東京は梅雨入りしたけど雨は降らないですね。
先月は塩山周辺をウロウロしていましたが、6月4日に北杜市明野でグレイスワインさんのオープンカレッジに行ってきました。今回はカレッジの名の通り、お勉強してきましたヨ。
韮崎駅から見えた茅ガ岳。あの山の中腹に中央葡萄酒さんの明野三澤農場があります。
韮崎駅からバスに乗って、まずはぶどう畑へ。農場長の潮上さんから説明を聴きます。
最近は新規ワイナリーが多くできて、ぶどうの苗木不足な状態なんですって。
苗木を手に入れる方法は2つ。
ひとつは苗木屋さんから仕入れる。もうひとつは海外から輸入する。
日本の苗木屋さんは現在もうパンク状態で、良質な苗木を入手しにくくなっているそうです。さらにワイン用ぶどうの苗木が少なく、クローン管理もしっかりしていないとの事。
輸入の苗木はクローン管理もしっかりしてますが、注文しても国内に到着してから検疫を受けなければならず1年間は検疫検査にかかり、検査場の広さも限られており希望する本数は入れられないそうです。
さて、ここでクローンって何? って思いますよね。
ぶどうは基本、良質な実つけた樹の枝を剪定し、その枝を大きくして増やしていきます。
海外の苗木はどこの畑で良質な実をつけたものなのか、出どころがハッキリして、ちゃんとナンバーが付いて管理されているそうです。土地の性質とか気候を踏まえて、合いそうなクローン苗を注文する。
シャルドネ222番、って感じで注文するそうです。
でも1000本欲しくても検疫ができないから100本にしなさい、って減らされるそうです
ワイン用ぶどうは基本、剪定した枝を接木して育てます。
根っこになる台木はアメリカ品種が使われ、葉っぱの方は欧州品種が使われます。これはフィロキセラという根っこに付く害虫を防ぐ為の工夫。フィロキセラはアメリカ品種の根っこに免疫が無いのだそう。
このフィロキセラって虫は厄介なヤツで、昔フランスではフィロキセラでぶどうが全滅した!ことがあるのです。全滅ですよ!恐いですよ
実は明治時代、大阪で欧州ぶどうの苗木を育ててましたが、やはりフィロキセラで壊滅状態になり大阪ではワイン生産を諦めた経緯もあるのです。
なので検疫検査はとても重要。
一本でもフィロキセラのついた木があればあっという間に畑が全滅ですよ
地域としても全滅しかねないですから。。。
では、100本しか入手できなかった苗をどうやって増やすのか?
こちらが輸入した苗。隣に台木となる木を植えて育てます。
こちらが台木用の木。こちらに時期が来たら、輸入した苗の枝を接木していくそうです。
でも上手く大きくなるかは、わからない。
100本の苗がこの土地に合うかどうかも何年かしないと判らない。
ぶどうの実がちゃんとできるようになるには3年。10年で良質な実なのかが判明するそうです。
ハ〜〜!気が遠くなる。ドメーヌってそんなことの繰り返しなんです。
こちらは日本の品種!甲州の畑。
明野の垣根甲州は高畝式。土地が盛り上がってるの分かりますか?
水はけよく、日当たりよくする為に色々な工夫がされています。
垣根の甲州も選抜がされていて、良い木が残り、新しい苗が植えられていました。
なので木の大きさ太さがマチマチです。シャルドネと比べて甲州は樹勢が強いので樹間も広くとっているそうです。
オープンカレッジに参加して、今回は本当に攻めてるぶどう畑だと感じました。
海外のでも賞をもらい、売れに売れてるキュヴェ三澤・明野甲州。儲ける為に生産量を増やすなら、剪定は控えめにして、選抜もしなければ、本数が稼げるはずなんです。
でもあえて、良質な木を選び、大胆に剪定する。もしかしたら不作に泣くかもしれないのに。。。
でも、畑に行ったら、スンゲーチャレンジしてました 攻めてる畑でした!
毎年、もっと良いワインを造りたい!って気持ちが溢れてて、こっちの気持ちも引き締まります。
気が引き締まった所で
いつものお約束、船橋さんとのツーショット!で気を緩めましょうかね。笑。
では続く!
