日本基督教団 七尾教会

能登半島にたてられた七尾教会の日々です

もうすぐ一週間

2007年03月31日 | 地震のあとで
地震が起きてから一回りの日々がすぎようとしています。先週の今頃は想像もしなかったこの一週間。能登にすむすべての人々が、いつもとは違う一週間を過ごしたのでした。
「地震、だいじょうぶでしたか?」というのが日常のあいさつとなっています。商品がだめになったお店。蔵の土壁がおちたという方。実家の床に穴があいたという方。けれどそれぞれに、とにかくケガがなく、無事でよかったと言い合います。
道路や鉄道の復旧もすすんでいます。復旧には、阪神淡路震災や中越地震で被災された方々の様々な協力や知恵が生かされています。自分たちが当事者になって始めてこんな工夫があるなんてと驚かされます。段ボールをつかって仕切りやテント。今まで知らなかった自分が恥ずかしくも思いますが・・・。
明日は、日曜日。もしいつも通りのメンバーでいつも通りに礼拝を守ることができれば、それがどんなに感謝なことかと思います。
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日常と非日常の間で

2007年03月30日 | 地震のあとで
道路を歩いていたら、おそろいのジャンバーを着た人々が道路の交通整理をしようとしていました。ふと私の頭をよぎったのは、「え、この道路陥没したの?」という考え。ところがよく見るとそれは、県議会議員選挙の出陣式でした。
普通の日常があるのに、つい「陥没」などと思ってしまう自分。なんとも不思議な気分でした。多少家にダメージがある、商売に影響があるなど一人一人事情は違っても日常を取り戻しつつあります。
けれどまだまだ「日常」を取り戻せない方々もいます。報道ではあまり出てこない「羽咋市」。そこには羽咋白百合幼稚園という教会幼稚園があります。園児のご家庭には被害がないだろうと思っていたのですが、実は卒業生のご家庭でお家が半壊状態の方がいるのがわかりました。建て直さなくてはいけない状況。羽咋市内ではわずか数棟だけの被害なのです。ほんの少し離れているだけの場所は全くの無傷なのに。目に見えない線が、人々を分けてしまっています。
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若い伝道者の為にお祈りください。

2007年03月29日 | 地震のあとで
今日、輪島教会に4月から信徒伝道者として赴任する若者が輪島にいく途中に七尾によっていかれました。五十嵐成見(いからしなるみ)さん。東京神学大学を卒業したばかりの若き伝道者です。他教派から教団に転入された関係で、まだ教師資格はありません。
まさかこんな状況で伝道者人生のスタートを切るとは思ってもみなかったことでしょう。今日は前任者の勇先生と一緒に輪島教会に行きました。「体にだけは気をつけて」、今日かけられる言葉はそれぐらいでした。
この春たくさんの新人伝道者が働き始めた事でしょう。その中で五十嵐先生の置かれている状況は厳しいといえるかもしれません。けれども幸いな事があるとすれば、これほどたくさんの方から祈りによって支えられる伝道者もないのではないかと思える事です。
これからどうか若き伝道者を祈りによってお支え下さいますように。
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強風の中

2007年03月29日 | 地震のあとで
今朝は、風の音で目覚めました。別にこの時期珍しい風ではないのですが、やはり地震の後なので、気になります。家がゆれるくらいの強風が明け方ずっとふいていました。今はだいぶおちついています。
家に損傷がある方の不安を大きくする風。ご近所の方と話したら、「まさか台風がくるんじゃ・・・」と真剣なお顔で言っていました。それはありえない、と思いつつも、あり得ないと思っていた地震の後では笑い話にはならないのでした。
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被災地のボランティア

2007年03月28日 | 地震のあとで
地元の新聞によれば、後かたづけのボランティアを行政(県・市・町)が受け付けてしているようです。県は金沢から無料バスを用意してボランティアを現地に向かうようにするそうです。
地元の市町村も平成の大合併で、大きく合併していて、一つの市といってもかなり広い面積になっています。七尾市も、2年半前に中島町・田鶴浜町・能登島町と合併しての七尾市ですし、輪島も門前町と合併しての輪島市です。ですから、七尾といっても中島の方だったり、輪島といっても門前だったりします。
市町村の職員の方も、範囲が広くて大変のようです。不眠不休という感じ。
それからあまり全国ニュースにはなりませんが、穴水町(輪島と七尾の間)もひどいようです。
広い能登ですが、親戚・友人・知人は能登半島中に散らばっているケースが多く、地元の人と話すと、あそこにはうちの親戚がいるけど・・・・という話題になります。能登半島全体の復興をみんながのぞんでいます。
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能登の教会が今できること

