元・白銀幼稚園園長、西野照子先生の訃報が届きました。
石川県のキリスト教幼稚園にとって忘れられない、いえ忘れてはならない方でした。キリスト教保育連盟やノーマルクラスにとどまらず、石川県私立幼稚園協会でも大きな存在感がありました。
20年ほど前、まだかけだし園長だった釜土達雄には、何かあるとすぐ電話がかかってきました。それもたいてい朝早く7時半頃です。今では年をとってけっこう早起きな釜土達雄ですが、当時は朝が苦手。9時前はなるべく電話をつながないというのが、私も幼稚園教師達も共通認識でした。そこに「園長いる?」と電話が入ります。声ですぐ西野先生だとわかるのですが、時々誰かが「どなたですか?」と聞いてしまいます。すると、とても迫力のある声で「に・し・の・です」。「早く起こして電話に出して!」でした。そして、西野先生からだとわかると、釜土達雄も電話口にすぐやってきたのでした。
何よりキリスト教幼稚園を愛し、その為に労を惜しまない方でした。私は数度しかお目にかかったことはありません。とてもオシャレで、釜土達雄いわく「緞帳のようなドレス」をいつも着ておられました。幼稚園では先生達には厳しいけれど子供達には優しい園長先生だったようで、卒業生の方から、園長室での楽しいひとときの話を聞いた事があります。
訃報を聞いて、とてもさびしい思いです。(R)