先月は塩山周辺をウロウロしていましたが、6月4日に北杜市明野でグレイスワインさんのオープンカレッジに行ってきました。今回はカレッジの名の通り、お勉強してきましたヨ。
韮崎駅から見えた茅ガ岳。あの山の中腹に中央葡萄酒さんの明野三澤農場があります。
韮崎駅からバスに乗って、まずはぶどう畑へ。農場長の潮上さんから説明を聴きます。
最近は新規ワイナリーが多くできて、ぶどうの苗木不足な状態なんですって。
苗木を手に入れる方法は2つ。
ひとつは苗木屋さんから仕入れる。もうひとつは海外から輸入する。
日本の苗木屋さんは現在もうパンク状態で、良質な苗木を入手しにくくなっているそうです。さらにワイン用ぶどうの苗木が少なく、クローン管理もしっかりしていないとの事。
輸入の苗木はクローン管理もしっかりしてますが、注文しても国内に到着してから検疫を受けなければならず1年間は検疫検査にかかり、検査場の広さも限られており希望する本数は入れられないそうです。
さて、ここでクローンって何? って思いますよね。
ぶどうは基本、良質な実つけた樹の枝を剪定し、その枝を大きくして増やしていきます。
海外の苗木はどこの畑で良質な実をつけたものなのか、出どころがハッキリして、ちゃんとナンバーが付いて管理されているそうです。土地の性質とか気候を踏まえて、合いそうなクローン苗を注文する。
シャルドネ222番、って感じで注文するそうです。
でも1000本欲しくても検疫ができないから100本にしなさい、って減らされるそうです
ワイン用ぶどうは基本、剪定した枝を接木して育てます。
根っこになる台木はアメリカ品種が使われ、葉っぱの方は欧州品種が使われます。これはフィロキセラという根っこに付く害虫を防ぐ為の工夫。フィロキセラはアメリカ品種の根っこに免疫が無いのだそう。
このフィロキセラって虫は厄介なヤツで、昔フランスではフィロキセラでぶどうが全滅した!ことがあるのです。全滅ですよ!恐いですよ
実は明治時代、大阪で欧州ぶどうの苗木を育ててましたが、やはりフィロキセラで壊滅状態になり大阪ではワイン生産を諦めた経緯もあるのです。
なので検疫検査はとても重要。
一本でもフィロキセラのついた木があればあっという間に畑が全滅ですよ
地域としても全滅しかねないですから。。。
では、100本しか入手できなかった苗をどうやって増やすのか?
こちらが輸入した苗。隣に台木となる木を植えて育てます。
こちらが台木用の木。こちらに時期が来たら、輸入した苗の枝を接木していくそうです。
でも上手く大きくなるかは、わからない。
100本の苗がこの土地に合うかどうかも何年かしないと判らない。
ぶどうの実がちゃんとできるようになるには3年。10年で良質な実なのかが判明するそうです。
ハ〜〜!気が遠くなる。ドメーヌってそんなことの繰り返しなんです。
こちらは日本の品種!甲州の畑。
明野の垣根甲州は高畝式。土地が盛り上がってるの分かりますか?
水はけよく、日当たりよくする為に色々な工夫がされています。
垣根の甲州も選抜がされていて、良い木が残り、新しい苗が植えられていました。
なので木の大きさ太さがマチマチです。シャルドネと比べて甲州は樹勢が強いので樹間も広くとっているそうです。
オープンカレッジに参加して、今回は本当に攻めてるぶどう畑だと感じました。
海外のでも賞をもらい、売れに売れてるキュヴェ三澤・明野甲州。儲ける為に生産量を増やすなら、剪定は控えめにして、選抜もしなければ、本数が稼げるはずなんです。
でもあえて、良質な木を選び、大胆に剪定する。もしかしたら不作に泣くかもしれないのに。。。
でも、畑に行ったら、スンゲーチャレンジしてました 攻めてる畑でした!
毎年、もっと良いワインを造りたい!って気持ちが溢れてて、こっちの気持ちも引き締まります。
気が引き締まった所で
いつものお約束、船橋さんとのツーショット!で気を緩めましょうかね。笑。
では続く!