2007年03月28日 | 地震のあとで
地震以来、ボランティア活動についてのお問い合わせもよくいただく。教会が中心になって、何か活動ができないか・・・、と。
そういう活動をするには教会はどこもあまりにも小さい。しかも高齢化が進んでいる。能登半島は東京都と同じ広さがあり、しかも交通の便は悪い。東京の友人と話していて、ああここまでわかってもらってないのかと思ったのは、「輪島には電車がないから」と話したら「一時間に一本ぐらい?」と聞き返された時である。「輪島までの汽車(電化はついにされなかった)は数年前に廃線になっている。今はバスが代替。輪島までいくといっても、自家用車を走らせるしかないのです。
教会は小さく、そして高齢者が多く、資金もなく、そして教会員はそれぞれ何らかの形で被害をこうむっています。地域の為に何かなどと偉そうなことを言える状況ではないのです。
けれど、七尾教会には七尾幼稚園、羽咋教会には羽咋白百合幼稚園とゆりっこ児童クラブ(学童保育)が与えられています。どの施設も春休みも預かり保育をしています。地震で少し動揺している子供達の為に普段通りの日常を確保してあげること。かたづけなどで少し子供を長く預かってほしい人の為に園をあけていること。
今できることはそんなことかもしれません。
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カミナリ、雨そして余震

2007年03月28日 | 地震のあとで
今朝はカミナリで目が覚めました。早朝5時すぎ。その後激しい雨が30分くらい続きました。能登では冬にカミナリがよくなります。東京生まれの私にとっては冬の入り口に鳴り響く雷は最初の頃耳慣れず、まるで異常気象のような感じをうけましたが、日本海側では特に珍しい現象ではありませんね。
でも今朝はさすがに気になりました。強い雨、なんとかすぐやむように、祈らずにはおられませんでした。
その後余震がないように・・とねがっていたのですが、午前8時すぎに余震。七尾は震度3。輪島は震度5。
地震の事が全国ニュースのトップではなくなりつつある中、まだまだ厳しい現実が続きそうです。
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今必要なこと

2007年03月27日 | 地震のあとで
あちこちからご心配の電話をいただいています。電話の主装置が壊れていていつもの電話が使えず・・・。とるのにも四苦八苦です。なるべくメールでの連絡をお願いしたいです。状況はホームページをご覧下さい。
その都度何か必要な物はありますか?と聞かれますが、とりあえず品物が不足している状況ではありません。お店は開いています。地元のお店ががんばってあけてくれている以上、地元で購入するのが一番いいと思っています。ボランティアといっても建築や土木の専門家でなければ、活躍の場はあまりないのではないかと思われます。旅館などが被害にあっていますので、宿泊場所もきびしいです。
心配してお水のペットボトルを送って下さった方がいるのです。ありがたいのですが、正直、今は荷物を置くところがないのです。割れた茶碗類もまだ処分できてないのです。そして、年度替わりで、幼稚園の方も荷物がいっぱいなのです。
朝、兵庫教区の方が訪ねてきて下さり、ただ黙って能登圏への献金を置いていってくださいました。同じように地震を超えてきた教区ならではの配慮でした。そういえば日曜日、一番最初にとりあえず来て下さったのは中越地震の被災教会の方でした。
今必要な事、まず今いらっしゃるところで、祈って下さい。ひたすら祈って下さい。特に輪島教会の為に。牧師交代と地震が重なった厳しい時です。たくさんの方のお支えが必要です。
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今日の輪島教会

2007年03月27日 | 地震のあとで
今日の午前中の輪島教会。内部にはかなりひび割れがあります。隣家がかなりダメージをうけていて、心配です。
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地震から2日たって

2007年03月27日 | 地震のあとで
まさかの能登半島地震から2日。今朝は6時すぎの防災無線で「能登島大橋が通行止めになります」という声で目がさめた。地震で橋にダメージがあるらしい。地震からずっと通行止めになっていたもう一つの橋ツインブリッジを片側通行であけて、能登島大橋を修理するのだという。
体に感じる地震は震度1.2で何度もおきる。七尾は被害は少ない。けどないわけではない。みんな「地震保険」には入っていないからこれから徐々に厳しいことになる。
ただ七尾で震度1.2の余震が輪島では震度3.4になっているので、それが一番心配。輪島教会は当初の被害は大きくなかったが、余震のたびに周辺の住宅が傾いたりしているらしい・・・。今七尾教会の牧師は輪島に車を走らせているのだが、隣の教会といっても普通でも1時間40分かかる。ちなみに輪島までの汽車は数年前に廃線となっていて、車以外の移動手段はない。(バスはわずか)
七尾教会の一番の被害は電話の主装置が使えなくなった事。緊急用に2カ所でとれるようにしたのだが、多くは牧師のケイタイに転送となる。転送となると、その経費は教会の電話代にはねかえる。いつもキチキチの教会会計ではこんな事も心配になる。全国からたくさん励ましの電話をいただくのは本当にありがたいのですが・・・
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