日本基督教団 七尾教会

能登半島にたてられた七尾教会の日々です

下水道

2009年11月13日 | 地震のあとで
事業仕分けというのが行われていて、そこには「下水道事業」というのも対象になっているようです。その様子を見ながら、そうでなければいいと思いながら、自分が25年前に思っていた勘違いをここに記しておきます。

東京で生まれ育った私は幼い頃から「下水道」は当たり前のものでした。ですから、下水道がない処にいくとそこはとっても僻地なんだと思っていました。今思うととても傲慢な事ですが、くみ取りトイレなんてイナカだと考えていたのです。日本全国、下水道があって当たり前、無いのは本当に人が住んでないところ、勝手にそう思いこんでいたのです。そして東京にいる限り、それが間違いであることに気づかせてくれる友人や知人はおりませんでした。

ところが24年前能登に来たら、「下水道」はどこにも無い。無いのが当たり前。バキュームカーが来るのが当たり前。それが徐々に個人の家の浄化槽というものになり、5,6年前からようやく七尾でも下水道整備が始まったのです。七尾市でも中心部です。人が住んでいる場所です。
でも仕分けをしている人の言葉を聞くと、きっとこの人達は24年前の私と同じ思いこみをしているんじゃないかと心配になるのです。もうほとんどの所でいきわたっているんだからいいんじゃないかと言っているような・・・。

幸い、七尾教会は今年度中の工事が決定し、工期は1月中旬~2月と聞きました。ホッとしています。けれど市内の未整備のところはこれからどうなるのだろうと心配です。そして、下水につなぐための工事費用などもかなり高額です。これも初めから当たり前にあるところの人にはわかりにくい事。
「下水道」。また、「地方と首都」の違いを考えさせられる議論なのでした。(かまどらんこ)
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