神楽坂で居酒屋女将!つれづれ日誌

神楽坂・本多横町で50年続く、いざかや「甲州屋」。つたないながらも、お客さんに愛されるお店づくりに奮闘中です。

ジャイ子なワケ

2015-09-20 22:09:18 | Weblog
最近はプロ野球も女子の人気が高く
広島はカープ女子、オリックスはオリ姫(おりひめ)など呼び名も付いていますが
ヤクルトはやっぱりヤクルトレディだし
ジャイアンツはジャイ子 だよね。

一応、球団的にはG嬢(ジージョ )って呼び名があるんだけど、ジャイ子の方がいいナ。
ジャイ子のジャイは、ジャイアンツのジャイ! だよ

昨日は神宮球場に行ってきました。


試合は負けちゃった。ボロ負けでショボンです
でも試合は最後まで見ました。だってジャイ子だから。。。



さて、明日は敬老の日ですね。


ワタシのジャイアンツ愛は亡くなった祖母の影響です。


祖母ちゃんはワタシが19歳の時に同居始めました。
小さな頃から一緒に暮らした訳でないので
生活にインパクトありましたし、結構楽しい関係でした。


祖母ちゃんは体重が25キロで、骨に皮を被せた体型。
骨盤の形と背骨の数がハッキリ解りましたもの。動く骨の標本?みたい。笑。
家の中でゆーっくりと歩く事はできても、段差が越えられず、外出は付き添いが必要でした。
動けないけど、頭はしっかりしてて、大のジャイアンツファン。
バリバリのジャイ子っす。


ジャイアンツの試合は体育座りで観戦。

ラジオとテレビで試合開始から終了まで必ず見守る人でした。
勝っても負けても絶対に最後まで観てたな~。
4月には選手の背番号を全て覚えて、毎日試合の記録を日記に記して、月末には勝率を出し、
解説者より先に選手の戦歴を教えてくれて、逆転負けをすると大泣きしてました。

老後の生活の中でジャイアンツを応援する事が本当に生き甲斐だったのです。

なので、ワタシは
祖母ちゃんが好き=祖母ちゃんはジャイアンツが好き=ワタシもジャイアンツを応援する。
の図式です。

初めて旦那さんを祖母ちゃんに会わせる時、心配そうに聞かれました

「ジュンちゃん、彼氏は良い人なんかい?」
「うん、大丈夫。巨人ファンだよ」
「そーかい、そりゃ良い人だ! 良かったねぇ!」 ってな感じです。


一緒に応援できる、と安心してました

ちなみに。
その頃のジャイアンツは結構弱くてねぇ

ヤクルトとか西武ライオンズとか強くて。家族は困ったもんですよ。
優勝できないとすんごい凹むんで、食べなくなるワケです。
なんせ体重が25キロですからね。もう痩せる余地無しでしょ
埼玉の大宮に住んでたから「もうライオンズファンになれば?」って聞いたら


「 アタシが辞めちゃったら、応援する人がいなくなっちゃうだろぅ 」だって


そんなことねーよ。どんだけ使命感じてるんだか。笑。
マジで、筋金入りのジャイ子 だったのです。




晩年は要介護5でベッドに寝たきり、寝返りも自力できなくて
喋るのもなかなかできなくて、絞り出して声を出してました。


そんな状態なのにテレビ中継見るんですよ。
夜9時過ぎて、普段寝る時間になって「疲れたでしょ、テレビ消す?」と聞くと

「 み~~~るぅ~~~ 」と声出すの。

頼む、勝ってくれ。ここまで応援してるんだから、勝ってくれ! と思うよね。


多分、

動けない自分を野球を見てる間は忘れられたんだと思う。
応援してる時は、選手から元気をもらってた。マジで。


あの姿を思い出すと、今でも涙が出ます。
選手たちには本当にお礼を言いたい。ありがとうございます。


そして。

桑田真澄選手の復活登板を、マウンドに立った姿を
ベッドの中で涙流して見守った、2日後に亡くなりました。


あれから随分年月は過ぎましたが、
絶対にあの世で応援してる。得点したらオレンジタオル回してる。笑。

そんな気がするので、ワタシは一緒に応援するジャイ子になったのです。





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