神楽坂で居酒屋女将!つれづれ日誌

神楽坂・本多横町で50年続く、いざかや「甲州屋」。つたないながらも、お客さんに愛されるお店づくりに奮闘中です。

甲州というワイン

2010-01-28 13:06:54 | Weblog
先日のワインセミナーでお勉強したことですが、
いまワイン界では甲州種ぶどうで造るワインを「甲州(Koshu)」と呼ぶそうです。


例えば

メルローをメルローワイン、シャルドネをシャルドネワインとは呼んでいません。
そういう流れで「甲州」となるようにしているようです。


ただし、
一般的に日本人が甲州と聞けばそれは「地名」を連想しますし
「ぶどう」と思う人も少ないですよね。
さらに数年前までは「甲州ワイン」といえば「山梨で造られたワイン」の総称に思われています。


なのでワタシはしばらくの間、わかりやすいように
お店でも「甲州種ワイン」という呼び方をさせてもらうコトにします。




甲州というぶどうが約1200年前から勝沼で育ち、
地名である甲州の名を受けて、現在の姿があるのはスバラシイ奇跡だと思うんです。

最近、日本でのワインの歴史やぶどうの事を勉強しているのですが
山梨は昔から痩せた土地で、米の育成に不向きだったそうです。

江戸時代交通の要所であったため幕府の直轄地になりましたが
明治維新後、貧しい農民がどうやって生き抜いていくか、考えた末に
「ワイン」という新しい可能性を選んだことが、現在の姿につながっているのです。

高野正誠、土屋助次郎、川上善兵衛などなど。

このストーリーはドラマにしたら見ごたえあると思うんですよね~~。
まずは、NHKの歴史ヒストリアで取り上げてもらいたい内容です。願望。




あ、もちろん山梨では甲州種だけでなくヨーロッパ系品種、アメリカ系品種の育成も頑張っています。

世界中で呑まれているワイン。
それぞれの品種を日本の風土になじませて育て、ワインにする。
それはワインの可能性を広げていると思うし、すごいパワーですよね。


そして「日本固有品種」である甲州というぶどうがある幸運。

そのワインのレベルを上げて、世界のKoshuになること。


一朝一夕では出来ない事ですが、先人たちの努力を思えばやれない事はない、ハズです!がんばれ!!


ワタシにできることは「呑む」そして、  美味しいよ!呑んでみて!! と言えるコト。 


(その後の判断はお客さんの好みですから、ね!)

日本のワイン、興味を持っていただければウレシイです。
コメント (4)
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