなァ」と感心したり、羨んだり。 数十年前に、このことを予言?した学者さんが居たのを覚えている。 そのとき、固い食べ物を好まなくなるから、顎の尖がった人が多くなるとも言っていた。 阪神タイガースの平野選手は、現在の若者の典型だろう。 

 ミニシクラメンの小鉢を買って来た。 仏壇に供えるためだ。 あまり鉢植えを仏壇に供える人は居ないと思うけれど。 仏の罰が下るのを覚悟して打ち明ければ、毎朝水を換えなきゃならんのが面倒だからである。 それと、シクラメンは妻が大好きだった花で、樒がセットになった仏花よりも華やかだと思うし・・・ なんて、ご都合主義まるばれだけれど。

 

男子ごはん

2012-11-10 | 日記
 今夜の夕餉は、買いだめの食材がほぼ無くなったので、野菜の天ぷらにした。 茄子中位のものを2個1センチの平切りにして揚げたら、大きめの洋皿に山盛りになって、とても食べきれそうにない。 ビーマンは小さいの2個を縦四つ切にした。 こちらは好きだし多くないので大丈夫。 たしか、「男子ごはん」の栗原心平ちゃんだったと思うが、天ぷらの衣に焼酎を入れるとカラッと揚がると教えてくれた。 酒は一切飲めないので天ぷらの為だけに「さつま白波」を買ってきている。 おかげで、べちょべちょ天ふらは卒業した。 

 国分太一君と、怪我でお休み中のケンタロウさんや、心平ちゃんのトークも面白いが、二人の料理研究家に教わることも多々あった。 爺が料理番組をみて勉強している様など、若い人に「キショ!」なんて言われそうだが、食べることも楽しまなくちゃと思う。 妻が家庭で療養している時にはできなかったささやかな外食も、頑張って生きている自分への褒美だと考えている。 決して贅沢ではないが、幸福感というのは金額ではない。 一杯300円の焼そばと100円のコーヒーで幸福感を味わえるのも、或いは特技なのかも知れない。

 明日は内科クリニックの受診日、続いて来週には病院の眼科入院が控えている。 あまり、喜ばしいものが控えていないなァ…と、ため息をひとつ。 

 

思い出・子供の事故

2012-11-08 | 日記
 若い人には年を取った経験はないが、年寄りには若い頃の経験が詰まっている。 思い出も、どっさりという訳だ。 行動範囲が狭い年寄りでも、この思い出だけで充分に生きていける。 今日は、書きたいことが思い付かないので、「思い出」に逃げることにする。

 都会に住む人たちは、井戸のことは知っていても、使った経験は皆無だろう。 私の子供の頃は、まだ井戸が健在だった。 井戸水の温度は夏冬変わらず、常に20度前後だった。 この20度という温度は、夏は冷たく、冬は暖かい。 時代ドラマで、真冬に手を真っ赤に腫らしながら少女が洗濯をしているシーンをよく見かけるが、氷水ではないので、そんなに辛くはなかった筈だ。 ただ、手押しポンプの設置には金がかかるので、大概は釣瓶での汲み上げだった。 ということは、覗きこめば水面が見える状態である。 ある冬の日に、この井戸に小学3~4年生の男の子が落ちた。 大慌てで大人に知らせ、事無きを得たのだが、覗き込んだ私の目に、大泣きをしながらも両手を広げて沈まないように体を支えている少年の姿が、なんとも逞しく映ったものだ。 その健気さは、今もしっかり記憶にあるのだが、それが誰だったのか全く思い出せない。 
 それから間もなく水道が通り、井戸は埋められた。 どこから持ってきたのか、あるいは買ってきたのか、節を突き破ってパイプ状にした長い竹と山の土が運び込まれ、井戸があったところにこんもりと盛られ、竹の先がぬっと顔をだしていた。 子供達には、「神様の出入り口」だと教えられ。納得して決して悪戯はしなかったが、現在の少年なら「ばーか!」と本気にせず、ガムの噛みカスなどを放り込むことだろう。 真意は天然ガスを抜くためであったのだが…。

