【17215】064:科学 科学から空想へゆく個にむかひ天動説のごとくもの言ふ(常盤義昌)
「科学から空想へ」。どこかで聞いた科白だと思えば、これは「空想から科学へ」の逆でした。
とすれば、「科学から空想へゆく個」とは、科学を自称した社会主義の惨めな崩壊に幻滅し、その手の「科学」から離れて文学や芸術、宗教などの「空想」に惹かれているような個人、ということでしょう。
そういう個人に向って未だに「天動説のごとくもの言ふ」誰かがいるのです。
かつてガリレオに地動説の放棄を迫った異端審問官たちは、ローマカトリック教会という強大な権威をバックに、絶対不動の真理として「天動説」を振りかざしました。
20世紀に登場した共産主義(スターリニズム)の異端審問官たちも、反共(マッカーシズム)の異端審問官たちも、同様でした。
21世紀の現代においてこの誰かは、いったいどんな権威をバックに「天動説のごとくもの言ふ」のでしょうか。
【17194】013:焦 迷い来し犬の瞳の焦茶より夜は滲みてわが庭に落つ(水須ゆき子)
迷子の子犬の焦茶色の瞳。
きっと久しぶりに人の親切に出会ったのでしょう。
「よしよし、どこからきたの?」「おお可愛そう、おなかが空いてるよねえ」などと子犬は頭を撫でられ、尻尾をふって見上げる瞳には心なしか涙が滲み、そこに夜の空が映っています。
「夜は滲みてわが庭に落つ」。
まるで映った夜ごと涙が零れ落ちたかのようですね。とても素敵です。
「科学から空想へ」。どこかで聞いた科白だと思えば、これは「空想から科学へ」の逆でした。
とすれば、「科学から空想へゆく個」とは、科学を自称した社会主義の惨めな崩壊に幻滅し、その手の「科学」から離れて文学や芸術、宗教などの「空想」に惹かれているような個人、ということでしょう。
そういう個人に向って未だに「天動説のごとくもの言ふ」誰かがいるのです。
かつてガリレオに地動説の放棄を迫った異端審問官たちは、ローマカトリック教会という強大な権威をバックに、絶対不動の真理として「天動説」を振りかざしました。
20世紀に登場した共産主義(スターリニズム)の異端審問官たちも、反共(マッカーシズム)の異端審問官たちも、同様でした。
21世紀の現代においてこの誰かは、いったいどんな権威をバックに「天動説のごとくもの言ふ」のでしょうか。
【17194】013:焦 迷い来し犬の瞳の焦茶より夜は滲みてわが庭に落つ(水須ゆき子)
迷子の子犬の焦茶色の瞳。
きっと久しぶりに人の親切に出会ったのでしょう。
「よしよし、どこからきたの?」「おお可愛そう、おなかが空いてるよねえ」などと子犬は頭を撫でられ、尻尾をふって見上げる瞳には心なしか涙が滲み、そこに夜の空が映っています。
「夜は滲みてわが庭に落つ」。
まるで映った夜ごと涙が零れ落ちたかのようですね。とても素敵です。
空想から科学へ、科学から空想へ、なんとも
妙な感じです。多くの社会的事象を説明する
言葉が自然に対するものであるかのように、
変化していて、みんな個に閉じ込められて
いるような気がします。
書き込みありがとうございました。
ひょっとしたらとんでもない誤読をしたのではないかと、一抹の不安を感じていました。
お蔭さまでホッとしています。
ありがとうございました。