神楽坂で居酒屋女将!つれづれ日誌

神楽坂・本多横町で50年続く、いざかや「甲州屋」。つたないながらも、お客さんに愛されるお店づくりに奮闘中です。

賢治の恋人

2010-09-24 00:20:45 | Weblog
今日は本のご紹介です。

お店のお客さんである、理科大のS先生。

こんど、面白い本がでるから持ってくるね。とおっしゃって
出てきた本がコチラです





理科大のセンセが 宮澤賢治? と思ったら

この幻の恋人が、先生の伯母さまにあたる人なんだそうです!!


あの「銀河鉄道の夜」「注文の多い料理店」の宮沢賢治ですよ!(敬称略させてもらいます)



先生のお父さんは宮澤賢治が学校の先生をしていたときの生徒さんで
そして、賢治は生徒のお姉さんに惚れて。。。

それが澤田キヌさん。そして、賢治は恋文を沢山送ったそうです。


ところが、


当時はただの変人?扱いだった
賢治からの恋文に、親は激怒!(S先生のおじいちゃんですね)
たくさんの手紙を全部、燃やしてしまったそうなんです


いま、現存してたら

どんなお宝になったか・・・という話からこの本が生まれたそうです。




本の内容は、宮澤賢治がどんな女性と付き合っていたのかというモノで
年代別に色々な資料をもとに書かれています。

が、ワタシは後半の「澤田キヌ」さんの生き方に心を打たれましたよ


キヌさんは看護婦で、実は賢治を振ってから?看護婦になっているんで
看護婦時代には賢治とのつながりは出てこないのですが
当時の看護婦というものが、どんなものだったのかよく勉強できました。

結果だけ書くと

キヌさんは戦争に軍隊の看護婦として出征されていて
中国でお亡くなりになっています
当時の病院の姿や医療など生還された方からのお話もあって
心にジーンとくるものがありました。。。



正直、この手の本が
ベストセラーになることは、まず無いのですが
こういう記録を残していくのは大切なことだと思うので

僭越ながら紹介させて頂くことにしました


ちょっと価格が高くて(2,400円だったかな)
ワタシもS先生に借りて読んだんですけどね。

図書館とかで見つけたら、読んでみてください。




宮澤賢治って、意外とダメ男ですね。笑。

まあ、昭和初期の文筆業なんてダメ男じゃなきゃ、出来ない荒技だよね。
内向的なダメ男で、オモシロい男だったんだなぁ、と思いました。


今後「銀河鉄道の夜」を読む時には見え方が変わりそうです。

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