雪の朝ぼくは突然歌いたくなった

2005年1月26日。雪の朝、突然歌いたくなった。「題詠マラソン」に参加。3月6日に完走。六十路の未知の旅が始まった…。

060220 日々歌う

2006-02-20 18:11:00 | 日々歌ふ
 ―敬愛する詩人の突然の孤独死を悼みて、旧詠を寄す

新宿の高層ビルで週一度ハングンマルをともに習ひし

<朝カル>と言はれて瞬時理解せぬ吾を笑ひて講座に誘ふ

練達の金(キム)先生の教へ子に茨木のり子その名のあれば

夫(つま)逝きて詩人は旅す隣国のことばの森へ五十路の決意

連れ行かれ胸躍りしは詩人との金先生の再会の席

五指越ゆる詩集束ねて憧れの詩人にサイン乞へば笑はる

散文で詩人は刻むユン・ドンジュ(尹東柱)浅川巧この人を見よと

いつしかに呪文となりぬ<ばかものよ> 詩集『自分の感受性くらい』

新刊の自著を詩人は背表紙にヨルシミコンブハセヨ(熱心に勉強してください)と書き呉る

ヨルシム(熱心)にコンブ(工夫=勉強)せざれば世の習ひ置き去りさるるハングルへの旅

コメント (2)
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