ないない島通信

「ポケットに愛と映画を!」改め。

ビッグ・リトル・ライズ

2019-03-02 16:45:34 | 映画



(これは2017年11月14日の記事です)

Huluで配信されているアメリカのドラマ「ビッグ・リトル・ライズ」のシーズン1を通して見た。

アカデミー女優のリース・ウェザースプーン、ニコール・キッドマンがリアン・モリアーティの小説「ささやかで大きな嘘」に惚れ込んでドラマ化したという作品。第69回エミー賞を受賞している。

二人の他に、ローラ・ダーン(「インランド・エンパイア」「ジュラシックパーク」等)、シェイリーン・ウッドリー(「ダイバージェント」等)など豪華俳優が出演。

これがもう「セックス・アンド・ザ・シティ」「デスパレートな妻たち」以来の久々の大ヒット女性ドラマに仕上がっていて、

すんごく面白い!

最初はごくありふれたセレブ妻たちの内輪もめみたいなところから始まる。

このセレブたちがハンパない。カリフォルニアのモントレーの海に面した豪華な家々に住んでいて、ゴージャスな暮らしをしている。その暮らしぶりだけでも一見に値する。

だが、これほどのセレブたちも、実は大して幸せでも満たされてもいない、という現実。そして、そこには深い闇が横たわっている様子もうかがえる。

冒頭で殺人事件が起きたことが告げられ、しかも誰が殺されたのか、犯人は誰なのかという詳細が最後まで語られない。
視聴者は一体だれが殺されたのか、だれが犯人なのか、気にしつつ見続けることになる。

最初はごくありふれた子どものいじめ問題。そこから女性グループの対立が次第に激化し、互いに絶対に相手を許さないぞという気迫に満ちた展開になるのだけど(こういうこと、日本でもあるよね)やがて、物語の核心が見えてくると、その確執が一転して別の方向に向かう。
この逆転の見事さ。そして、その問題の根深さ。本当によくぞ描いてくれたという作品である!

人間関係が少々複雑で、複数の男女が入り乱れ、離婚、不倫、子どもの親権、DV,レイプ・・と女性にふりかかる様々な問題がクローズアップされているので、ネットの人物相関図を参考にしながら視聴するとわかりやすい。

というわけで、これ以上はネタバレになるので書けないが、最終話まで見ると、タイトルの「ビッグ・リトル・ライズ(ささやかで大きな嘘)」の意味と全貌がわかる仕掛けになっていて、本当に巧みなストーリーだと感心させられる。

現在、Hulu スターチャンネル、Amazonプライムなどで配信中。

女性必見!!


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