ないない島通信

「ポケットに愛と映画を!」改め。

にゃんにゃんにゃん 

2016-02-22 18:17:20 | 日記
 今日は猫の日だそう。
 でも、最近猫にご無沙汰で、書くことがありません。
 
 なので、昔の話でも。
 子どもの頃から、うちにはずっと猫がいたので、家には猫がいるものだと思って育ってきました。
 私には兄弟がいなかったので、猫や犬は兄弟みたいなもんでした。
 いつだって、猫がいて、犬がいて、近所で鶏を飼っていて、庭にはイチジクやビワの木があって、風呂は薪で焚く五右衛門風呂で、排水口からカエルが入りこんできて、軒下にはヘビがのたくっていて・・
 そんな子ども時代を過ごしてきたので、猫のいない家というのは、何とも味気ない気がします。

 最初に我が家にやってきたのは、ミーという猫だった(私より先輩)
  と母が話してくれました。
 ミーは、かわいがっていた父の膝の上で息を引き取ったといいます。
 (かろうじて、そんな猫がいたような記憶が・・)。

 次にやってきたのは三毛猫です。
 黒猫のクロがいた時期もあり、白猫のシロがいた時期もあります。
 割と長くいたのが、白猫のベル。父はベル猫と呼んでいました。
 私が近所で拾ってきた猫で、かなりドンくさい猫でした。
 長いことうちにいたけど、最後、どうなったのか、よく覚えていません。

 当時は、空き地がそこらじゅうにあり、そこらじゅうの空き地で、子猫だの子犬だのが見つかり、拾って帰っては叱られたものです。
 「うちでは飼えないから捨ててきなさい」と母の厳しい一言。

 大体、母は犬も猫も好きじゃありませんでした。
 生き物が嫌い。野良猫が来ると水をかけて追い返す人でした。
 でも、父と暮らすようになってからは、

  猫に慣れてきた→猫が嫌いじゃなくなった→猫が好きになってきた→猫大好きかも・・(?)

 と変化したようでした。

 母が亡くなった後、母のクローゼットには大量の、猫模様のセーター、猫模様のシャツ、猫の絵のついたバッグ、猫のブローチ、猫のエプロン・・が入っていて、猫で一杯なのでした。
 人間て、結局は「慣れ」なんだなあと、その時思いました。
 でも、母は本当に猫好きになったんだろうか・・
 それは、今も疑問です。

 父は大阪の人で、大阪では猫を9匹も飼っていたといいます。
 9匹は多すぎだろっと思ったものですが。
 一体どうやって9匹の猫と暮らしていたんだろう。
 大きな家だったそうです。使用人が大勢いるような。
 猫と使用人とどっちが大勢いたんだろう・・
 でも、
 父は詳しい話はしてくれませんでした。
 ただ、猫が9匹いたと。

 ある年、台風がやってきて、風呂場の屋根を吹き飛ばしたそうです。
 だから父は、天気予報で台風が来ることがわかると、家じゅうの雨戸を点検し、釘で打ち付けていたのです。
 台風の間じゅう、9匹の猫はどうしてたんだろう。
 私はそのことが一番気になったけど、父は話してくれませんでした。

 私が一人暮らしをするようになって飼ったのが、ウラという黒猫でした。
 ウラはとても利口な猫で、子猫もたくさん産んだし、飛んでいる小鳥も空中でダイビングキャッチしたし、時にはネズミを私にプレゼントしてくれたりしました。
 私が留守をすると、アパートの玄関前で待っていてくれました。
 いい猫でした。
 
 猫とまた暮らしたいなあと思います。
 でも、飼い主が死んで、猫だけ生き残るとかわいそうだから、
 年を重ねた人は、ペットを飼うのを控えるようになるそうです。
 
 はたして、私にはまだ猫と暮らす時間が残されているだろうか・・

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