青空百景/戦争映画2本

2006-11-02 | ◆空と映画とスタジアムと…

久しぶりの映画は新旧二通りのアメリカ戦争映画です。

1本目は“ワールドトレンドセンター”これも一応
新しい形の戦争映画ですね。
監督はオリバー・ストンです。“プラトーン”以来
あまりこの人の作品観ていませんでした。
それでも、あの歴史を震撼させた出来事をどんな切り口で
観せてくれるのか期待して映画館に行きましたが、
内容はハッキリ言ってちょっと失望しました。
一応感動はさせてはくれますが、このテーマだったら
このシチューエ-ションでなければならなっかたのかが疑問です。
話は現実にあった話だそうですが、せっかくこの事件を
扱うのだから、もう少し考えさせてくれる切り口で観たかったですね…

2本目は“父親たちの星条旗”。
監督は最近増々渋さが増したクリント・イーストウッドです。
アメリカも変わったものです。この映画はアメリカ側から見た、
硫黄島の戦いを描いた作品で前編?になります。
後編は日本側から見た硫黄島の戦いになります。
ちょっとアメリカ映画としては画期的な作り方ですね。

内容は大昔のアクション映画じみた戦争映画とは違って、
パーソナルストーリーを基本に描かれています。
日本軍の大本営発表ほど酷くはないが、
アメリカでもこの映画では、ヒーローに仕立て上げられた
3人の兵士が急遽戦地から本土に戻され、
国のプロパガンダ(国債を売るための広告塔)として利用され、
翻弄されるというような話です。
戦場のシーンは残酷で悲惨な場面が沢山ありますが、
いつの時代も現場で起きている真実は隠され、
志気を高める事しか知らされないのは、
国を問わず同じだということを教えてくれています。

いずれにしても戦争をするということは、
歴史的にはひとつの出来事としてしか記録されませんが、
国民には戦争に関わった人間と、その関係する人間の数だけ
悲劇の物語が残るという事ですね。
これは勝った国も負けた国も関係なく…

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