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海の日で仕事は休み。
なので友人を誘って建物探訪です。
まずは池袋にある自由学園明日館から。

自分は何度も訪れているのですが、いつ来ても素晴らしい。
フランク・ロイド・ライトと弟子の遠藤新の設計でプレーリースタイルの学校です。
帝国ホテルの設計で訪れていたライトですが、帝国ホテルも同じようなシンメトリーの配置。
帝国ホテルは、10円玉でおなじみの平等院鳳凰堂からイメージを膨らませたと言われているのですが、この建物も同時期なのでどうなんでしょう?

中央のホールは少し上がっていて床は大谷石。

中に入っても外と同じレベル(床の高さ)で大谷石が敷かれています。
現代的言えばバリアフリーといったところでしょうが(内部は段差だらけですが)、木製の建具に止水能力は無いので雨仕舞は悪いそうです。

中央のホールはステンドグラスを入れたかったのですが、予算の都度号で透明ガラスと窓枠のデザインで工費を抑えているそう。

建物と家具の調和を大切にしたライトの考えがわかる椅子。
デザインはライト本人か遠藤新かわからないそうです。
座るとちょっと低いです。
ちなみに200円でお茶やコーヒーが飲めます(お菓子つき)。

食堂の照明
この吊り子は天井が高すぎて急遽作ったとのこと。

この日は午後からコンサートを開くそうでいつもと様子が異なっていました。

以前はこの角度から見ると背後にラブホの看板が見えていたのですが、もう無くなっています。
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自由学園明日館の見学を終えて、徒歩で目白まで歩く。
目白からバスに乗れば良かったけど、昼食もしたかったので目白通りをそのまま江戸川橋方面へ歩く。
食事処を見つけられず目的地に到着してしまう(椿山荘の目の前)。
東京カテドラル聖マリア大聖堂↓

↑入り口側

↑入り口反対側(最初に見えるのはこちら側)

↑鐘
丹下健三の代表作
この辺りは用事が無いとなかなか来る事もないので初めて訪れました。
シェル構造の外壁というか屋根が圧巻。
銀色に輝く材はガルバリウム鋼板ではなくステンレスとのこと。
上から見られませんが頂部は天窓が十字架に切られていて内部の聖堂に淡い光が注がれていました。
内部はもちろん撮影禁止なので写真はありませんが、ググればいくらでも出てきますので急ぎで見たい方はそちらから。
でも実際に訪れてみるとその荘厳な空気に圧倒されます。
薄暗い中に十字架から降り注ぐ淡い太陽光。
壁の無垢のコンクリートの力強さ。
この建物が昭和39年竣工とは驚くばかりです。
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江戸川橋まで歩いて昼食をし、神楽坂まで1kmも無いので再び歩く。
神楽坂駅前にある商業(文化?)施設 la kaguにいく。

新潮社の倉庫を改装してインテリア雑貨・カフェが入る建物となったそう。
設計を担当したのは隈研吾
思った以上にカフェのスペースが広くお客さんもいっぱい。
2階はショップと講演が出来るスペースがあった。
新潮社の本もディスプレーされていて面白い。
いろんな著名人が講演を開いているみたい(しかも安い)なので、文化施設な側面もあるのかなと思ったり。
面白い建物が出来て嬉しい反面、場所的にも収益は度外視の感じ満点なので心配。
この建物をきっかけに周辺に面白いお店が出来るといいけど(何が面白いかは難しいけど)。
とにかく長く続いて欲しいです。