ないない島通信

「ポケットに愛と映画を!」改め。

「ベター・コール・ソウル」がついに完結!

2022-08-19 10:36:25 | 映画

Netflixのドラマ「ブレイキング・バッド」のスピンオフ作品

「ベター・コール・ソウル」

がついにシーズン6の最終話を迎え、完結しました。

このドラマ、大好きでね。毎回配信を楽しみにしていました。

「ブレイキング・バッド」から数えると14年という長きに渡って制作されたドラマです。

シーズン6は総集編ともいうべきシリーズで、「ブレイキング・バッド」からウォルター、ジェシー、ハンクの妻なども登場し、圧巻はジミーの兄のチャックが登場することです。

そして、もうこれ以外にないよね、という終わり方にカタルシスを覚えました。さすが、最終話もすごい。

「ブレイキング・バッド」も面白かったけど、私はどちらかというと「ベター・コール・ソウル」の方が好きだなあ。

ジミーの複雑な心境がこれでもかと描かれます。実に見事です。

両方とも、基本的に人間の悪についてのストーリーで、ヒーローものや正義の味方とは対極にあるドラマです。

「悪」のヒーローたちが大勢登場しますが、皆最後は悲惨です。

「ブレイキング・バッド」は、しがない高校の化学教師であったウォルター・ホワイトが、ドラッグ製造にハマり、巨万の富を獲得し、ドラッグのシンジケートと一戦を交えるというストーリーです。

このウォルター・ホワイトの弁護士として、かなり軽めの調子のいい弁護士として登場するのが、

「ベター・コール・ソウル」のソウル・グッドマンこと、ジミー・マッギル。

(ジミーを演じるボブ・オデンカークがすごくいい!)

このドラマは基本的にジミーがいかにして悪徳弁護士になったかという経緯を語っていますが、

前半は、ジミーとチャック(ジミーの兄)の兄弟の確執が描かれます。

兄弟愛を持ちながらも、優秀な兄に複雑な気持ちを抱き続けたジミー、

そして後半は、ジミーの妻であり優秀な弁護士のキムとの物語。

(キムも実にいい!)

この二人は互いに相乗効果を発揮して、悪の側に少しずつ踏み込んでいきます。

基本的にいい奴だったジミー、そして、逆境の中で育ち、弱者の味方をしてきたキムが、

最終的に違法な方法で相手を貶めることになる、その経緯は、何が善で何が正義なのかと、私たちに鋭く問いかけます。

人間てものすごく複雑で奥深い生き物なのだと実感させられます。

最終話の最後のシーンは、シーズン1のEP1のシーンと重なり、深い余韻を残します。

そしてこれは、アメリカの闇を深く抉る作品でもあります。

いやあ、面白かったよお。

ヴィンス・ギリガンて、間違いなく天才だ!

まだ見てない人は「ブレイキング・バッド」から見ることをお勧めしますが、

長いドラマなんか見てらんないよ、という人は「ベター・コー・ソウル」からでもOKです。

まだまだ続くコロナ禍の夏をどう過ごそうかと思案中の人はぜひ、ご覧になることをお勧めします。

 

コメント
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