ないない島通信

「ポケットに愛と映画を!」改め。

敬語!

2016-02-24 20:25:21 | 日本語

「みんなの日本語 49課」
 ついに「敬語」の章に入った!
 先日、使役動詞をやったばかりだが、今度は尊敬動詞の活用が出てくる。

 レッスンの終わりのほうでは、頭を抱えてたHさん。

 むずかしい。
 ややこしい。
 めんどくさい。

 なぜ、こんなめんどくさいこと、日本人はしてる?

 オランダでは、相手を呼ぶ言葉(英語だとyou)が二つあります。
 uとjeです。
 知らない人にはu を使い、親しい人にはjeを使います。
 私は子どもの頃からお母さんにu を使ってきました。なので、今もuを使います。
 でも、夫のお母さんには jeを使います。
 そういう習慣だから。
 それだけです。
 ほかに日本語の敬語のような言葉はありません。
 
 たとえば、相手がえらい人のとき、どうやってわかりますか? ききますか?
 ――いえ、空気を読みます。
 それ、何?

 敬語を使ったら、相手に失礼のこともあるのでは。すごく年上に見られたんじゃないとか。
 ――そうです。若い人が私に敬語を使うと、私はすごく年寄りになった気がします。
 そうでしょ!
 ――でも、そう思わない人もいます。若い人が敬語を使わないと、失礼だと感じる人もいるのです。 
 そうなの?
 ――日本人は長いあいだ敬語を使ってきたので、習慣になっているのです。
 
 
 私は説明を続ける。
 敬語には、尊敬語、謙譲語、丁寧語の三種類があり、それぞれ使い方が違うのだと。

 漢字、むずかしい!
 そんけい語、けんじょう語、ていねい語。
 いつ使う、どうやって使う、だれに使う?

 たしかに難しい!
 
 そして、いよいよ、尊敬動詞の活用に入る。
 これは、受け身動詞の活用と同じなので、あまり難しくない。
 Hさんは動詞の活用はマスターしているので、すらすら出てくる。 
 (いざ使うとなったら別だけど)

 少し前に「させていただけませんか」を習ったばかり。
 「やらせていただけませんか?」を「やらさせていただけませんか?」
 と間違って使う人が増えてきたという話もした。

 グループⅠの使役動詞の活用
  やります→やらせます 
 グループⅡの使役動詞の活用
  食べます→食べさせます
 と混同した結果、
  やります→やらさせます
 となってしまった。それが、
 「さ入れ言葉」  
 
  やらせていただけませんか、やらさせていただけませんか、
  おやりになりますか、やられますか、やらせられますか、やらさせられますか、
  やられました、やられませんでした、
  やられる、やられない、やられれば、やられた・・
 
 教えている方も、しまいに混乱してくる。

 こんな、めんどくさい言葉、日本人、よく使ってますね。
 本当に!
   

 
≪おまけ≫

 家事をしながらTVニュースを聞いていたら、こんな言葉が耳に入った。
 「イヤホンで音楽を聴きながら自転車で走っていた77歳の女性をはねた大学生が逮捕された」
 最初、私は、77歳の女性がイヤホンで音楽聴きながら自転車で走っていたところを、車で通りかかった大学生がはねたのだと思った。
 77歳にしてイヤホンで音楽聴きながら自転車走行ってすごい!と思ったのだ。

 でも、そうじゃなかった。
 イヤホンで音楽を聴きながら走っていたのは大学生のほうで、その大学生が、歩いていた77歳の女性をはねた、というのが正しい情報。この事故で女性は亡くなったというから罪は重い。
 そこで、この文章は元々こうだったと推測できる。
「イヤホンで音楽を聴きながら自転車で走っていて、77歳の女性をはねた大学生が逮捕された」
 
「走っていた」と「走っていて」
 この違いは大きい。
 日本語はむずかしい!

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 紙類を捨てた | トップ | タイ旅行 準備編 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日本語」カテゴリの最新記事