29日の献堂式には、たくさんの方がかけつけてくださった。
一番乗りをされたのは、隠退教師の水野先生だった。水野先生は到着するなり、なぜ自分が七尾教会の献堂式に出席したいかという理由を教えてくれた。それは伝道者としてのスタートに、伊東平次という一人の牧師出会ったことだった。伊東牧師は、若い日に七尾教会に赴任し、そこで宣教師達と協力しながら、週に一度の金曜学校から幼稚園を設立した伝道者である。園長は宣教師のプライス先生だったが、伊東夫人が幼稚園の教師であった事も記録に残っている。
ゼロから幼稚園を作ってくださった、先輩に大きな敬意を表したい。
「伊東先生に、七尾の話をよく聞かされたんです。そして幼稚園の大切さを教わったのです。」
水野先生も教会につかえ、幼稚園に仕えた一人の伝道者だ。
それぞれの時代に、能登に遣わされた伝道者がいて、それぞれが与えられた仕事をしていった。それぞれの時代にそれぞれの場所に遣わされる、キリスト者がおり、それぞれに命ぜられた仕事を果たす。
大正・昭和・平成と何度も危機があった、七尾教会と七尾幼稚園。けれども不思議なことに神様は人を遣わし続けさせてくださった。
神様の業に参加させていただく、なんと感謝なことかと思う。(R)