 もう一つ、子供の事故で忘れられないことがある。 その頃の電柱には、「ステー」と呼ばれる強度を補強するための撚り線で、大人の親指くらいの太さの裸ワイヤーが電柱の上部から地中まで斜めに張られていたが、あれは、補強だけではなかったようで、接地(アース)でもあったようだ。 こともあろうに、そのワイヤーに電流が流れていたのだ。 小学生低学年の少年が、このワイヤーを握ったために手が離れなくなって、その少年を助けようと少年に触った者も電撃を受け、これも大人を呼ぶことになった。 近くの家のおばさんが竹箒を持ってきて、その竹の柄を少年の腹にまわして少年を助けた。 火傷をすることもなく、こちらも事無きを得たのだが、なぜステーに電流が流れたのか教えられないままだった。 多分、ステーの地中部分が腐食して抵抗を持ったためだろうと、今なら察しがつくが…。

 事無きを得たとはいうものの、当時の子供たちの恐怖心は、少なからずトラウマを残したに違いない。 こんなことを忘れられないでいる自分もまた…。

頭髪も光合成する?

2012-11-07 | 日記
 コマーシャルで言っていたっけ。 花に水や栄養を与えるように、頭髪にもそれが必要だとか。 そうか、それで判ったぞ。 十代か二十代の若い人なのに、髪の毛が茶色くなっている人がいるのは、水や栄養を与えるのをサボったから枯れちゃっているのだな。 球い小さな化成肥料を髪の毛の間にチョンチョンと置いて、水を与えれば黒髪に戻るかも知れないのだな。 では、白っぽいのやら、黄色いのは? あれはホワイトアスパラやもやしのようなもの。 日照時間を増やしてやれば髪も光合成をして、きっと黒くなってくるに違いない。 年寄りのまっ白いのは? あれは、サンゴの死骸みたいなもの。 若者のように、元へは戻らないのじゃないかな?

 コマーシャルで言っていたっけ。 齢を取れば、コラーゲンがなだらかな下り階段のように減少してくるが、ある日突然切り立った絶壁のように階段が無くなってしまうとか。 ハイキングスタイルの中年のお嬢ちゃんが「あらっ!」と立ち止まって崖の下を覗き込んでいたっけ。 そういえば、「私、夕べまでお肌年齢三十代でつるつるだったのに、今朝起きてみると、ザラザラのシワシワなの」と五十代後半のお嬢ちゃんが言っているのを聞いたことがあったかな? 「それは階段がなくなって、崖になってしまったのです」と、教えてあげようか。 コラーゲンサプリをどっさり食べて、コラーゲン化粧水を顔に塗りたぐったら、元のなだらかな下り階段に戻るのだろう。 下りは下りだけど。

 コラーゲンを食べて、コラーゲンを肌に摺り込んだら、それがそのまま細胞を包む人間のコラーゲンになるのだと、信じ込んでいる素直な女性がどんどん増えているようだ。 経済効果をアップさせてくれたらよいのだが、まさかペテン師やペテン会社を太らせているだけではあるまいか。

 オフィスの化粧室で、こんな会話が交わされているに違いない。

 「貴女のコラーゲン、豚コラなの?」
 「まっ!失礼ね、高級スッポンよ。 ほら、目尻のこのあたり、スッポン、スッポンしてるでしょ」
 「貴女ね。男どもが噂している、夜行性で喰いついたら離さない女って」
 「ストーカーみたいに言わないでよ」
 「あら、私が言いふらしている訳じゃないのよ」
 「私のは、安物の鶏コラよ」
 「鶏コラは止めた方がいいわよ。 毛穴が大きくなっちゃう」
 「それって、鳥肌?」
 「そう」
 「最近は、鮫コラも有るらしいわ」
 「それって、鮫肌にならない?」

  コマーシャルで言っていたっけ。 「このサプリには、五十種類もの栄養素がギューッと詰っています」 でもねえ、種類は多くても容量が少ないかも知れない。 ドラム缶いっぱいの「ツナギ」に、耳かき一杯ずつ五十種類の栄養剤が入っていたって、五十種類は五十種類。 そこんとこ、どうなのだろう?