ないない島通信

「ポケットに愛と映画を!」改め。

ゴーティマー・ギボン~ふしぎな日常~

2019-04-20 09:20:27 | 映画

 

(これは2018年3月15日の記事です)

「まほうのレシピ」に続いて、やはりamazonプライムで配信されている子ども向けのドラマ、

「ゴーティマー・ギボン~ふしぎな日常~」

を紹介します(amazonオリジナル)

これもすっごく面白いドラマで、子ども向けと侮れません。
アメリカのドラマって、子ども向けでも、キチンと作られているなあと感心します。

一話完結、30分足らずの短いストーリーなのだけど、毎回テイストが異なり、まるでハリー・ポッターの百味ビーンズみたいに、どんなお話が出てくるのかすごく楽しみ。

登場人物もハリー・ポッターのハリー、ロン、ハーマイオニーとよく似た、ゴーティマー、レンジャー、メルの三人組。
12歳から13歳へ、子どもからティーンエイジャーへ成長する中で、彼らが出会う人々、思いがけない出来事、不思議な事件の数々を追っています。

最初のお話が、カエルに呪いをかけられた盲目の女性の話で、冒頭からガツンとやられた感じです。

こんな風に物語ってできちゃうんだ、と。

記憶を消す鉛筆とか、不幸のモビールとか、ガレージセールで買った古い時計に時間の魔法をかけられるとか、一年に一度だけやってくる移動図書館の謎とか・・

私は11話の「ゴーティマーと謎のサイン」がけっこう好きです。思春期の揺れ動く気持をよく表していて、ムーミンに出てくるお話にちょっと似てる。

こうしたお話の中に、社会問題、差別やモラルの問題、また両親の離婚問題など、様々なテーマが織り込まれています。

ファンタジックで、ミステリアスで、ときにSFっぽかったりと実に多彩です。こんなに短いお話の中に、エッセンスをギュッと凝縮し、ドラマ化しているのは驚きです。
下手すると説教臭くなるけど、その一歩手前でまとめるあたりも非常に巧み。

ゴーティマーたちの住んでいるのは、ノーマル・ストリート。
でも、それは決して「ノーマルな」ストリートではなく、ふしぎなことがいっぱい起きる「ふしぎな」ストリートなのでした。

今のところ、amazonプライムでしか見られないのは残念ですが、amazonプライム会員の方はぜひ見てみてください。

コメント
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