神楽坂で居酒屋女将!つれづれ日誌

神楽坂・本多横町で50年続く、いざかや「甲州屋」。つたないながらも、お客さんに愛されるお店づくりに奮闘中です。

ワイナリー訪問

2009-09-02 12:23:32 | Weblog
八月の最後の週末、主人とふたりで
山梨県北杜市明野にある中央葡萄酒のミサワワイナリーへ行ってきました。

明野はココ数年、ひまわり畑で頑張っており、田舎の農道がひまわり目当てで人が結構あつまっています。
まずはひまわりの写真をご覧ください。




このひまわり畑の近所にある「明野太陽館」に宿をとり、歩いてミサワワイナリーへ。

今回は『ワインの造り手とふれあうツアー&夕餉(ゆうげ)』という企画に参加してまして、
なんと、オーナーの三澤氏自ら案内してくれるというので
豪華、でも緊張しちゃうな~~って。

参加者はワタシ達を含めて5人。

しかもワタシ以外は男性で、ウチの二人はかなりビジネス色の濃い方々でしたので(スーツですから!)
(ワタシ達はお店で扱っているワイナリーですが、完全にレジャー気分で参加しています)


工場見学のあと、
ぶどう畑へ行ったんですが激しい雨に降られながらの説明を受けました。

雨は降ったりやんだり、でも降る時は激しいというカンジで傘をさすのも大変でした。





ぶどうの木には実が雨に濡れないようにビニールの傘がかけられています。

ワイン用のぶどうは水分が多くてはいけないので、土を水はけよく造ったり、実にも雨がかからないようにしたり、様々な工夫がなされています。日本は欧米に比べて雨が多いので欧米品種の育成には独特の苦労があったと思われます。

メルロの実を食べさせてもらいましたが、甘くってとっても美味しい。
糖度は15度くらいと言っていましたが、収穫時は20度を越えるそうです。まだ甘くなるんだ~~。スゲ~っ!





写真はぶどう畑の農道を雨に降られるおとこ達です。
ズボンの裾のまくり具合がいいでしょ!

そして、ワイナリーのレストランでオーナーの説明を受けながら、ワインのテイスティング! 

白を3種類、赤を1種類。
この赤が滅多に飲めない「キュヴェ三澤」。さすがに美味かった!

ワタシはオーナーの目の前の席だったので「お代わりください」って言えなかった・・・。弱虫!!
誰かがお代わり!って言ってくれたら乗ったのに、と5人という少人数ではなかなか勇気がでないもんです。

でも少人数ならではの質問とか、雑談とか、できたと思います。


オーナーいわく、
海外のワイナリーは、ぶどうの作り手とワインの作り手は同じ、なんだそうです。
ところが日本はぶどうは多数の農家がつくり、それを買い取ってワインをつくる。

海外の人に「ぶどうを買っている」というのがちょっと恥ずかしいと思っていたとのこと。
そこで2002年に明野に自社農場をつくり、2005年からミサワワイナリーを造ったそうです。

ぶどうを農家から買う、というスタイルが悪い訳ではないけれど、ぶどうの品質がワインの品質になるので、醸造家が思い通りのぶどうを造りたい!って思ったら自分で畑を造る必要がある。そんな訳ですよ。

でも、農家によって微妙に違う品質になるぶどうを扱うことで「醸造技術」を向上させる技が身に付いたとも言ってました。

何事も経験ですな~~~。


お食事のディナープレートには赤ワインと白ワインの両方が用意されたので、交互に飲んで、お料理との味の違いを楽しみました。同じお肉でも赤と白では味わいが変わる~~って実感。どちらも美味しかったです。

ワタシもその頃には程よく酔っぱらっていて、余計な話もいろいろしたカンジがします。スイマセン。
オーナーもスタップさんもとても丁寧で、勉強になりました。
ありがとうございます。


次の日

天気もよくなったので、あらためてぶどう畑に行き、じっくり観察してきましたよ!



こちらはメルロ。ぶどうの色づきがキレイでしょ。
特に一番左の房。まだらに染まっていく感じがぶどう特有のヴェレーゾンという色づき具合です。


ぶどうの木全体はこんな感じ。



欧米品種は地面から40~50センチのところに実がずら~っと並び、そのうえに雨よけのビニールがかかっています。




こちらは日本品種の甲州種。日に当たってキレイ。



日本品種は棚つくりを改良した「一文字短梢」という育成方法。目の高さにぶどうが成っています。




これ、一本の木でたくさんの実がなっているんです。わかりますか?


こうしてみると、欧米品種と日本品種の違いがよくわかりました。
欧米品種もカベルネ、シャルドネ、メルロなどたくさんあって、日本の風土で育つとまた違った味わいになるし、日本の品種もワイン用に創意工夫を重ねてよりおいしいワインを作ってくれています。がんばって~~~!!

どちらも収穫まではあとひと月ほどかかるのとのことです。




ワタシの希望としては


ヨーロッパに輸出できる甲州種ワイン
ヨーロッパに負けない赤ワインを造ることも大切ですが

気軽に飲める、そして美味しいワインを生産することも忘れないでください!

ミサワさんは国産ワインファンの裾野を広げることで、頂点が高くなれる!そんなワイナリーだとおもっています。



お土産に「茅が岳2008」を購入しました。
カベルネソーヴィニオン、ベリーA、メルロのブレンド。お薦めの赤ですよ


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2 コメント

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ワイン (あいちゃん)
2009-09-03 20:54:09
嫌いなわけじゃないどころか、ワイン大好きです。でもなぜかあまり飲まないですね(ごめんね)。ワインは奥が深いというし、お店に並んでいるのを見ると飲んでみたくなります。本当においしそうですからね。
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たまには (じゅん)
2009-09-04 03:22:49
いつものコースに変化を加えてみてはいかがでしょうか。
でもワインが奥深いのは本当のようです。が、美味い!って思えりゃそれでいいのだ!酔っぱらえればそれでいいのだ!!
返信する

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