神楽坂で居酒屋女将!つれづれ日誌

神楽坂・本多横町で50年続く、いざかや「甲州屋」。つたないながらも、お客さんに愛されるお店づくりに奮闘中です。

栽培クラブの謎 その2

2015-12-27 14:12:26 | Weblog
ワタシの年末のお楽しみ、全日本フィギュア選手権を録画したのを見ながらの週末です。
滑りの良し悪しは順位で出てくるのですが、ワタシ的な採点の衣装対決
羽生くんより宇野くんの方に軍配が上がりました



これは2014年・明野の収穫風景です。


さてさて、
ワタシが栽培クラブを知ったのは、明野でのグレイス収穫祭へ行った時に
明野栽培クラブの募集のチラシをを見たのが初めてです。たぶん2008年ですね。

当時から家庭菜園をしていたので、
すごく興味があって参加したいと思ったのですが、通いきれない と思った記憶があります。

そしてその時、ぶどう畑を見学した時に初めて赤松英一さんにお会いしました。
バスを降りて、ぶどうの木の前に仁王立ちしていた人、直感で

隊長が立ってる。。。恐え~人がいる と思ったのです。。。
オーラが隊長。笑。それが赤松英一さんです。


ちなみに、漫画「美味しんぼ」にも出演?してます。


そして三澤茂計社長から栽培クラブの話を聞いたのは、2009年。
明野で三澤さんが畑を案内してくれて、一緒に食事しながらワインを頂きました。参加者は5名!
ゆっくりとお話しながらワインを頂く、とても貴重な時間でした。


その中で栽培クラブの話になって、三澤さんたら

「栽培クラブ、あの人たちは “気狂い” ですよ。
自腹でここまで来て無償で働くなんて、信じられないでしょ。全く、おかしいですよ。」

と、つぶやく様に言った後

「あ、栽培クラブには入ってませんよね?」と訊かれました。笑。

訊ねるの遅いっ 笑。
しかし、社長に同感しましたし、ワタシは知っていますよ。


山梨、いや日本ワイン界で三澤茂計こそが “ 気狂い ” であったと。


日本のワインが2流3流で観光客のお土産品でしか無かった時代に
「甲州で世界に出る!山梨を世界のワイン銘醸地にする!」と明言するなんて
まさに、気が狂ってる発言。。。と思われて当然です。

それが今や、ワインラバーの殆どが「甲州ワインって美味しいよね」と手を伸ばし、
世界に輸出するなんて ホント夢の様です。

栽培クラブが育てたぶどうを原料にしたワインは今年の日本ワインコンペティションで入賞。
名実共に、日本を代表する栽培集団に成長した訳です

産地として山梨を育て、素人をセミプロに仕立てる栽培集団を創る。凄い社長です


三澤茂計社長は(あくまでワタシの印象ですよ)

よく話の前に「誤解を怖れずに言えば~」と前置きして話す事あるじゃないですか。
三澤さんはそう言って、誤解されそうな事を言って、見事に誤解されるタイプ

あと、
100点満点のテストで50点が合格ラインだとして、60点だったら合格だけど凄く怒る人のイメージ。
なぜそのテストを受けたのか?とクドく叱られそうです。
90点だと、あと10点がなぜ出来なかったのか凄くグチりそうな人。
たとえ100点でも、納得のいく記述が出来なかったと悔やむ。。。そんなイメージ。

たとえ世の中が認めても、オレは満足できない。そんな孤高のロマンティスト。
それが三澤茂計という人。それがワタシのイメージです。


ですので、近くにいる人は大変な苦労だと思いますよ
社員さん達の苦悩は想像できます。ロマンティストは際限ないから。。。

でも

「絶対に見返すっ。認めさせてみせるっ!」と
心に炎を燃やす事ができる人でもある、と思っています。


そんなイメージのある三澤社長も一目おく、栽培クラブ。凄いな



実は今年、その栽培クラブにウチの常連のコバヤシさんを送り込みました。

コバヤシさんのご両親は山梨出身で、ご自身もいつか山梨へIターンしたいと前から話していて、
ウチのお店で山梨のワインにハマったコバヤシさんは
「第二の人生をワイン用ぶどうを育てて、自分用のワインを造りたい」と言い出したので

そんな貴方に良いシステムが。。。と紹介したのが、栽培クラブ。
入会したよ!と報告もらって、どうでした?と聴くと

「半端ないよ、凄い厳しい。でもしっかり教えてくれる」と言ってました。

入会して間もなく、持ち寄りワイン会があって、参加することにしたら
持ち込むワインの説明をしっかり書かされた、と驚いていました。

赤松さんの隊長っぷりも半端ない、とのこと。笑。
ウチの代表で行ってるんだから、頑張れ!と応援してます。勝手に代表選手にしてマス
栽培クラブの皆さま、ウチのコバヤシをしっかり育てて上げてください



あと、赤松さんはたまにウチのお店に来てくれます。
シーズンオフの1月2月が出没確率高いですね~。

お酒の入った赤松さんは陽気で面白い人です
隊長感は薄くなりますが、むしろ出されても困るので。笑。

そして
赤松さんの学生時代の後輩さんがお店に来てくれます。
もういい年齢のおじ様達が「俺たちのヒーロー、赤松先輩」と呼んでいます。
ヒーローのワイン、呑ませてください!って来てくださいます

つまり、赤松さんは意外とウチの営業マンでもあるんですワ
これからもよろしくお願いしますっ



そうそう、

こちらの本の中に、三澤さんと赤松さんの顔写真が載っていなかったので、ご紹介しておきましょう


この写真は勝沼ぶどう郷駅のホームで偶然、赤松さんとお会いした時のもの。
ピンボケしてるけど、いい笑顔でしょ。甲府駅まで一緒に行って、いい時間を過ごしました。


こちらは三澤社長さんがウチのお店に来てくれた時のもの。
強引なツーショットに戸惑いがある三澤さん。貴重な表情ですね


年内の営業は29日まで。あと2日。風邪引かない様に頑張りまーす










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