雪の朝ぼくは突然歌いたくなった

2005年1月26日。雪の朝、突然歌いたくなった。「題詠マラソン」に参加。3月6日に完走。六十路の未知の旅が始まった…。

ニンゲンの平和のありて―パクス・ネコタチーナ 2

2010-02-17 23:11:46 | 日々写す

               ニンゲンの平和のありてネコたちの平和もあらむかなしきことに

               猫ほどにかく気まぐれな生き物のほかにあるやと日々に愛しき


 

                    2月16日 左からクー・ビビ・ハル・レオ、自宅吾妹の仕事部屋の片隅にて


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100217 日々歌ふ

2010-02-17 19:01:32 | 日々歌ふ

陰翳をせめて刻まむわが顔に美男の血筋受けつがざれば

ご利用は計画的にとサラ金のCM流すいけしやあしやあと

秤売る古色蒼然類なき店のありたり宮益坂に

ル・グウィンのSFまでも百円で売られにけりなブックオフでは

彼の国の首領称ふる狂乱にイズムの末路苦く思ひぬ

                 *

雨氷とふ厳しき試練木々草の耐へてぞ美(は)しき春のありなむ


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032:苦(髭彦)

2010-02-17 18:57:57 | 題詠blog2010

彼の国の首領称ふる狂乱にイズムの末路苦く思ひぬ


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031:SF(髭彦)

2010-02-17 18:19:18 | 題詠blog2010

ル・グウィンのSFまでも百円で売られにけりなブックオフでは


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030:秤(髭彦)

2010-02-17 17:48:14 | 題詠blog2010

秤売る古色蒼然類なき店のありたり宮益坂に



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029:利用(髭彦)

2010-02-17 17:04:39 | 題詠blog2010

ご利用は計画的にとサラ金のCM流すいけしやあしやあと


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028:陰(髭彦)

2010-02-17 16:48:14 | 題詠blog2010

陰翳をせめて刻まむわが顔に美男の血筋受けつがざれば


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降り初めし霙の中を12.6キロ(日々走る)

2010-02-17 12:17:22 | 日々走る

このところ、東京は晴れ間がほとんどなくて、陰鬱で寒い日々が続いている。
14日の日曜日は、午前中久しぶりに晴れたが、午後にはまたどんよりと曇ってしまった。
走ろうかなとも思ったが、ベトナム旅行から帰った娘がお土産とお土産話を持って夕飯を食べに来ることになっていた。
吾妹は翻訳の締め切りで切羽詰っていたので、夕飯は手巻き寿司にすることになり、買出しから準備の大半を僕がしたから、結局走る時間はなかった。

15日(月)。
本当は、この日から2泊で<ダイヤモンド富士>を撮りに山中湖に出かける予定だった。
旅のパートナーであるNさんの首の不調(痛み)が、ようやく癒えたのである。
僕が高校で最初の担任をした卒業生のK君がやっている、湖畔に近い旭日丘の素敵なペンション「グリーンバスケット」に泊めてもらう手はずも整っていた。
しかし、肝心の天候がダメだった。
せっかく行って、<ダイヤモンド富士>も<赤富士>も見えないのでは、仕方がない。
いろいろと配慮をしてくれたK君には大いに感謝をしつつ、今回はやむなく中止ということにせざるを得なかった。
またの機会を楽しみにしよう。
それに、朝からかすかに喉の痛みを感じた。
念入りにうがいをして、昼食後には葛根湯も飲んだ。
幸い夕方には喉の痛みもなくなったが、用心のためこの日も走らなかった。

ということで、3日空いてしまった。
昨日は相変わらずいやな曇天で、夜からは雨または雪の予報である。
夕方6時前、重武装をして走りに出かけた。
すでに冷たい小雨がぱらついている。
寒い。
どうしようかと迷ったが、ままよと不忍池コースに向った。
天候と調子を見ながら、10キロで帰るか12.6キロを走るかを決めるつもりだった。
走り始めると、身体も足取りも軽い。
雨も冷たいが大したことはない。
不忍池に着く頃には雨から霙に変わってきた。
それも、火照った頬には心地よい。

 不忍の池畔走れば吾(あ)が面(おも)に霙降り初む心地よきかな

さすがに人気はほとんどない。
12.6キロを走ることにして何周かしていると、池畔の暗闇に人がぽつねんと立って池面を凝視しているのが見える。

 われ走る冬の池畔にぽつねんと佇む人の常にありけり

上野公園に上れば、ますます人気がない。
だが、この寒空の下、桜並木のベンチには傘を上半身にさしかけて横になっている家なき人の姿が、薄暗闇に浮かんでくる。
健康維持のため霙の中を汗をかきながらこうして走っている自分などが、この人たちからはどう見えるのだろう。
そんなせんのないことを考えるともなしに考えながら、走り続けた。
ゆっくりとゆっくりと。
霙はその後も強まる気配がなかった。
めずらしく、最後まで身体にも脚にもほとんど疲れを感じないまま、12.6キロを走りきることができた。

どうやらやっと、10キロ以上を普通に走れる身体になったようだ。
この調子なら、念願の15キロを走れる日もそう遠くないかもしれない。
春に向って、走る楽しみがまたひとつ増えた。

悠々と急ごう。


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